【仕掛ける】 自国が関連する戦争を他人事と考える意識について 【仕掛けない】

「自分から仕掛ける戦争は御法度」は共有できていても、 「仕掛けられる戦争への抵抗も御法度」は、主戦論者・9条系反戦論者・改憲論者・集団的自衛権支持論者の間で共有されにくい概念。 なぜ、「自分に類が及ぶかもしれないこと」について、関連して考えることができない人が少なくないのか? について、無知暗愚の批判や感情論をひとまずおいて、分業社会と民主主義に絡めて色々考えてみた。
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加藤AZUKI @azukiglg

隣家が延焼を食い止めたとして、自分には確かに直接の権益はない(増えない)けど、将来的に自宅が燃えるという権益喪失があったかもしれないのを、未然に防ぐことができたことになるわけだから、自分のものではない隣家の延焼防止は自分の権益を守ることにもちゃんと繋がってる。

2013-08-25 10:16:07
加藤AZUKI @azukiglg

ところが、この「自宅が燃え始めたわけじゃないから、隣家が燃えようが知った事じゃない」という認識の、自他権益の切り分け、または他人の権益と自分の権益の関連性がよくわかってない、他人と自分で「共同で火事に当たりましょう」ということが理解できてない人が少なくない。

2013-08-25 10:17:29
加藤AZUKI @azukiglg

「集団的自衛」というのは、火事に喩えるなら「隣家や周辺のお宅で共同で消防団を作りましょう」というもの。どこかの家が火事になったら、消防団に所属している家は自分の家が燃えていなくても飛んでいって消火に協力しますよ、だからウチが燃えたら手伝ってね、というもの。

2013-08-25 10:18:49
加藤AZUKI @azukiglg

日本は隣家のアメリカとこの集団的自衛(日米同盟)を組んでいて、日本が火事になったらアメリカが消火に来てくれるけど、アメリカが火事になっても日本は後ろのほうで蛇口はひねるけど、消火ホース持って火に水を掛けてはいけないことになっている。ホースを持つことはできるけど放棄している。

2013-08-25 10:20:12
加藤AZUKI @azukiglg

日本がホースを持てないのは、持つ腕力・実力がないからではなくて、元々はアメリカが「おまえはまだ小さいからホースを持たなくてもいいよ。前にホースでウチに悪戯したこともあったしな」と言ってくれていたからなんだけど、そのときの配慮が家訓になっちゃって、成長したのに変えさせてもらえてない

2013-08-25 10:21:42
加藤AZUKI @azukiglg

まあ、日本のご家庭wの家訓になった「日本にホースを持たすな!」を、日本の家族達はいいかげん成長した日本に過保護に厳命し続けているお母さん(九条主義者)と、「あいつも成長したんだからもう大丈夫だろう」というお父さん(改憲論者)に分かれて家庭内紛中(ry

2013-08-25 10:23:09

互助と共助が希薄になったのはなぜか(´・ω・`)?

加藤AZUKI @azukiglg

例え話に紙数を割くとアレなので隣家と自宅の火事の話はさておくとして、このように「自分個人に類が及ぶ前に、先行して類が及んでいる者を手助けすれば、自分にまでは類が及ばずに済む」という【共助】【互助】という考え方が希薄な人ほど「戦争はしたいヤツが勝手にやればいい、自分は無関係】と言う

2013-08-25 10:28:45
加藤AZUKI @azukiglg

ではなぜ、戦争忌避論者は「共助」「互助」という考え方が希薄なのか。理由は色々あるだろうから、どれかひとつだけを以て「これが唯一の理由」とは言わないけど、そのうちの幾つかを考えてみると、「個人主義」「内向きな競争主義(拡大しない競争主義)」などは筆頭に上がる気はする。

2013-08-25 10:30:59
加藤AZUKI @azukiglg

個人主義が醸成した理由は、戦後核家族化が進んだことと不可分だと思うんだけど、複数世代が共同生活を営む(家単位で共同事業を行う)ライフスタイルから、「一家の家長だけが働きに出る」「世帯内の別の労働者は、一家の家長と別の仕事に就く(職業選択の自由あははん)」に進んだことも関係ありそう

2013-08-25 10:32:53
@flowtears

@azukiglg 問題は同盟国の侵略戦争に加担してしまう可能性も少なからずあって、国連決議の必要を前提とする集団安全保障派もいるのですが、声が小さいのと、共産党なんかは(多分意図的に)混同して反対してますよね。

2013-08-25 10:33:02
加藤AZUKI @azukiglg

親の仕事を継がない子供(世襲の否定、或いは世襲しないような職業)は親と協業しないし、家を出て新たな「世帯」を作る。しかし、協業しないし、世帯当たりの労働者の人数が減るから世帯年収は下がる。故に、「自分が食うだけで精一杯」になってしまい、他人のことに手を貸すゆとりがなくなる。

2013-08-25 10:35:04
加藤AZUKI @azukiglg

町会、町内会、自警団、消防団、のような「地域としての互助」というのも、「各家庭が一人ずつ誰かを出す」ことで成り立っているけど、核家族化した世帯は労働力も少なくゆとりのある人手が足りないから、そうした地域の互助にも人を物理的に出しにくい。故に、地域互助も希薄になる。

2013-08-25 10:36:26
加藤AZUKI @azukiglg

かつては地域サービスが限定的だった(行政でも、商業でも)から、地域互助に参加しない世帯は、地域から受けられる恩恵も小さかった。ところが、行政の整備、商業の整備によって【金さえ払えば、サービスが受けられる】という社会の整備が進んだ。平たく言えば、コンビニが広まった。

2013-08-25 10:37:46
加藤AZUKI @azukiglg

これらは核家族化した世帯を「実家に戻す」ことなく、核家族化したミニ世帯のまま存続させることに役立ったし、一人世帯(独身)が地域互助に参加せずに生活できる社会を作るに至った。一人世帯は自宅を所有せず、仮住まい=賃貸暮らしになる上に、職業上の転勤転職や転居も多い。

2013-08-25 10:39:24
加藤AZUKI @azukiglg

そのため、「地域に根を下ろす」「地域互助に積極参加する」ということをしなくても生活できる、「生活に必要な資産・時間単位が小さいものでもやっていける」ような非常にコンパクトな社会が作られていった。つまり、隣家の心配をしなくても自分の権益が損なわれない社会、というか。

2013-08-25 10:40:49
加藤AZUKI @azukiglg

これは「人情が冷たくなった」というような情感の問題ではなくて、雇用と生活の形から派生してきたものだと思う。結果的に、小さな(少ない)資産でも小さい世帯を維持できるようになり、自発的な互助を不要とした。とはいえ、個人が全てを万能にこなして自活してるわけではない。

2013-08-25 10:41:58
加藤AZUKI @azukiglg

「自分に足りないことは、金を払えばやってもらえる」わけで、コンビニであり、近所のラーメン屋・定食屋であり、騒げる居酒屋であり、クリーニング屋であり、といったものに「生活を支える作業」が分担された。というか、高度に分業化が進んだ。 http://t.co/ImtoEMWfba

2013-08-25 10:43:25

まとめ 【分業社会】 高度に分業が進んだ社会の光と影 【妬みと蔑み】 二度目のOverLimitを喰らって戻ってきたら皆寝てたので、居残り残業で独り言呟いてたらラフコ社長が起きてた。 高度に分業が進んだ社会では、万能である必要は強いられない。分担だけを律儀にこなすことは求められる。 そして分担を律儀にこなすことに専念する人は、自分以外の不都合は後回しになり目の前」のつじつま合わせが優先になる。この視野狭窄は分業社会である限り是正できない。 ほとんどの人は目の前の自分のことで手一杯だけど、自分がそれなりに責任を果たしているという自覚がある人は、他の専門家の失敗を赦さない。特に高待遇のスペシャリストには妬み(高給に対する)と蔑み(専門家が専門分野の責任を果たせないことに対する侮蔑)を持ちやすい。 たとえタンポポを乗せる専門家であっても、自分の役目を果たしてさえいれば原発の専門.. 41533 pv 543 7 users 7

加藤AZUKI @azukiglg

ここからは、いつもの「高度に分業化が進んだ社会」 http://t.co/ImtoEMWfba によって説明できる。分業化が進みすぎた社会は専門化も進む。自分の専門に限れば責任を果たすけど、他人の専門については興味も知識も持たず責任を負わず(むしろ責任を問う)リスペクトもしない。

2013-08-25 10:44:45
加藤AZUKI @azukiglg

つまりは「他人が何をしようと知ったこっちゃない」という無関心でありながら「他人が失敗すると、その責任を厳しく問う」という構図ができてくる。先の「自分の権益が損なわれなければ他人を救わない」「他人の失敗が自分の尻に火か付くことに、自分の尻に火が付いてからでないと気付けない」に繋がる

2013-08-25 10:46:24
@flowtears

@azukiglg 市川市在住の私が感じるのは典型的千葉都民の存在。職場は都心、子供も都心の私学へ通学。彼等は小金持ちで都心では金使うのに地元ではシブいですね。

2013-08-25 10:46:49
加藤AZUKI @azukiglg

このように、日本人の「国全体としての安全保障」や「集団自衛」に対する意識の希薄さは、単純な平和ボケや都会の人は冷たい、田舎の人は厚かましい、とかだけで説明できるものではないし、社会の仕組みからして「他人の損得を自分の損得に結びつけて考えづらい」ようになってると説明づけられる。

2013-08-25 10:48:08
加藤AZUKI @azukiglg

なので、なのだからこそ、「興味を持たない人には理解が難しいこと」が、興味を持たない人にまで影響を及ぼすことに、その人達は考えが及ばない。だったら、専門家に任せて口を出すなよもう、とか思うんだけど、「政治は有権者の奴隷たれ」という考えだけは浸透している(^^;)

2013-08-25 10:49:23

民主主義では有能な人が選ばれないΣ(゚ロ゚ノ)ノ