毎年7月7日は『ツイノベ祭』　2013/07/07お題「七夕」

七歩 @naholograph

短冊に願いを書く。そういえば叶うと思ったことなどあっただろうか。叶わないどころか書いた願いすら忘れている始末。僕ら、なぜ願う？いや、もしかして願わされている？#twnovel　「会長気づいた人間がいるようです」「願いを集め叶わぬよう裏工作してきた我らにか」#世界もう滅ぼしたい協会

wacpre @wacpre

数年前に当時の彼女と二人だけの式をあげてからは仕事も順調だし体重も。結婚すると太ると言っていた友人は正しかったようだ。故あって、入籍も叶っていないし、子供もまだ授かっていない。二人きりで生きていくことに躊躇いはないけど、せめて短冊ぐらいには願いを込めた。 #twnovel

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

#twnovel 皆が晴れを願う七夕に、逆さのてるてる坊主をこっそり吊した。願いは叶わず、快晴の朝、あなたはゴルフバッグを持って玄関に立つ。「久しぶりの休みだったのに」「接待だ、仕方ないだろ」雨模様の私に苦笑して、顎を掬った。「ごめんな、夜には一緒だ」。唇だけの、つかの間の逢瀬。

中島 @fujiki_01

また、七夕が来た。これは考えねばならない。宇宙の尺度から考えて、こうも頻繁に七夕が来るのなら、臨時の橋などではなく、しっかりとした橋を架けるべきだろう。天の川に橋を架ける。小さな仕事ではない、星座に残る男の仕事だ。 #twnovel #プロジェクトX

山本アヒコ @lostoman

七夕を待ちきれず、彦星は天の川へ飛び込んだ。必死で泳ぐが流れは速く、織姫のいる対岸はあまりに遠い。やがて力尽き、そのまま急流に飲み込まれた。気を失った彦星が目覚めると、川の中で誰かが体を支えていてくれた。それは、美しい人魚。人魚は彦星に恋をした。 #twnovel #七夕

兎月もだん @uzukmodan

#twnovel 再会を喜々するように、数多の星が川と成す。ゆっくりと、ゆっくりと、私の想いを乗せて流れていく。懐かしいあの人の影は、一年前と変わらない。ああ、息が苦しい。溺れてしまった みたいだ。　#七夕

moi @R_ikasam

七夕なんてものには何も期待しないけれど、メールの話題にはなる。『何をお願いする？』と送信した。彼女からの返信には、『はやく君と会えますように』というお願い。織姫も彦星も、自分達の事で精一杯だろう。僕は立ち上がる。七夕には何も期待しない。僕は、自分の力で会いに行く。#twnovel

夢名 七志 @mumei7c

晴れ。夜には星空が綺麗だろう。外に出した笹飾りが映えそうだ。思い付いて、短冊を追加して思いを書く。途端にエラーが表示された。「この願いにはデズニーさんのコンテンツが含まれていますが、お住まいの地域では著作権上の問題で権利所有者によりブロックされます」星に願いを。 #twnovel

かおっぺ @tinkerbellcafe

光の速さで逢いに行っても14年かかる遠距離恋愛。光より速い乗り物があるんだけど、乗り心地が悪くてトラベルミンがきかないほど。待ち合わせの星に着いたけど今年の酔いは酷くて彦さんに介抱されてるの。乗り物酔いじゃなく悪阻だとばれずに今日を乗り切れますように。#twnovel #七夕

みきちず @mikitiz

#twnovel 様々な想いを胸に短冊に願いを書き込む。そしてそれを笹に吊るす。それは人々の願いを集めるもの。人々の願いの集まる場所。時代が変わっても我々は願いを持つことを止めたりはしない。ツイートという短冊にハッシュタグという笹。目に見える短冊や笹がなくても七夕はここにある。

日向日影🍊📖@文化系物書きVtuber（HUB） @hyuugahikage

#twnovel 織姫と彦星はこの束縛から逃れ、天の川から離れて二人で暮らせる場所を探しました。星の星の星の奥、美しい青に魅せられた二人はその青色へと飛びこんでいき、地球は超巨大彗星２つの襲来により一瞬で消失しました。 #世界もう滅ぼしたい協会

まちゃひこ／大滝瓶太 @macha_hiko

祖母が洗濯しているとき、天の川に桃が流れていたらしい。それを川に入って拾う娘がいたらしいのだがたどり着く前に溺れたようだ。祖母は助けようと思ったが、全ては数十年前に終わったことだったから、どうせ助かると洗濯を続けた。祖母は若い頃川で溺れたことがあった。 #twnovel #七夕

ako @ako_069

#twnovel 短冊に願い事。笹に吊るして星に祈って…。そんなときにふと思い出す。「去年のお願いなんだったっけ？」 ＊七夕って一年で一番面倒臭いんだよね。天の川に流れる短冊を釣ってお願いを叶えるんだから。流れていった短冊は忘れてくれるから問題ないな…10枚で終わりにしよう。

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

#twnovel 織り姫と彦星の心配をしている暇はない。俺は君に、会いたい、会いたい。「こんな忙しいのに会えるわけねえだろ」自分に言いきかせるようにして切った夕べの電話。舌の根も乾かぬうちに、PCで時刻表を探してた。待ってろ。七夕の今宵、俺は君住む町行きの流星になる。

200novel @200novel

最上階のベランダに着地成功。眼下に笹が見えたので、遺書をくくりつけてやろうってね。少しでも小粋な死に方をね。#七夕 の今夜、俺は星になる。『おとうさんがげんきになりますよに。』誰かの拙い字。見るんじゃなかった。死ぬのは来年だ。屋上へ無事に戻れますよに。星に祈った。#twnovel

あかね @akane2003

「別に願いなんてないし」星を見上げ君は口をとがらせる。七夕飾りがさらさらと風になびくから、君と恋したい僕の願いは見えてると思うんだけどな。「そうなんだ」ガッカリしてると、「もう叶った」僕の短冊を指差してすぐ星を見上げたから、君がどんな顔をしてたかわからない。#twnovel

鐘辺 完 @kanebekan

#twnovel 「七夕だからみんないろんな願い書いてるね」 「なんの努力もせずに願いを叶えてもらおうなんて都合のいい考え方はいかんな。今日は七夕であって」 「タナボタではない」 「オチ取るなー！」

萩原えいと @hagi_ohagi

織姫と彦星って浪漫よね、と言うと姉は憤った。｢１年に一度しか会えないって事は、１年に一度は会えるって事。アイツも１年に一度くらい会いに帰ってこいっての!｣喚く姉は空を見、杯を呷る。でも姉さん、最も辛いのは独り在る身じゃなくって？その言葉を呑むべく私も杯を呷った。 #twnovel

ゆず @nanakoro8

#twnovel 「一年に一度会えるなんて素晴らしい事じゃない」なるほど、彼女らしい言葉だと思う。「だって世の中には会いたくても会えない人だっているんだよ？」うん、そうだね。「だからさー、私って幸せだと思うんだよ」そうかな。墓石の中の君は、何を想う。

白田 @shirota_yama

「七夕だね」「そうだね」「短冊書いた？」「いいや」「あなた、そういう非科学的なもの嫌いだものね」「まあね」「私は書いたわよ」「なんて？」「あなたとずっと一緒にいられますように」「……僕も短冊書こうかな」「あら、なんて書くの？」「君の願いが叶いますように」#twnovel

竹田康一郎 @tahtaunwa

#twnovel 年に１度の逢瀬が気の重い義務になったのは、いつからだろう？今年こそ彼に言おう。「他に好きな人ができた」と。七夕の夜、ついに告白した。「えっ？僕たち、付き合ってたんだっけ？」私は、奴を天の川に突き落とした。

リュカ @ryuka511

河岸に住む男は駆けてくる女性の姿に口元を綻ばせる。「お待ちしていましたよ。」男の言葉に彼女は頬を赤く染めた。「さぁ、どうぞ。」河の向こうには、彼女の想い人。叶わぬ想いはひた隠し、男は翼を広げる。舞う白い羽根、哀しい男の背を越えて、彼女は愛しい人に逢いに行く。 #twnovel

竪川杼緯（たてかわひよこ） @Hiyoko_T

#twnovel 「雨じゃ逢えないね」音楽を聞きながら窓越しに夜空を眺める。「退屈」伸びをして後ろに倒れればコツリと背中に当たる何か。首を傾げればヘッドホンが外された。「遊びに来たぞ」覗き込む顔は会いたかったもの。触れた箇所から伝わる温もり。隔てていた天の川は幻となった。 #七夕

九夜月 @oto_no_ya

年に一度の逢瀬。幼い頃引き離された僕たちにとって唯一互いを確認できる場所。星祭りの巫女として人々の前で舞う彼女は、この時しか社の外へ出ない。だから今夜しかない。僕は舞台に駆け上がる。「僕にさらわれてください」「はい」迷いのない返事に僕は笑って彼女を抱き上げた。 #twnovel

黒目ソイソース @ghostsoysauce

七夕祭だと半魚人たちが楽しげに笹を飾っている。「アルデバランじゃないからいいのかな？」渡された短冊に「健康第一」と達筆で書く相棒の呟きを聞いて、ひとりがぴょんと近寄ってきた。「年に一度の高頻度で星辰が整うお二人にあやかるんです」こいつらやはりどうにかしないと。#twnovel