ムーブメントとしてのミステリ

ミステリの捉え方として、フツーに「ジャンル」として考えることに疑念を抱きつつあるので、少し考えをまとめてみました。
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じねん @jinensai

寝落ちて中途半端に起きたので、図を追加しておこう。 http://t.co/aMvh15OvzY

2013-08-03 05:28:43
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じねん @jinensai

「甲賀三郎が現在の日本の「ミステリ」という言葉の使われかたをみれば、「俺のいったことは未だに理解されていない」と嘆くでしょう。」 http://t.co/VyKCAcPvgh 「屋根裏通信」―ミステリの分類―その1「「本格」という言葉について―より。

2014-01-09 06:15:51
じねん @jinensai

(その後の甲賀の「作家は評論を止め作品を書け」の姿勢は、理系人たる彼の中では「基準」が出来上がっていて、検討完了済みの案件だったからかも知れない。)

2014-01-09 06:16:43
じねん @jinensai

「ポーが(『バーナビー・ラッジ』の)真相を見抜いてしまったことは、つとに知られている。この時、ポーはこのテクストを読み解く過程をテーマにして作品を作り上げようと思いついた。//マガジニストとして、大衆にうける物語を考える、そうした「ジャンルを読む行為」から出来上がったのは、(続

2014-01-10 04:35:00
じねん @jinensai

承)「テクストを読み解く行為」を主題にしたジャンルであった。こうして「探偵小説」というジャンルは発生した。」 http://t.co/8EfJOtkx59 「屋根裏通信」―ミステリの歴史―2.E・A・ポーと探偵小説の誕生(承前)――犯罪小説から探偵小説へ―より。(続

2014-01-10 04:35:24
じねん @jinensai

承)この見方が指し示す方向に補助線を引いてゆくと、「テクスト」には凡そ全てのジャンルが網羅されても少しも不思議ではないことが分かる。「黄金虫」は冒険譚、「マリー・ロジェ」は新聞記事だ。「テクストを読み解く行為」を主題とするジャンルの範囲は現存するジャンル全てに跨る。(続

2014-01-10 04:35:54
じねん @jinensai

承)これ(ミステリ)をジャンルの1つとして安直に処理してしまう窮屈さに、むしろ不合理や不自然さはないだろうか? 現在進行形で私が取り組んでいるのはそうした小さな違和感を発展させて、ジャンルというより伝達手段それ自体が目的化するというムーヴメントとして捉え直す地道な作業なのだ。

2014-01-10 04:36:29
じねん @jinensai

よし、寝よう!(寝落ちから醒めてなんとなく起きてた。)

2014-01-10 04:37:28
じねん @jinensai

ついでに概念図を更新しておこう。(仕事納め後の忘年会の仕切り業務から逃避中) pic.twitter.com/8DGzcyfRYt

2014-12-23 17:00:40
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じねん @jinensai

いわゆる「推理文壇」の連中が「新本格」バッシングしたのって「文壇」の連中が「推理小説」バッシング(←乱歩が個人で緩和してたけど)したのと図式的に似てる。「ムーヴメント」が「ヤドリギ」に見えてしまったのだろうが。 pic.twitter.com/8DGzcyfRYt

2014-12-27 07:38:55
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じねん @jinensai

(古来「ヤドリギ」は不死の神をも殺す存在だからなあ…。)

2014-12-27 07:40:50
じねん @jinensai

ミステリが文学の料理法・調理法自体をエンタメ化(広義の叙述トリック)したものとすれば、材料とした文学の影響は色濃く受けるわけで、黄金期に英国と米国東海岸の文学をベーシックなプラットフォームにしたことで「フェアプレイ」や「伝統美」が属性として分かちがたく付与されたとも考えられる。

2014-12-27 07:52:26