ウナギ食べたいけど心配なので現状について専門家の発言をまとめてみた

NHKラジオ「私も一言夕方ニュース」7/17放送分 ゲスト:日本大学生物資源科学部の塚本勝巳教授
75
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

<夕方特集・私も一言「ウナギ高騰 その生態と養殖技術は?」>

2013-07-17 18:20:53
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

今年も土用の丑の日が近づきました。今年は7月22日。二の丑もあり、8月3日。

2013-07-17 18:21:25
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

しかし、ウナギをめぐる状況は、実はきわめて厳しくなっています。去年、ウナギの全国の供給量は約3万7000トン。10年前にくらべて3割以下になっています。このうち国産ウナギは1万7500トン、そのほとんどは養殖物です。

2013-07-17 18:21:38
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

その養殖に必要な稚魚「シラスウナギ」が激減しています。

2013-07-17 18:21:54
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

昭和30年代には200トンあったシラスウナギの漁獲が、今年は5.2トンです。そのため、ことしのシラスウナギの価格は平均で1キロあたり248万円で、5年前の3倍以上と、極めて高くなっています。

2013-07-17 18:22:02
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

消費者に届くウナギの値段も文字通りウナギのぼり。「土用の丑の日にウナギを食べる」というのもなかなか難しいことになりそうです。

2013-07-17 18:22:14
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

ニホンウナギは毎年10月から12月ごろにかけて川を下り、日本から南におよそ2200キロ離れたマリアナ諸島周辺まで移動して卵を産みます。

2013-07-17 18:22:44
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

ふ化した稚魚は海流に乗って北上し、日本に近づくころ、シラスウナギにまで成長します。

2013-07-17 18:22:58
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

国内では沿岸に近づいたシラスウナギを捕って、親ウナギまで養殖しています。

2013-07-17 18:23:06
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

スタジオゲストは、日本大学生物資源科学部教授の塚本勝巳さんです。

2013-07-17 18:23:15
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

塚本「ここ4年でシラスウナギの量は激減しています」

2013-07-17 18:23:52
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

塚本「(減少)3つある。一つは明らかにとりすぎ。シラスウナギ、成長したウナギ、川から戻るウナギ、すべて取っている。もう一つは河川状況の悪化。護岸工事やえさとなるエビなどの減少。3番目は一番やっかいだが、ウナギの長い旅の間にわからないことが多い。海洋環境の変化」

2013-07-17 18:25:41
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

塚本「今年は親ウナギの産卵シーンをビデオに撮りたいと思い、ホルモン注射したウナギをおとりに使った。画像は今、解析中」「200メートルくらいのあたりにおとりのケージを浮かせて漂わせると、天然のウナギがよってくるのではないかと期待していた」

2013-07-17 18:27:04
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

音楽です。神保彰の演奏で『ハート・ストリングス』。ところにより交通情報をお届けします。このあとは、引き続き、夕方特集「ウナギ高騰 その生態と養殖技術は?」。

2013-07-17 18:27:21
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

シラスウナギの漁獲が極端に少なくなった今、何とかウナギを安定して入手する方法として「完全養殖」が研究されています。この研究は、国が、独立行政法人・水産総合研究センターを中心とする研究グループに委託して進められています。

2013-07-17 18:30:34
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

「完全養殖」は、天然のシラスウナギを獲るのではなく、まずウナギの卵を人工的にふ化させ、シラスウナギを生産して、親ウナギまで育てます。そのウナギを一部は出荷しますが、残りの親ウナギからさらに卵を採取してふ化させ、次の世代を育成する、というのが完全養殖です。

2013-07-17 18:31:04
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

これまでの研究で、人口のシラスウナギを育てることには成功しましたが、まだ大量生産の技術を確立するまでには至っていないということです。水産総合研究センター増養殖研究所うなぎ量産研究グループ長の田中秀樹さんと電話をつないでお話をうかがいます。

2013-07-17 18:31:30
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

田中「大きな水槽で大量に飼育ができない。一番の問題は餌。ウナギの稚魚を育てるにはサメの魚卵を使ったポタージュスープ状のものを使うが、これが水を汚す。本来は非常にきれいな水ですんでいるので」

2013-07-17 18:32:46
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

田中「(成果)シラスウナギまではかなり安定して育てることができるようになっている。最近の成果としては、(安定して入手できない)サメの卵ではなく、鶏卵を使った餌を開発」

2013-07-17 18:34:09
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

田中「ふ化してシラスウナギとなるまでは、平均数%。良い時で10%、悪い時で1%いくかどうか」「ふ化率30%程度、ふ化して餌を食べ始めるまでは80%、餌を食べ始めてからシラスウナギになるまでが一番大変で、30%程度」

2013-07-17 18:35:54
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

田中「安定生産がいつできるかというのは見通しがなかなか難しい」

2013-07-17 18:36:01
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

塚本「世界で19種類のウナギがいるが、温帯にすむ数種類のウナギは明らかに数が減っている。熱帯にすむウナギはデータがないのでわからない」

2013-07-17 18:37:02
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

塚本「環境省がニホンウナギを絶滅危惧種に指定したということは、世界的にも(絶滅危惧種に指定される)可能性はある」

2013-07-17 18:37:52
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

塚本「現在はニホンウナギはワシントン条約にかかっていないが、もし批准されれば、自由な貿易はできなくなる。保全からすれば歓迎すべきことだが、商業的には大変なことになる」

2013-07-17 18:38:42
NHKラジオニュース @nhk_radio_news

こうした動きをうけて、各地でウナギの漁獲を控え、保護する動きが広がっています。

2013-07-17 18:38:59