渡邊芳之先生@ynabe39の「オオカミ少年が最後に言った「ホント」を信じなかったことで不幸になったのはオオカミ少年なのか町の大人たちだったのか。このイソップ寓話の教訓は「少年」に向けられているのか「大人」に向けられているのか。」

少なくともほんらいのイソップ寓話の趣旨は「嘘をついてはいけない」なんてシンプルなことではないよね。イソップ寓話って他のものもそういうある種の「深み」のあるものが多いと思う。 by 渡邊芳之
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渡邊芳之 @ynabe39

千の風になって。

北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39

渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之

渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html

 

渡邊芳之 @ynabe39

オオカミ少年が最後に言った「ホント」を信じなかったことで不幸になったのはオオカミ少年なのか町の大人たちだったのか。このイソップ寓話の教訓は「少年」に向けられているのか「大人」に向けられているのか。

2013-07-08 16:02:45
渡邊芳之 @ynabe39

食べられたのは「村の羊ぜんぶ」であって少年本人ではないと思います。 RT @OGK_UNIHI: 少年でしょう。オオカミによって補食された描写は少年に対してだけでしたよね。オチが少年含む村人全員だったら解釈が違っていましたが。

2013-07-08 16:06:38
渡邊芳之 @ynabe39

Wikipediaによるともともとは「村の羊は全て狼に食べられてしまう」だったものが「日本においてこの訓話が、ポルトガルの宣教師に紹介されて翻訳されているが、狼が食べたものは「羊飼いの少年」となっている。アメリカの児童書では「少年」あるいは「羊」となっている」だそうだ。

2013-07-08 16:08:35
渡邊芳之 @ynabe39

じぶんはずっと「羊が食われてしまって羊飼いの少年も大人もがっかり」という話と認識していた。まあうちの両親は俺にわりと変な絵本を買い与えたからなあ。

2013-07-08 16:10:00
渡邊芳之 @ynabe39

そういうのもあるんですね。さて懲らしめられたのはいったい誰か。 RT @poyopoyochan: @ynabe39 私が読んだ本では少年はもちろん村人も羊も全滅でしたわ… 狼の大群でも来たのでしょうか

2013-07-08 16:12:17
渡邊芳之 @ynabe39

ここでも自分の常識と他人の常識はまったく食い違っている。実はそういうことのほうが多いくらいなのではないか。

2013-07-08 16:13:15
Dr. RawheaD @RawheaD

@ynabe39 とある研究によると(嘘つきは損という)「オオカミ少年」の話を聞いた児童は、より嘘をつきやすくなり、(正直者は得という)「ジョージ・ワシントンと桜の木」の話を聞いた児童は嘘を付かなくなるらしいですよ。https://t.co/B1574Lt2Wr

2013-07-08 16:13:36
渡邊芳之 @ynabe39

少なくともほんらいのイソップ寓話の趣旨は「嘘をついてはいけない」なんてシンプルなことではないよね。イソップ寓話って他のものもそういうある種の「深み」のあるものが多いと思う。

2013-07-08 16:18:25
渡邊芳之 @ynabe39

私も最初からそういう話をしています。RT @mtcedar1972: @RawheaD そもそも「オオカミ少年」って、嘘つきは損って話と違うって気がするんですが

2013-07-08 16:20:16
ボヘカラ @BOHE_BABE

「北風と太陽」は、馬鹿の一つ覚えの手段で勝っても、それは偶然であると、相場の教訓の例で使うと判りやすいですね。 @ynabe39 少なくともほんらいのイソップ寓話の趣旨は「嘘をついてはいけない」なんてシンプルなことではないよね。イソップ寓話って他のものもそういうある種の「深み」…

2013-07-08 16:28:04
odd_hatch @odd_hatch

@ynabe39 「狼どもは羊たちを引き裂き、羊飼は助けを求めて村の人を呼びましたが、村の人たちはまたいつものように彼が悪戯をしているのだと考えて、あまり気にかけませんでした。こうして彼(羊飼)は羊の群れを失うことになりました。」イソップ寓話集(岩波文庫)P242

2013-07-08 16:32:04
渡邊芳之 @ynabe39

これだと「羊の群れ」は羊飼いの少年のものだから損をしたのは少年だけとなって「嘘をつくな」という教訓だけになるな。

2013-07-08 16:33:28
odd_hatch @odd_hatch

@ynabe39 「この話は、嘘吐きの得るところは、本当のことを言うときでも信じられないということである、ということを明らかにしています。」イソップ寓話集(岩波文庫)P242 嘘吐きは損という話だけではないですね。

2013-07-08 16:33:39
渡邊芳之 @ynabe39

そういう解釈の人が複数おられるので面白いなあと思っています。 RT @mousanon: @ynabe39 大人に向けられているとすると被害が出ない内に嘘つき少年はさっさと矯正してしまえと言う教訓でしょうかね?

2013-07-08 16:34:01
渡邊芳之 @ynabe39

「アリとキリギリス」のWikipediaの記述も面白い。「アリのように夏にせこせことためこんでいる者というのは、餓死寸前の困窮者にさえ助けの手を差し伸べないほど冷酷で独善的なけちであるのが常だ、というものである」。

2013-07-08 16:35:55
渡邊芳之 @ynabe39

「また功利主義の観点からは、生き物である以上最終的に死は避けられないので、食料蓄積のみで生を終えたアリより、自らの快楽を追及し生を謳歌したキリギリスの方が善とされる」これは!ww。

2013-07-08 16:36:20
odd_hatch @odd_hatch

@ynabe39 「すると彼ら(蟻)はあざ笑って、『いや夏の季節に笛を吹いていたのなら、冬にはおどりなさい』といいました。/この物語は、苦痛や危険に遇わぬためには、人はあらゆることにおいて不用意であってはならないということを明らかにしています」イソップ寓話集(岩波文庫)P253

2013-07-08 16:42:19
AC後屋 @acgoya

@ynabe39 どこで読んだか忘れましたが、アリはキリギリスに食料を分けてやり、キリギリスが寝入ったところで体液を吸って(ry のような話も。

2013-07-08 16:42:31
渡邊芳之 @ynabe39

私もそういうふうに自然に思っていました。 RT @nay_minalela: @ynabe39 こんにちわ。羊飼いとは飼っている人でなくて、放牧等の世話をする人のはずです。ハイジのペーターにあたる預かりのお仕事なので、羊は村人のもののになります。

2013-07-08 16:43:20
渡邊芳之 @ynabe39

アリの人気のなさに同情。

2013-07-08 16:43:42
渡邊芳之 @ynabe39

「ろばを売りに行く親子」もいい話だなあ。「他人の意見など聞いてもしかたがない」という教訓だからね。

2013-07-08 16:48:29
渡邊芳之 @ynabe39

その話だと教訓はむしろ村の人々へ向けられますね。 RT @UnePivoine: @ynabe39 読んだ本の内容が同じではないのですね、知りませんでした。私は少年以外は皆食い殺された、と思っていました。。。

2013-07-08 16:52:26
渡邊芳之 @ynabe39

そうすると,もともとイソップ寓話に「教訓の解説」がついていたのでしょうかねえ。 RT @odd_hatch: @ynabe39 はい、ついています。画像をつけました。カバーには「原文に忠実な訳」とあります。 http://t.co/2N1lkr72rH

2013-07-08 16:53:25
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