山川健次郎（日本の物理学ことはじめ

hoshi2011 @Exphysicist

@murapyon71 ウィキで日本の物理学者の魁を拾うと 村岡範為馳（1853-1929） 音響学。 山川健次郎（1854-1931）初の物理学教授。 田中館愛橘 (1856-1952) 地球物理学。 長岡半太郎 (1865-1950) 長岡ラザフォードの原子模型となります。

hoshi2011 @Exphysicist

先ほど日本の最初の物理学者を4人挙げたけど、かれらは例外なく維新後欧米に留学して本格的に物理学を学んだ。一方日本の天文学者の始まりをあげると、18世紀以前に渋川春海から国友一貫斎まで9名が載っている。洋の東西を問わず物理学より天文学のほうが早く生まれたことの一例だ。

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

Exphysicist先生が挙げておられる日本初の物理学教授山川健次郎、この方の物理を目指した動機は『男爵山川先生遺稿』で明確に語られている。曰く「ユーマンスと云ふ人がポピュラーサイエンス月報といふ雑誌を創刊…スペンサー学を大に鼓吹…　（つづく

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

ユーマンスの考へを私が段々考へて見ると、どうしても日本を盛にしなければならぬが、それには政治をよくしなければならぬ。然るに政治をよくするには社会をよくしなければならぬ。社会をよくするには社会学の研究が必用である。　（つづく

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

社会学の研究には生物学並にその他の自然科学の研究が必用である。就中国を富まし兵を強くするには物理科学が盛んにならなければならんと考えて、物理学を学ぶことに決心した」とある。

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

この山川健次郎先生、東大に行けばその銅像をおがめるとのこと。

ryugo hayano @hayano

Jul 1, （八重の桜 便乗宣伝）東大で山川健次郎に会おう 之圖 → http://t.co/Zuwha8NQUt

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

山川先生、留学前の素養のほども書かれておられる。日新館で学んだが、数学は町人のやるもので武士のやるものでは無いとて手をふれていなかった。会津に来た幕府の林庄十朗に仏語を習い、林の弟子に英語をほんの少し教わった。また館林という将校からほんの僅か教わった。　（つづく

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

明治三年越後の千村五郎に英語を習った。英語力は尋常科二年程度であっただろう。数学は十七から始めて二桁以上で割ることは覚束ず、沼間の塾の甲賀という人に平面幾何学を少しと代数を少し習った。十八の正月元旦に横浜を立ち、アメリカへ向かう前の学問は大体この程度のものであったとのことらしい。

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

アメリカでは、ニューヘヴンのエール大学付属シエッフイールド　サインティフイック　スクールという理学校に入ろうと思い、ノールウイッチの中学校長ハッチスン先生にどうしたら入れて呉れるかと聞いたとのこと。　（つづく

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

学科として、数学は算術・代数・幾何・三角、外に英語、地理、合衆国の歴史とラテン語などであったが、ラテン語はどうしようも無いので、日本人だから漢語は出来るからそれで免じてくれとお願いしたらＯＫをもらったらしい。　（つづく

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

その頃は日本人が少なかったので、非常な歓待であったのだとか。それから勉強をし、明治五年の夏にニューヘヴンへ行って試験。三角法だけがよほど悪かったらしく、夏休みに勉強するという条件付きで入学證書をもらったとある。

hoshi2011 @Exphysicist

@murapyon71 組織立ってこそないけれど、あれこれ蓄積があったようですね。

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Exphysicist 薩摩は幕府の禁を擦り抜ける様に、名を変えて別人を装わせて留学させていたそうです。その中の一人に後に東京開成学校の校長になった畠山義成という人が居たそうですが、こういう幕府の目をかいくぐって西洋の学問を習っていた人も少なからず居たということですかね。

hoshi2011 @Exphysicist

@murapyon71 ラテン語は出来ないけど、日本人だから漢語は出来るとは、さすがにすばらしい機転ですね。

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Exphysicist 留学先で、しかも山川先生この当時二十歳くらいだと思うのですが、度胸もありますね。国の将来を背負っているという責任感からくるものかもしれませんが。