ソ連の反動推進戦車
ロケットには、人の心を惹きつける何かがある。それはしばしば優秀な技術者を(あるいは、そうでない技術者も)狂気に陥れる
2013-07-18 19:45:16「反動推進戦車」 名前を聞く限りではSFめいて格好良いし強そうである。実際にそんな戦車が1942年末にソ連で検討されていた。けれど…… http://t.co/dqIfiNa6Mp まあその、見ての通りの有様。戦車と呼んでいいのか甚だ疑問だけど、そう書いてあるから仕方ない
2013-07-18 19:51:01左に操縦手が寝そべり、手元のスロットルレバーで39本の固体燃料ロケットに順次点火する。ハンドルを介して前方の橇を操作できるので、(うまくいけば)横転せずに雪上を自由に滑走させられる。右側にいる砲手は、1挺の機関銃と6発の132mmロケット弾を搭載した砲塔を操作し、弾幕をばらまく
2013-07-18 19:56:36この計画がどうなったのか私は知らないけども、実戦投入されなかったのはソ連兵士にとって幸いだったろうと思う。実際に彼らが実用化したのは、「反動推進戦車」よりは遥かにマシな代物だったわけで http://t.co/6PX2InmPYZ こっちは割と有名ですけどもね
2013-07-18 20:02:27ハンガリーのロケット弾搭載戦車
ロケットと戦車と言えば、(ロケットそりではない、ごく普通の)戦車へのロケット弾搭載という、いろんな国が陥る熱病のようなものがあります。これは私の知る限り、WW2主用参戦国のうち、イタリア以外のあらゆる国で試されていたものと思いますが、どうもそれだけではないようです
2013-07-18 20:15:49それはハンガリー。あのズリーニィ突撃砲にもロケット弾搭載型があったようで http://t.co/EI49FXPgRI ドイツの15cmネーベルヴェルファーを6基搭載。噂では、これは1輌しかないはずのズリ-ニィI試作車台だとか? http://t.co/LQRtYoqw0W
2013-07-18 20:22:21ハンガリーにはネーベルヴェルファーだけでなく、独自のロケット弾もあった http://t.co/0tQJ246waU 「44M dupla páncéltörövetö」といって、「ダブル戦車掘削機」程度の意味らしい。名前の通り対戦車用で、成形炸薬弾頭の貫通力は300mm
2013-07-18 20:28:52「44M dupla páncéltörövetö」用ロケット弾はこんな構造 http://t.co/fxpPgHcXpX 見ての通り大型の成形炸薬弾。噴射口が推進薬の前にあるので、ネーベルヴェルファー41型を参考にしたのかも。弾速はパンツァーファウスト100型よりマシな程度
2013-07-18 20:31:49そして当然のように、44M"ダブル戦車掘削機"は戦車にも搭載されている http://t.co/So9faRZ6ui トルディI軽戦車への搭載例。ロケット発射器には砲塔とロッドでリンクしていて、砲塔を左右旋回させることで発射器の高低射角を変えられる。方向照準は車体の旋回で行う
2013-07-18 20:37:30この44M"ダブル戦車掘削機"は1944年から700基ほどが生産されたと言われるけども、具体的な戦果は聞いたことが無い。最大射程は2000mということだけど、照準可能なのは500m程度、しかも弾速がパンツァーファウスト100型と大差ないとなれば、相当扱いにくい代物だったろうと思う
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