八重の桜第29話「鶴ヶ城開城」本咲き視聴感想のまとめ

濃密さと熱演に前の場面の記憶が次々に上書きされて最後の鶴ヶ城で清められてしまい、数日かけて自分の記憶に復活の呪文を掛けながら絞り出した感想のまとめです。 例によって大量・長文・順不同・場面抜けアリ・脳内補正アリに加えて昂ぶって「何言ってんだコイツ的」な文章もチラホラあります。 読む際はご注意ください。
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たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

ああ、忘れてた! 総攻撃実行中のある夜の薩摩の陣所。 合図とその周辺の地図を見ながら物思いにふける西郷さん。 その庭先で談笑する見張り番と思われる薩摩兵3人が、雑談しながら「田舎侍どもが!」と会津を嘲笑する。 #八重の桜

2013-07-25 15:54:36
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

その瞬間、薩摩兵たちに向かって「自分達だって田舎侍だ!(意訳)」と叱声を飛ばす西郷さん。途端に黙る3人。 静かな中、再び地図に目を落とす。流した血の量に見合うだけの新しい国作りを一人決意する西郷さん。 会津を知る人ほど、やがて新政府から去っていく皮肉。 #八重の桜

2013-07-25 15:58:48
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

やっと一通り「鶴ヶ城開城」感想を言えた。でも、何日もまたいで大量に呟いているので、まとめないと初めの方自分で何言ったか全然わからないw つまり、まだ終わらないのだ……二度咲きもあるしね。#八重の桜

2013-07-25 16:32:34
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

おっといけない、まだ終わってない! 尚之助さんが「ここに女がいる!」と言った時。別に八重さんの腕をつかんで上げて見せなくてもいいんだよね。その言葉だけで十分新政府軍の兵士たちは驚き慌てて集まって来るんだから。 というわけで、ここにもあったよ、深読みポイント! #八重の桜

2013-07-25 19:31:00
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

お互いの気持ちを確認し合って結婚してから、何回かあった「尚之助さんが八重さんの肩に手を置く」仕草。わずかな動きで尚之助さんの八重さんへの気持ちがその時々で伝わってくるというスペンサー銃並みの射程距離とガットリング砲並みの見えない弾丸の数を誇る愛情表現ですが。 #八重の桜

2013-07-25 19:35:52
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

この仕草は「そばにいて守ってあげる。どんな時も信じている。いつでもあなたの味方だよ」ということを伝えたい状況下で発動されるものではないかと記憶しております。 その八重さんを守りたいという気持ちを伝えてきたその手で、最後に八重さんの手首をつかむんですよ、みなさん! #八重の桜

2013-07-25 19:40:34
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

尚之助さんはどんな八重さんも愛しているけれど、それはどんな八重さんであっても必ず最後に前を向くと分かっているからであって、前を見ることを止めてしまった八重さんの抜け殻は、彼の愛している八重さんではない。絶対に違う。 #八重の桜

2013-07-25 19:47:49
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

ここであえて別れを選んだことで、尚之助さんは八重さんの命だけでなく、八重さんの魂というか未来に向かっていく心を守ろうとしたのだと思ったのです。 もう一度会えるかなんて保障はありません。八重さんが尚之助さんの望むように生きるかどうかも分かりません。 #八重の桜

2013-07-25 19:52:36
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

それでも、尚之助さんは八重さんを愛し信じるがゆえに力強く前を向くことに賭けた。もしかしたら、賭けなんてあいまいな物じゃなく、これまで見せてきたハイレベルな先を見通す力で確信したのかもしれません。 #八重の桜

2013-07-25 19:56:54
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

ここで別れれば、当然家族のもとに帰り、家族と生きていくためにまた前を見据えて生きて行こうとするだろう、と。 八重さんの未来は見えても、自分の未来は分からない。この先自分がどう思われるかは分かっても、何の確証もない言葉を残してやれない。 #八重の桜

2013-07-25 20:01:42
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

自分の言葉にとらわれて道を誤ってほしくもない。 だから、ただ黙って、黙っているしかない辛さに耐えて、尚之助さんは行ってしまった。 ……のではないかと思わせるようなここまでの積み重ね。 とか自分で妄想して泣きそうになっちゃった……。 #八重の桜

2013-07-25 20:07:04
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

最後の場面の鶴ヶ城について。 ボロボロになって惨敗の象徴であるはずの鶴ヶ城が、青空の中で静かにたたずむ姿を見せた時、観ていた人の多くが、「どれほど傷ついても傾きさえしなかった誇り高さ」を感じたはず。 #八重の桜

2013-07-25 20:11:38
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

それまでは鶴ヶ城の姿を思い出しては悔し泣きして憎しみに悶える会津藩士を想像するのみだったのが(まあ同時代の会津藩士の多くはそうだったでしょうけど)、ドラマを見ている視聴者には、それ以外の感情の選択肢が増えたのではないかと思う。 #八重の桜

2013-07-25 20:17:58
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

それまであった従来の解釈に別の光を当てる、というのは「八重の桜」のテーマの一つでもあるけれど、一つの事象や場所の意味合いが視聴者の中でドラマを見る前と見た後で全く変わってしまう、ということは実は去年にもあったりする。 #八重の桜

2013-07-25 20:24:29
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

「平清盛」を最後まで見届けた人たちの多くは、壇ノ浦を見ても平家の怨霊がいるとは思っていない。平家の一門がその波の下で穏やかに過ごすことを願っている。 同様に、この光差す鶴ヶ城には恨みつらみとか憎しみとか暗い色合いの感情は似合わない。傷ついてもなお輝く希望そのもの。 #八重の桜

2013-07-25 20:31:17
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