スタイルとしての「魔女」や「魔術」におれは興味ないけどな。体験の芸術であり道であるこの分野は特に、スタイルと衝動の切り結び勘が全てでしょう。RT @LUMITANizaki 「根が混沌魔術師なのに魔女とか名乗って初心者を混乱させた
2013-07-22 01:59:11代替的なスタイルとして魔術魔女術に惹かれる層は一定いるし彼らが伝統(それがある場ならね)を保存する役目を担ってくれる訳だから悪いことじゃないけど、根源的な衝動に触れようとするアバンギャルドな態度がスタイル派にとって「敵」に見えるのも世の常。けどクラシックはアバンギャルドの軌跡。
2013-07-22 02:03:06もうひとつ、ここは2013年の極東日本で、真面目にやるってどういうことか。分からない人は分からないし怒る人は怒るから、まー誠実にやってればいいしょ。
2013-07-22 02:04:37だいたいおれは「魔女」て訳語が好きで嫌い。特定の宗教文化を指すならウィッチクラフトて言わなきゃ広すぎるし、一切合切ひっくるめてその根源にある「それ」を指す場合、やっぱり「魔女」。このやっかいさもスタイル派との不毛なすれ違いの原因。人類学とか宗教学の人とは後者の魔女で話が通じる。
2013-07-22 02:15:38先述の2つの意味の「魔女」について。狭義のNeo Pagan, Witchcraftに関していえば、その「型」の成立は1950年代。そのインスピレーションソースは1899年の創作フォークロア資料「アラディア」、型のデザインはガードナーとクロウリー(二人は仲良し)。
2013-07-23 22:44:44何がいいたいかというと、現在参照される「Witchcraftの型」は、「宗教ってこうやってつくれるんだぜ」ていう創造性のデモンストレーションであって、単に復古調ファンタジーですらない。さらに「秘伝的」なエセックスの源流はケイオス経由でSabatic Craftとして再生する。
2013-07-23 22:52:3450年代、セレマを体系化し一仕事終えた天才と、若き日のエセックスの想い出を振り返り「もう一仕事」が行われた。59年ガードナー「Witchcraft Today」、1958年Principia Discordia初版、64年にはMary Pranksters結成。
2013-07-23 23:04:17谷崎曰く「ケイオスてのはウィッチクラフトの一派やろ」という見立てにおれも全面的に賛成する。エセックスの秘伝がケイオス経由Sabatic Craftとして再生されるのも然り。狭義の「魔女術」は50-60's Chaoismの嫡子、そしてChaos Magicの双子、実は同一人物。
2013-07-23 23:21:59いわゆるWitchcraft史であまりクローズアップされることが少ない側面だが、ガードナー/クロウリー - ソーンリー - ケン・キージーの流れには確かに同期が感じられる。プランクスターズのバスには得体の知れない占い師や魔女もいたという。ぐっと端折って分かる人だけ向けに言えば
2013-07-23 23:09:4960年代以降のオカルトリバイバル、ヒッピー/ネオペイガン運動の萌芽には、直接にガードナーとクロウリーとそのフォロワーの人脈があり、そこからディスコーディアン、つまり後のケイオスマジックと「創作女神信仰」、時を同じくしてWiccaが勃興していると見立てることが可能なわけで、
2013-07-23 23:14:01そのように狭義の「魔女」のスコープを明らかにした上で、Witchcraftが、Chaosが目指した「それ」とは何か、を捉えようとしたとき、おれは広義の「魔女」を使う。型がどうとかではそもそもない衝動の噴出、だからこそ、なのである。続きは「やればできる子東京リチュアル」お楽しみに
2013-07-23 23:25:03補足。ガードナーとクロウリーはクロウリー最晩年47年に出会った、とされるが、最近出版されたMadelin Montalbanのバイオグラフィによれば、Madelinはエセックスでクロウリーとガードナーと会ったと言っていたそうである。何が真相かは謎のままだが、
2013-07-24 00:01:56未だ多くが語られないエセックスコネクションにクロウリーとガードナー、そしてモンタルバンが同席したシーンを想像すると、これは大変に愉快である。生きたオカルティズムとは端的に「関係者がまだ生きているから」語られない人脈と出来事のことでもある。ここが面白いのよ。
2013-07-24 00:06:09