アナログで描いた絵をデジタルで投稿することについての覚え書き
- a_sirosiro46
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絵と、それをデジタル化したものの関係が気になっていたけれど、結局は別物として扱う方が順当な気がしてきた。つまり絵と、絵の写真は、別物ですよということ。これは当たり前のようで当たり前ではなくて、 展覧会カタログの絵、NHKで流れてる絵が、絵じゃなくてそれぞれ別のものとするということ
2013-08-12 02:16:43絵を、実物と写真で別物扱いする。つまり絵を、イメージによる統一から媒体による分割へと切り替えるということ。これは絵の代わりに絵の写真を集めて研究していた、この国の西洋美術の伝統を根本から否定するものなので、また私は社会不適合者としての立場を強固にすることになる。
2013-08-12 02:21:50これまで絵と絵の写真は、少なくともその名称、作者、タイトル等々のパーソナリティの面では同一のものとされてきた。でも撮影→加工(調整)→頒布がスマホ一つで、ものの数分ででき、結果としてイメージの変換が無数に行われていくこの時代に、「イメージの媒体に対する優越」を保つことは困難だ。
2013-08-12 02:30:57そういう考え方は実は写真業界、特に技術畑の人の中には前々からあるのだ。写真のラボなんて、イメージを多数の媒体に作り変える(それは媒体ごとに元のイメージを調整し直す事でもある)ことで利潤を得ているので、むしろイメージは(アナログでもデジタルでも)加工するのが前提の存在になっている。
2013-08-12 02:39:51これは昨日描いたアクリル画をさっきデジタル加工した作品です。この場合、いまこの時点で公開されているのは加工されたものだけな訳で、もうアクリル画の有無、アクリル画とのイメージの一致なんかはどうでも良いことになっている。 http://t.co/h3JBZux1tj
2013-08-12 02:45:48そう考えると、「絵における、イメージの媒体に対する優位」を支えていたのはイメージ論研究者、及びイメージ製作者としての画家が持つ権威だったのだ、と言えるようになる。美術史学会誌に載せられた小さな色黒の写真がなおも名画であるという発想は写真ラボのオヤジにとっては全くの非常識なのだから
2013-08-12 02:56:34この絵と絵の写真(印刷物)の問題は日本の西洋美術史研究の歴史を再考する上では最初に浮上する条件であり、さらには東洋の最果てで西洋美術~現代アートを受容し、そこに参入することを目的とするこの国の「美術」にとって、避けては通れない命題であるのは間違いがない。(みんな避けてるけど)
2013-08-12 03:31:40美術に限らず、洋の東西の交流は現物ではなくイメージによって行われてきた。キリンビールのラベルも、インターネットの興隆も、違うことなきその所産である。
2013-08-12 04:11:39昔自分で書いたもの。話しの展開が違う方向に行っているのが分かる。→印刷された美術(写真以降) 草稿 http://t.co/To9UNcKCri
2013-08-12 04:14:49