私的まとめ 66式鉄帽と自衛隊高射特科四方山話

日本の空を守るのは戦闘機だけではないのです。
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   66式鉄帽のお話

マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

朝っぱらからで悪いが(?)、度々つぶやいている自衛隊時代での話を一つ。テッパチこと66式鉄帽(http://t.co/R6LqEPpPa8)の事を少し。

2013-07-08 08:29:03
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

樹脂製のインナー(中帽)に外を覆う鉄(外帽)の外装をかぶって1セットなのだけど、これ、軽作業時のインナーのみは軽くていいのだけど、鉄帽を被せた状態ってのは1.4kgぐらいあって、しかも顎紐の問題からすこぶるめんどくさい代物でした。

2013-07-08 08:31:31
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

何せ中帽と鉄帽を固定する構造に「なってない」のでズレまくり。しかも顎紐は1対しかない。なので、伝統的に書類クリップを後ろにつけてズレないよう工夫するのがデフォ。それでも、一対の顎紐は固定するのに適していないので、走ったり小銃構えたりするとずれる訳です。

2013-07-08 08:33:24
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

今の88式はかつての所属部隊の関係上、被った事は無いのですが、ケブラー製で軽いそうで。顎紐も2箇所2対で固定するので評判は悪くない様子。まあ、分離できないので軽作業時は今でも66式の中帽を使ってたりするそうですが。

2013-07-08 08:35:02
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

もう16年前だし、流石に全部隊、行き渡ってる筈。自分の居た高射特科は、装具の更新は一番後でして、普通科の人達が新型の中、旧型で凌いでたという悲しい事情があったり。多分今も、もし新型装具が出たとしても、採用は大分後だろーな

2013-07-08 08:36:51
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

とと、話は戻ってテッパチの話。名前通り鉄カバーが覆う形の為、重たいは直射日光でハゲの原因ナンバーワンだわ、何より暑い。迷彩の布カバーで若干マシにはなりますが、汗で顎紐ずれるしと散々な代物でした。

2013-07-08 08:38:29
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

見た目については、原型になった米軍のM1ヘルメットと殆ど一緒。あれです、プライベートライアンとかで出てくるような、あんなメット。あれを20世紀末まで使ってた訳ですな。

2013-07-08 08:39:31
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

ちょっと触れましたが、テッパチのせいで20代の若さにして…頭部にダメージを食らってた方もおられましたし、88式に更新になってほんとよかったなーと思う次第。まあ蒸れるのは一緒ですが、鉄板でジリジリ焼かれるよりマシかなと

2013-07-08 08:41:04
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

今は若干変わってる(と思いたい)とおもいますが、私の時代は「装備に自分をあわせろ」な時代だったもんで、背嚢(バックパック)とかも「もっと工夫した装備にしとくれよ…」という、体に負担かかりまくりな装備が溢れておりました。

2013-07-08 08:43:29
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

え、64式も使う人の事考えてないって? ははは、いうこときかんじゅうよりマシです。

2013-07-08 08:47:32
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

運用やら工夫が受け継がれて、使い勝手は悪くてもまあなんとか使えるようになってた私の時代より以前、新品だったけどあんな装具をどうにかしなきゃならなかった先達の方々には、今も畏敬の念を覚える次第です。いや割りとマジで

2013-07-08 08:48:56

      自衛隊高射特科部隊四方山話

マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

さて、先日に引き続き、自衛隊時代のお話。主に自身の話ではなく、所属部隊の装備について。所属してたのは某高射特科で、ホークミサイルを運用していた部隊でした。今は装備転換して国産の対空ミサイル「03式中距離地対空誘導弾」の運用に変わってます

2013-07-09 11:02:18
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

さて、ホークミサイル運用当時、一歩進んだ改善型もありましたが、自分の居た部隊はその手前で、設置めんどい、ケーブル重たいとまあ、不評のある代物。さてそれはさておき、私は行けませんでしたが、群内ローテで年に一度、実写訓練をヤキマでやっておりました。

2013-07-09 11:03:55
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

んで、基本的に「ダイレクトヒット」と言って、標的へ直撃弾を浴びせるのが目標。さてここで「変態かw」と笑った人は立派に軍オタです。元々、米軍装備であるホークは改良は進んでいても「大体、50-60%で当たればイイ、数設置してカバーだな」というものです。

2013-07-09 11:05:31
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

そのため、直撃弾でなくて近接爆破もコントロール側で制御するようになっているのですが、殆どの場合、直撃弾が実弾演習でのデフォルトでした。近接爆破は苦渋の選択、外すのは悲しいというか悔しいというか。

2013-07-09 11:07:31
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

んで、当時演習から戻られた先輩の一人が物凄く沈んだ顔をして上官から何度も慰められていたのですが、話を聞くに「近接爆破」だった事が悔やんでも悔やみきれないという事だったとか。外したんとちゃうのか

2013-07-09 11:08:37
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

当時のアベレージについては、大体80%。近接爆破込みか直撃かは不明ですが、防空任務部隊としては、誇っていただければ嬉しい成績ではないかと思います。

2013-07-09 11:10:15
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

あ、因みに実弾演習って言っても部隊の運用と同じく「1目標飛ばして、1発」ですよ。数撃てるわけないので。

2013-07-09 11:10:58
BreezeKeeper @BreezeKeeper

@ryuya_magami http://t.co/T5Ituo9ifw 日本一を目指してる高射中隊の記録が出てきた。とんでもねぇ……

2013-07-09 11:12:20
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

それを1部隊で2班、2回やる訳です。 当時の価格で(ライセンス生産の費用も考慮して)大体、8000万から1億ですし、向こうでの費用も含めたら「大事な血税!外してなるものか!」という。

2013-07-09 11:12:24
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

そういや、最後のホークでの演習、コンバットマガジンに掲載されてたよーな。当時、散々お世話になった方が写真にイイ男っぷりで映ってて本屋で盛大にフイタ覚えがありますw

2013-07-09 11:13:25
マガミ@「南洋通商」 @ryuya_magami

尚、他にも部隊でのエピソードはあるのですが、流石にネットでお話できる範疇ではない物もあるので、リアルでのお話か、いくつか誤魔化しつつのつぶやきになることはご容赦願います。

2013-07-09 11:14:37