【二次創作な】「ディザイアズ・トゥ・リーチ・ガンダーラ」＃６

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「ディザイアズ・トゥ・リーチ・ガンダーラ」♯６

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「イヤーッ！」アコライトのボンジャンチョップがリトリビューションの肩口に飛ぶ！「イヤーッ！」リトリビューションはまたも四肢を収納、後ろにゴロリと転がりチョップを回避！空振ったアコライトの隙を狙いオキアガリコボシ頭突きを見舞う！「イヤーッ！」「グワーッ！？」 1

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「クソッ！イヤーッ！」ＢＬＡＭ！カラス弾丸がコルトから放たれる！しかし見よ、今やガネーシャは鼻の先端にニンジャの頭部が生えたスカイブルーのインド象にヘンゲしている…この巨体に比すれば小口径弾など豆鉄砲も同然！あからさまな弱点たるニンジャ頭部も高速で振り回されてはエイム不可能！ 2

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「オッサン！ボンズ様！どうにかしろよ！」大理石の柱に隠れたエーリアスが叱咤する！無論両者に応える余裕などあるはずも無し！敵は奇妙奇天烈なるヨーガを極めたインドニンジャ、その最高峰に位置する遣い手なのだ！「うるせえ！」「申し訳ありません、少しお静かに…」「アイエッ」 3

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「ヌゥーッ！喰らえ！ダルマ・ベーゴマ・カラリ！」リトリビューションが尻を接地点に危険なトルネード高速回転を開始！触れれば致死的勢いで弾き飛ばされることは必定！アコライトは背を向けスプリントで距離を取る！「ウハハハハハーッ！待てーッ！一緒に回ろうぞーッ！」「断ります！」　4

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「あちらは随分と楽しそうだなあ」ゾウ鼻の先端でガネーシャの整った顔が呟く。「いい、いい、気を遣わなくたって。俺達はまともにやろうぜ」「俺はまともかなあ」「そうじゃねえよ、真面目にやろうぜって言ったんだ」「なるほどなあ。よし！イヤーッ！」鼻頭ハンマー！「イヤーッ！」ブリッジ回避！5

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「クソッ、何やってやがンだニンジャスレイヤー＝サン…！」エーリアスが苛立たしげに呟く。このような超常のカラテに彼女の出番は無い。だが…これ以上の超常現象が起こるとしたらどうだろうか？「……！ヤバイ！逃げろ！」「アン？ナンデ？」「逃げろッつッたら逃げるんだよ！ヤバイすぎる！」 6

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そのエーリアスが率先して逃げているのだ！彼女は非力ではあるが可能な限りイクサ場に身を置こうとする勇気を持っている、その彼女がだ！ガンドーの顔から血の気が引いた！「アコライト＝サン。ずらかるぜ」二人もエーリアスの後を追う！残されたのはインドニンジャ二名！「臆したか！ウハハー！」 7

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その時である！キャッバアアアアアアアアアン！彼らの背後で大理石の白壁が破砕！瓦礫を蹴散らし現れたのは…巨大なナマアシ！？「エッ」「アリャー」ドゴーム！踏み降ろされた足の裏にリトリビューションとガネーシャはセンベイ！ナムアミダブツ！ナムアミダブツ！何事が起こったというのか！？ 8

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それは巨大に過ぎるがゆえに近くで見ても何も分からぬ。だが崩壊マハルを目指し駆けるニンジャスレイヤーはその全容を捉えていた、ガンダーラの象徴たる巨大石仏が…自らの脚で歩行しているのだ！ソウルを取り戻したニンジャスレイヤーはさらに速度を上げる！色の付いた風となる！ 9

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一方のアコライト・エーリアス・ガンドーは？逃げる！走って逃げる！彼らは知っているのだ、このような理不尽に対抗できるのは更なる理不尽でしか有り得ぬのだ！「やっちまえーッ！ニンジャスレイヤー＝サーンッ！」エーリアスが叫んだ瞬間！逃げる三人と赤黒の影がすれ違う！「イヤーッ！」 10

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「蒙昧」天から声が降る。ダイブツの口はおよ そ六〇メートルも上方にあるからだ。パルテノン柱めいた脚部をニンジャスレイヤーはらせん状に駆け上る！「サルめが」 ガイオンショージャの鐘めいた轟音響く中瞬く間に腹部まで到達！ドウグ社謹製フックロープをサイドハンドで鋭く投擲！ 11

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アンカーがダイブツの肩にガッチリと刺さった瞬間、自らの脚力と巻き上げ機構のトルクで一気に上昇！その勢いのまま跳ぶ！ 対するダイブツは左の掌を上に向け突き出し…超弩級チョップ突き！？さにあらず！ ビタリと止まったその手の意図をニンジャスレイヤーは一瞬にして理解！ 12

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「イ ヤーッ！」フックロープを丸太めいた指に絡め巻き上げとともに急接近、ジュー・ジツの構えで軽やかに着地した！ ダイブツはニンジャスレイヤーを乗せた手を自らの眼前へと運ぶ。城壁めいた顔は大理石のごとくなめらかである。 巨大な眼がギョロリと動いた。13

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両者はオジギを交わす。ニンジャスレイヤーはスタンダード・オジギ、バーミヤンは目礼である。いかな超常的イクサとて、いや、だからこそ礼儀は大切なのだ。「ドーモはじめまして、ニンジャスレイヤーです」 「ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。バーミヤンです」 14

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「今更言う事は何も無い。渡してもらうぞ、テンジクを」「テンジク。渡さん。渡してなるか。読むのだ。悟るのだ。 ニルヴァーナへ！」「何と言った？ 読む？ 読むと言ったか？」 ニンジャスレイヤーの右目が嘲笑に歪む！ 15

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「愚かなり！愚かなり！テンジクを？読む？全くもって愚か！」「何を」バーミヤンが岩塊めいた拳を突き出す！ニンジャスレイヤーはその手の甲にウケミ着地！同時に立ち上がり全力疾走開始！「さあ言え、言うがよい！どこに隠し持っておる！やはり言わんでもよい、自分で探せばよいでな！」 16

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哄笑とともにニンジャスレイヤーがバーミヤンの懐へと水泳選手めいて飛び込み数瞬ののち右の袖から脱出、その腕には長さ五メートルはあろうかというマキモノが抱えられていた！「返せ」「隠し場所にはもう少し凝ることだな。イヤーッ！」再びフックロープを射出！巻き上げ機構が悲鳴を上げる！17

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「よいか、ビッグ・ニンジャクランのこわっぱめが。これが間違い無くテンジクならば…」ニンジャスレイヤーはバーミヤンの眼前まで上昇！マキモノをジャッキめいた背筋力で大上段に振りかぶる！「使い道は！これよ！イヤーッ！」腹筋力を全開！前頭葉へと叩き付ける！ＤＧＯＭ！「グワーッ！？」 18

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「さすがに一発では殺せぬか」「グググ…ならば何度でも殴るのみ…！たまにはあの忌々しいドラゴンの小僧の言に従うもよかろう…！」「黙れ。センセイを愚弄するな」空中二重人格めいて独り言を繰り返すニンジャスレイヤー！フックを巻き戻し即時射出！バーミヤンの肩へと着地！側頭部へと疾走！ 19

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「イヤーッ！」脇に抱えたテンジクを破城槌めいてコメカミに叩き込む！「グワーッ！？」「インストラクションをくれてやろうぞ…！マキモノ・ジツ！」すぐさまナラクへと交代！封印のヒモを解くやその端を両手で掴み鉄芯をモーニングスターめいて振り回す！叩き付ける！叩き付ける！叩き付ける！ 20

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「グワーッ！？」ナムアミダブツ、サイズの差とは単に打撃力と耐久力の差なのだ！それを埋める手段がある以上、いかに常識を超越したカイジュウ巨体であろうとこれ全身デッドウェイトに過ぎぬ！叩き潰そうと手を上げた瞬間には既に逆の肩に移っているのだから対抗のしようも無し！「グワーッ！？」21

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右から！左から！巨大マキモノを幾度も幾度も叩き付ける！かつてのマジックモンキーはビッグブッダに屈した、だが歴史は繰り返さぬ！それこそがナラク・ニンジャの、ニンジャスレイヤーの生まれた理由である！歴史は、決して、繰り返させぬ！「イィヤァアアアアアアァァァァァァァーッ！」 22

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「グワーッ！グワーッ！グワーッ！…グワーッ！？」ＢＡＧＯＭ！カラテか土木工事か分からぬ執拗な打撃の末の渾身の一撃がバーミヤンの盛り上がった頭蓋をついに破砕！数千年に渡りブディズム叡智を蓄えた脳が露出する！ニンジャスレイヤーは残る全力で血まみれのテンジクを頭上に抱え上げ… 23

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自らの身体ごと…地を穿つかのごとく…「イヤーッ！」ナムサン、これは暗黒カラテ奥義垂直落下式ブレーンバスター！「グワーッ！？」読んで字のごとく脳髄完全破壊！バーミヤンの眼が血走り裏返る！身体各部に亀裂！閃光！小爆発が連鎖する！「サ…ヨ…ナ…ラ！」断末魔が天地を揺るがす！ 24