火砲小話二本立て~WW2米軍の76mm/3インチ戦車砲・徹甲弾と徹甲榴弾、APFSDSの車内破壊効果

微妙に関連性のある小話を2つ ・WW2米軍の76mm/3インチ戦車砲 ・徹甲弾と徹甲榴弾、APFSDSの車内破壊効果
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WW2米軍の76mm/3インチ戦車砲

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

パーシングの前段階T25中戦車で武装を76mm砲から90mm砲に換えるにあたり、どの程度の変更が必要だったのか少々気になる。76mm砲 M1の薬莢長は585mm、90mm M3は600mmでほぼ同じ。弾頭長も伸びたろうけど、装填に要するスペースは大して増えなかったのではないかなと

2013-07-25 08:49:41
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

すると、76mm砲型シャーマンの砲塔に90mm砲は載っちゃうんじゃないかしらという思いつきが。実際にシャーマンに90mmつんだのの砲塔はどんなだったかしら……

2013-07-25 08:56:27
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

M10駆逐戦車の3インチ50口径砲は高射砲由来だとよく言われますけども、そのM1917高射砲にはさらに先祖があって、元々はM1898なる沿岸砲がベースなんですと。弾薬もずっとその頃の規格のままで、発射可能かはともかく薬莢サイズは同じ。WW2の長砲身戦車砲としては最古参なんでは?

2013-07-25 19:50:38
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

WW1期に作られた3インチ級高射砲は野砲転用のものが多くて、あまりぱっとしない性能のものが目立ちます。その中で米軍のM1917だけが際立って高初速だったのは、野砲でなく沿岸砲転用だったからなんですね。このM1898沿岸砲は水雷艇防御砲の類のようです

2013-07-25 20:00:43
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

シャーマンの76mm M1戦車砲とM10駆逐戦車の3インチ砲は「似たようなもんでしょ」と思いそうになりますが、実際のところ40年ほど世代が違うわけですね。76mm M1は新型薬莢と(当初は)57口径砲身を組み合わせた期待の新型砲として作られたわけで、独軍のKwK42に似た立場かも

2013-07-25 20:10:27
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

シャーマンの76mm M1戦車砲の災難は、当初の予定より砲身を縮められちゃった事かもしれません。シャーマンへの搭載にあたり57口径砲身では前後のバランスに問題があるとされ、52口径に短縮されているのですが、これが故に折角の新型戦車砲が旧式沿岸砲と大差なくなってしまった訳で

2013-07-25 20:19:49
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

mmm... 3インチ戦車砲・対戦車砲の徹甲弾は当初純徹甲弾だったけども、後に徹甲榴弾に切り替わってるんですね。無垢弾のM79 APから、炸薬65g入りのM62 APC(仮帽付)に置き換えられてる #徹甲榴弾はよく言われるよりも実際危険で有効だったと主張するキャンペーン

2013-07-25 21:42:31
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

M10駆逐戦車に搭載された3インチ高射砲系戦車砲には牽引版の3インチ M5対戦車砲がありましたけども、シャーマンの76mm M1戦車砲のほうにも牽引版の76mm T3対戦車砲があったんですね。他に6ポンド砲拡大のT4等もあったようで、米軍の対戦車砲開発も結構グダグダしてる

2013-07-25 21:49:07
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

おっと、昨日は76mm M1戦車砲についてグダグダ呟いてましたが、薬莢長を勘違いしてました。585mmなのは3インチ戦車砲のほうでしたM1は539mmで、しかもボトルネックがなくなって細くなってる

2013-07-27 02:03:49
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

つまりM1戦車砲は3インチ戦車砲より小さい薬莢に同等量の装薬を詰めてるわけで、やはり40年新しいだけのことはあるなあと思えます。小さい薬莢にたくさん装薬を詰めると、薬莢が薬室への張り付いて抽筒不良になる等の問題が起きやすくなるとかで、技術的には難しくなるようなのです

2013-07-27 02:06:25
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

すると90mm M3戦車砲薬莢は76mm M1のより61mm長い。弾頭も含めると10cm近く伸びてても不思議じゃないので、やっぱり76mm砲シャーマン砲塔にそのまま載せるのは厳しいかしら

2013-07-27 02:10:15

徹甲弾と徹甲榴弾、APFSDSの車内破壊効果

|日0☆TK @kyuumaruTK

※戦車って、タチの悪い爆破炎上でなければ大破しても結構乗員が生存します。

2013-07-26 19:14:14
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

無垢の徹甲弾は抜かれても意外と全滅はしないみたいで。WW2米軍が当初は貫通力に優れる無垢の徹甲弾を使ってたのに後で徹甲榴弾に切り替えてたり、独ソも最後まで徹甲榴弾を使い続けた事実もあり、無垢徹甲弾はイマイチ #徹甲榴弾はよく言われるよりも実際危険で有効だったと主張するキャンペーン

2013-07-26 19:20:12
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

このような状況下では、当初は徹甲榴弾を使っていたのに、無炸薬の四式徹甲弾に切り替えようとした日本軍の存在が際立ちます。徹甲榴弾は貫通力には劣るけども、敵戦車を炎上させ再生不能にし、乗員を殺して、敵の継戦力を削る。無炸薬弾の選択は、継戦力削減より目先の戦車を壊すことの優先を意味する

2013-07-26 19:26:48
|日0☆TK @kyuumaruTK

@FHSWman APFSDSの場合、車内に飛散するシェルの破片が大量かつ高速過ぎる上に大エネルギで超跳ねまわるのでクソ最悪な威力。貫徹したら終わりだと思っていいレベル。鉄筋入りベトンにすら効くという。

2013-07-26 19:25:16
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

@kyuumaruTK 確かに、破片が貫通後の弾芯と似たような速度で跳ね回るとなれば、たぶん破片速度は1000m/sとかいうレベルになりましょうし、榴弾破片並の効果はありそうに思えてきました

2013-07-26 19:30:04
|日0☆TK @kyuumaruTK

@FHSWman だから衝撃速度を殺す複合装甲が唯一の対抗手段なのですお

2013-07-26 19:34:14
|日0☆TK @kyuumaruTK

そもそもマッハ5超の高度に精錬されたレアメタル弾を「ドウッ!ドドウ!ドドウドウッ!ドウ!ドドウ!」みたいなテンポで応酬する上に結構それが跳飛とか無効とかになりながらガンガン走り回って戦ってる物体がマトモなはずがない。 そらあったほうが味方の被害減るやろ(真顔

2013-07-26 19:33:19
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

私はあまり理解してませんが、APFSDSは貫徹のために速度が重点される弾なわけで、装甲抜いた後の弾芯速度はまだ相当なもの(1000m/sクラス?)なんじゃないかしら。つまり装甲破片もそれくらいの速度で飛び散るわけで、これは榴弾破片とそう変わりない速度。車内破壊効果も榴弾並かも?

2013-07-26 19:35:24
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

一方、WW2期のオーソドックスな徹甲弾は「ユゴニオ弾性限界」だのの私が良く理解していないワードとは無関係な低速弾(APFSDSと比較して相対的に)。弾体・弾芯は速度0(たぶん)になるまで貫通を続けられる。言い換えると貫通後の弾体・弾芯速度相応に小さく、破片も低速になるのでは?

2013-07-26 19:40:34
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

極端な話、WW2期の徹甲弾なら装甲裏に弾頭が顔出したまま止まることも有り得る。この場合、車内に飛び散る破片の速度は相当に遅くなり、被害も限られそう。一方APFSDS対複合装甲では、原理的に「頭出したまま~」は起きそうもなく、決断的速度で抜くか、まるで抜けないかの二択になるのでは?

2013-07-26 19:46:22
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

どうも現代の砲弾と装甲についてはよくわかってません……

2013-07-26 19:47:06
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

WW2期徹甲弾の場合、破口サイズが余剰貫通力と関係してるようなデータも見かけたような。以前ちょっと触れた赤軍45mm砲硬芯徹甲弾の話なんですが、貫徹力に余裕がある場合は脱出孔が弾芯サイズより大きく、貫徹限界付近では弾芯とほぼ同じ大きさの破口になる。車内被害の大小も同様に変化する?

2013-07-26 19:52:47