CASキャズの展覧会『ハルトシュラ mental sketch modified』のアーティスト・トーク後の感想
【アートトーク】 『ハルトシュラ mental sketch modified -Jimin Chun /川村元紀展ー』 CASキャズのイベントより http://t.co/ZsBDu31RXC #artfunB
2013-07-08 23:20:22あまり展覧会の感想をツイートすることはないのですが、今回だけはトークの感想を忘れないうちにできるだけ時間をあけず、書き込もうという思いに駆られ、誤解されることも含めて展覧会に興味をもっている人に読んでいただけたらいいかと思ってあまり深く考えずにツイートしました。
2013-07-09 07:13:24と言うよりも、今回の展覧会について、それだけ考えさせられることが多く自分の中で解決しなければならない問題を突きつけられたということかもしれません。同時に自分に対してもこれから美術を考える上で、どうしても答えていかなければならないということです。
2013-07-09 07:13:40そこで、ロバートさんからいくつか質問や疑問があったので、正確にお応えできるか不安ですが、僕なりにトークのときに考えていたことを質問不足であげいていた項目を絡めつつ、答えていきたいと思います。
2013-07-09 07:14:09まずは僕のビショップ理解ついてですが、原書をそのまま読んでいない(というよりもできない)ので、他の人が引用した彼女の文章から判断しており、しかも、その断片的な文章を引用している著者の解釈も加わり二重三重に捩れているかもしれません。
2013-07-09 07:14:27この件に関しては僕の勉強不足ということはご指摘の通り認めます。基本的に僕は頭が悪いので的外れ(しかも、ほとんど実証的なことなくして独断的思考を展開)なことをもしかしたらいっているのかもしれません。そのときは忌憚なくご指摘ください。
2013-07-09 07:14:49後ほどロバートさんが翻訳なさってくださった文章を後ほど精読したいと思いますので、いずれまた感想をツイッターに載せたら、そのときは感想でも反論でもよろしくお願いします。なので今回はビショップのことはとりあえず外しておきます。
2013-07-09 07:15:12僕にとってはツイッター上での発言は、自分の考えた思考の確認作業みたいなもので、もし、間違いが発覚すれば訂正すべきところが認められれば、自分の考えを素直に改め受け入れていきたいと思っています。発言しなければ間違っているかどうかすらわからないということです。
2013-07-09 07:15:50以下の発言は展覧会とアーティスト・トークを拝見、拝聴して僕が感じた主観的なコメントぐらいなものと思ってください。まず、ロバートさんの質問の要点は二つあると思います。一つは「共犯性(共同性)」について、二つ目は「逆説的わむらも態度」です。
2013-07-09 07:16:15まずは二つ目の「逆説的わむらも態度」から始めます。わむらもの作品・ゴミ問題(個人的にはあまりゴミという言い方したくないのですが...)に関して、わむらも自身の態度・発言が逆説的にその外部を暴露・露呈させるかといことについて。
2013-07-09 07:16:33ロバートさんがトークのなかでも言及されていましてが、赤瀬川原平の千円札裁判についてです。この裁判は反芸術を旗印にハイレッドセンターとして活動していた彼が、千円札を作品のモチーフとして利用したために「通貨及証券模造取締法」違反によって起訴されたことをいいます。
2013-07-09 07:16:49反芸術(反社会的行為?)をうたっていた赤瀬川や仲間の作家や批評家たちは、裁判がはじまると反芸術の考えを一転させ、いかに芸術であるかを証明しようとしましたが、結果として有罪が確定します。僕としてはわむらも作品を解釈するうえでもこの出来事について考える必要があると考えます。
2013-07-09 07:17:10ただ、僕がトークでわむらもさんとロバートさんのやり取りを拝聴していて感じたことで、千円札裁判との違いは作家とその周りの連中がタッグ(共犯関係?)を組んで、それが作品であることを証明しようとしましたが、今回のCASトーク(擬似裁判)において、
2013-07-09 07:17:44共犯体制を裏切るような「作品じゃない」発言(一方では作品であると言う〉、なにかそういった発言が観客も好意的にそれを作品として見つめようとする努力を裏切ることになっていることを気づかせることになっているのではないか、と。
2013-07-09 07:17:59誰もが無罪であると確信(希望)していたのに、被告であるわむらもは「俺が(作品を)殺した」と裁判開始直後に自白してしまうようなものです。周りは慌てて彼が犯人ではないことを本人に変わって作品であることを弁明しようとしたり、あるいは彼を責任無能力者にしたてたり、
2013-07-09 07:18:27状況証拠(ホワイトキューブ)から無罪を立証しようとしてり、結果として、そういった裏切り行為が作品であることの条件(タグ)などが際立って見えることになっているのではないかということに逆説的、すなわち真理にそむくようでいながら、実際には真理をついているように感じる点です。
2013-07-09 07:18:42傍聴して感じた強い印象として、展覧会タイトルについてや作品とタグ付けの話です。あるいは、ホワイトキューブを意識化させたということでは作家でCAS代表の笹岡さんは「CASはじまって以来ホワイトキューブの必要性を感じたことはない」と発言なさっていたと記憶しています。ですよね笹岡さん。
2013-07-09 07:19:01制度的なもの外部的なもの(地と図の関係の問題と同じ事が言える)を浮き彫りにしたということでは「千円札裁判」と「逆説的わむらも態度」の二つは本質的に似ている出来事だと感じます。
2013-07-09 07:19:14ただ一方では「ある場所では芸術ではないといっていたことを、別の場所では芸術であると発言する」、もう一方は「周りは芸術だと言っているのに本人は芸術ではないと発言する(あるいは生み出された作品未満の物体に対して)」ことの違いに興味があります。
2013-07-09 07:19:43ときには作品であると発言をしたりするので、周りは余計に混乱するのですが。誰が作品を殺したのか、もともと作品は死んでいなかったのか。あるいは作品が自殺したという可能性も考えられる。
2013-07-09 07:19:59作品であるかどうかの解釈は観客(陪審員)に委ねるという発言もある(主体性、作家性を責任放棄したと受け取られかねない)。わむらもの発言は周りを混乱に陥れ、検察もハラハラする。
2013-07-09 07:20:10