金利哲氏×仲山ひふみ氏 思弁的存在論を端緒にして

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire あるいはシェリングの神話がスピノザの永遠と関係あることを彼は理解できなかったということでしょうね。これは誤解か混乱、無知の産物であるだろう、と。こういうものを好意的に解釈する必要性を私は感じません。

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

まあそもそも僕の紹介の仕方がラフすぎたことがまずかったのだろうが、この記事はそもそも複数の議論を同時に応答する構造になっている。一つはBrassieがプロメタリアニズムとあだ名した「新しい加速主義」への考察。加速主義のブログ。→http://t.co/R6L5qwobIA

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire これが信用ならないものに見えるがゆえに、ここから、有益な時間論を見つけることは私には憶測をたくましくしたとしてもできませんし、やる気もおきません。さておき、これを気づかなかったあなたのシェリングの神話についての無知については同意していただけますか？

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

現実的（actual）な時間で僕は異化＝分化した時間概念を指そうとしました。これはドゥルーズの語彙では表象された時間に相当します。（ところでこうした超越論／経験論的領野について語る際の語用における混乱にはそれ自体考察すべきものがあると思われます。）　@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire ラフではなく、ミスリーディングに見えますね。誤解を招く表現をしたことはあなたも認めていたかのように見えましたが。

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire ドゥルーズの現実的なものは表象化されないでしょう、というのは時間形式で表象する悟性が現実的なものにかかわるという説はないからです。

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

アクチュアルとリアルはドゥルーズ哲学において次のように区別されています。かいつまんで言えばアクチュアルなものはポッシブルなものと並んで表象、あるいは類と種の概念を構成することに関わります。リアルは端的な実在でカントでいう物自体に相当します。ヴァーチャルも実在です。@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire 「現実的なもの」でリアルなものと思いましたよ。それが actual ならばわかります。

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

シェリングの神話は「新しく」作り出されるべきものでしょう。その意味ではすでにスピノザとのズレがありますし、そもそもシェリング哲学は専門家でも解釈に謎が残るものでしょう。僕がシェリングに無知だとしても、それはあなたやそれ以外の全ての人と同程度でだと思います。 @kimarx

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@kimarx 最近の訳語選択の慣用では、アクチュアル＝現実的、リアル＝実在的となっているようです。僕もこれはあまり良くないし、新訳が出たら取り代えたほうがいいと思っていますが。

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire 新しくというか、永遠のなかで新しいも古いもないと思うのですが。そして、シェリングの神話のおおざっぱな知識だけあれば、あの記事はちょっとおかしい、と思えるでしょう。解釈が割れるような箇所の話は不要です。

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire そして、結局、あの記事で提示されている神話にしろ時間論にしろ驚くべきものというより、程度の差はあれ、あやしい、という意見に達してもよいのではないでしょうか？

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

シェリングの神話は世界が「どのような仕方で」生成したかという時間発展にかかわっていますよ。ネオ・プラトニズムの影響もありますし。さっきからシェリングの神話＝永遠と言っているのは一体どの著作に根拠を得て言っているのですか。@kimarx

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

それに当該の記事ではシェリングと神話の複雑な関係といっていますし、そういった留保と記事の性質を考えれば、スピノザ的永遠という観点の欠如という一事を持って無知と断定するのは、性急でしょう。したがって僕はそのようには考えなかったわけです。@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire そのネオ・プラトニズム系の時間論を採用するドイツ神秘主義は、創造=生成はつねにいまだ、とします。シェリングのカオスを永遠とかかわる物自体の領域として解釈したのはあなたの好きなドゥルーズです。

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire 無知、混乱、誤解のどれかと言っています。そしてその記述だけで、彼が永遠の概念を理解していることを証明はできませんね。

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

あやしい、ということについては同意しますよ。しかしこの傾向は思弁的実在論全体に見られる傾向で、かつ、Ben Woodard は内容的にも形式的にもcreepy の極地なので、疑いの目はある程度持って読んでいます。@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire あやしいということは同意してもらえたということでよいですか。しかし、永遠を知らないシェリングなんて想定できません、ここまであやしいものはなかなかないでしょう。そしてここかは何かを推理して導き出しても誤解の誤解にしかならないでしょう。

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

むろんそうですが、そうした永遠は言ってみればシェリングの「志向対象」でしょう（これは例えですよ！）。彼の晩年の未完稿には過去・現在・未来編に分かれた思弁的年代記のようなもあります。永遠としての神はあるがその知を獲得する過程は実践的なものにならざるをえない。@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire これは、一応シェリングの神話についてはあなたよりリサーチしていることの証明にはなるでしょうね。そこは納得していただけましたか？

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire 晩年のそれは知っていますけれども、いま話しているのは、基本的にドゥルーズを読んでいるひとでも知っているシェリングの神話ですよ。話が逸れていますよ。

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

それこそ話が逸れているのではないですか。記事の書き手はシェリングを専門としているのに、なぜドゥルーズ経由で知られるシェリングの概念のみを扱う必要があるのでしょうか。@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire そして、あの記事があやしいことにはわれわれは合意をしたがゆえに、そこからあなたの推理した神話などはあまり信頼できないものと、ここで、考えてもかまいませんよね？

仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

それとこれとはまったく別です。というか、何がどうあやしいのかを厳密に指摘できないまま、その解釈や部分的考察全般もあやしいから信頼できないと断ずるなら、神話や神を哲学が扱う意味はいよいよもってなくなりますよ。@kimarx

Kim, Yi-Chul 🖖 @kimarx

@sensualempire シェリングの神話解釈のなかではドゥルーズのそれは有名ですけれども。そのおおざっぱな概説さえ知らないというシェリング研究者はなかなか稀でしょう。それにネオ・プラトニズム系の神学の観点から見ても、時間論に関してはおおよそ同じ結論になりますよ。