【きょう(17日)の「夕方特集 私も一言!」】 「ウナギ高騰 その生態と養殖技術は?」。 ご意見は番組HP→ http://t.co/VjByF4In5T へ。(夕方特集は午後6時20分頃~)
2013-07-17 14:58:42【きょうの放送内容】 きょうのN→ラジオ時論公論「どうする?健康食品の表示」合瀬宏毅解説委員→(20分頃)夕方特集「ウナギ高騰 その生態と養殖技術は?」→さとみの気象散歩
2013-07-17 18:00:46ウナギの養殖に必要な稚魚「シラスウナギ」が激減しています。昭和30年代には200トンあったシラスウナギの漁獲が、今年は5.2トンです。そのため、シラスウナギの値段は1キロあたり248万円で、5年前の3倍以上と、極めて高くなっています。
2013-07-17 18:01:20【ご意見募集】 最近ウナギを食べましたか? 稚魚のシラスウナギが減り、ウナギの値段が高くなっていることをどう思いますか?
2013-07-17 18:01:27<ラジオ時論公論「どうする?健康食品の表示」> 合瀬宏毅解説委員です。このコーナーは放送終了後に番組HP(PC版)で公開します。(20時頃の公開予定です)
2013-07-17 18:10:42しかし、ウナギをめぐる状況は、実はきわめて厳しくなっています。去年、ウナギの全国の供給量は約3万7000トン。10年前にくらべて3割以下になっています。このうち国産ウナギは1万7500トン、そのほとんどは養殖物です。
2013-07-17 18:21:38昭和30年代には200トンあったシラスウナギの漁獲が、今年は5.2トンです。そのため、ことしのシラスウナギの価格は平均で1キロあたり248万円で、5年前の3倍以上と、極めて高くなっています。
2013-07-17 18:22:02消費者に届くウナギの値段も文字通りウナギのぼり。「土用の丑の日にウナギを食べる」というのもなかなか難しいことになりそうです。
2013-07-17 18:22:14ニホンウナギは毎年10月から12月ごろにかけて川を下り、日本から南におよそ2200キロ離れたマリアナ諸島周辺まで移動して卵を産みます。
2013-07-17 18:22:44塚本「(減少)3つある。一つは明らかにとりすぎ。シラスウナギ、成長したウナギ、川から戻るウナギ、すべて取っている。もう一つは河川状況の悪化。護岸工事やえさとなるエビなどの減少。3番目は一番やっかいだが、ウナギの長い旅の間にわからないことが多い。海洋環境の変化」
2013-07-17 18:25:41塚本「今年は親ウナギの産卵シーンをビデオに撮りたいと思い、ホルモン注射したウナギをおとりに使った。画像は今、解析中」「200メートルくらいのあたりにおとりのケージを浮かせて漂わせると、天然のウナギがよってくるのではないかと期待していた」
2013-07-17 18:27:04音楽です。神保彰の演奏で『ハート・ストリングス』。ところにより交通情報をお届けします。このあとは、引き続き、夕方特集「ウナギ高騰 その生態と養殖技術は?」。
2013-07-17 18:27:21シラスウナギの漁獲が極端に少なくなった今、何とかウナギを安定して入手する方法として「完全養殖」が研究されています。この研究は、国が、独立行政法人・水産総合研究センターを中心とする研究グループに委託して進められています。
2013-07-17 18:30:34「完全養殖」は、天然のシラスウナギを獲るのではなく、まずウナギの卵を人工的にふ化させ、シラスウナギを生産して、親ウナギまで育てます。そのウナギを一部は出荷しますが、残りの親ウナギからさらに卵を採取してふ化させ、次の世代を育成する、というのが完全養殖です。
2013-07-17 18:31:04これまでの研究で、人口のシラスウナギを育てることには成功しましたが、まだ大量生産の技術を確立するまでには至っていないということです。水産総合研究センター増養殖研究所うなぎ量産研究グループ長の田中秀樹さんと電話をつないでお話をうかがいます。
2013-07-17 18:31:30田中「大きな水槽で大量に飼育ができない。一番の問題は餌。ウナギの稚魚を育てるにはサメの魚卵を使ったポタージュスープ状のものを使うが、これが水を汚す。本来は非常にきれいな水ですんでいるので」
2013-07-17 18:32:46田中「(成果)シラスウナギまではかなり安定して育てることができるようになっている。最近の成果としては、(安定して入手できない)サメの卵ではなく、鶏卵を使った餌を開発」
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