チェルノブイリ事故後、避難してからZone II の村に戻ってきた人たちの被曝状況
- glasscatfish
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モテイキ村はナロジチ地区中心部から北東にやや離れた位置にあるため、そう何度も行ける場所ではなく、一度だけしか行ったことはない。さらに北東に進むとラドチャРадчаという町があり、ここがナロジチ地区の北東の端っことなる。
2013-06-08 02:22:12モテイキ村でのエピソード。村に入ると、世話好きな気のいい20歳ぐらいの兄ちゃんがいて、案内してやろう、というので、バイクの後ろに乗ってもらって村の教会とかを案内してもらった。ここもドイツ軍の空襲があったのだそうで、あっちもこっちも燃えた、とのことだった。(続
2013-06-08 02:57:28続)そのうち、「話を聞きたいなら、この人に」といって連れて行ってくれたのは、元コルホーズ員のたくましそうなナイスミドルのおじさんだった。コルホーズを受け継ぐ農業企業体にずっと勤めていて、その指導的な位置にいたが、「後進を育てる」ために数年前に退いた、と。(続
2013-06-08 02:59:18続)そんなに年がいってるわけではなく50前後だったと思うが、それでも「自分のような年寄りが居座っていてはいけない。若いのに経験を積ませてやらないと」と固い意志で辞めた、と。ヨレヨレの農作業服姿だったが、男前そのものって感じの方で、その兄ちゃんにとても慕われている風だった。(続
2013-06-08 03:00:00続)もっとも、そのモテイキ村に唯一あった農業企業体も消滅したのだそうで、いかに村が疲弊状態にあるかを思い知ったのだった。ただ、村が荒んでいるのかといえば、必ずしもそうではなく、引き続き、その兄ちゃんの案内で訪れたカフェには妊娠中の若い女性店員がいて(続
2013-06-08 03:08:19続)彼女は他のところから結婚を機にこの村にやって来たのだが、彼女曰く、確かに村には農業以外にほとんど主産業といえるものはなく、生活は簡単ではないが、夫も働きに出ていて、私は夫と共にここで子どもを産み育てる、とのことだった。(続
2013-06-08 03:09:12(兄ちゃんが少々お調子者風だったのと対照的に、その女性店員はその話し方などから、地に足の着いた人、って感じで、どうも兄ちゃんは「外国人を連れてきたぞ」と自慢したかったようなのだが、その女性店員に軽くいなされたりしてて、そういう村の人間模様が垣間見られておもろかった)
2013-06-08 03:12:18続)ナロジチでは結核が蔓延し、犯罪者が住み着いている、と事前に聞いていて、通い始めの頃は放射能なんかよりもそっち方面で警戒せざるを得なかったが、結果、犯罪には一度もあったことはなく、一度ナイフをちらつかされたことがある以外は危険を感じたことはない。(続
2013-06-08 03:17:42(ああ、なんか書き始めたら、止まらなくなってきた。一日にまとめてダーっとツイートする私のスタイルは、ツイッターの「正しい」使い方とはいえず、明らかにブログ向きだというのは、もうかなり前から分かってはいるのだが、未だブログを始められずにいる怠け者で……)
2013-06-08 03:21:34続)もちろん依然ナロジチ地区では深刻な内部被曝が続いてはいるが、訪れてみると意外にもそこには普通の生活があり、病気の子どもがワラワラいることになっていて、まあ、それも間違いとまでは言わないが、日本で流通してる「ナロジチ」にまつわる言説にはどこか居心地の悪さを感じたりするのである。
2013-06-08 03:24:49