鳳翔の艦娘講座 五十鈴さん編

鳳翔 @Housyou_kankore

さてと。生放送中との事ですが、こちらはこちらでいつもの様に #鳳翔の艦娘講座 を行っていこうと思います。 いつもの様に拙いお話ではありますが、酒の肴・寝物語と聞いて頂ければ幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、軽巡洋艦・五十鈴さんです。

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五十鈴さんは、長良型軽巡洋艦６人姉妹の次女に当たります。 長良型軽巡については、過去に鬼怒さんの解説を行った際に説明をしましたので、ここでは省かせて頂きます。 簡単に説明しますと、球磨型軽巡の改良型として設計され、各姉妹で改装のされ方に微妙に差があるのが特徴です。

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さて、五十鈴さんですが。 １９２０年８月に起工、１９２１年１０月に進水、１９２３年８月に就役をします。 完成時は長良型は高速軽巡洋艦として名を馳せています。

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特に五十鈴さんに於いては、本人さんもゲーム中でしゃべっていますが、歴代艦長に掘提督、山本提督、高須提督、山口提督などの著名な指揮官を輩出しています。 太平洋戦争時に於いては旧式化していましたが、長良型に変わる軽巡の就役遅れなどから引き続き各方面で活躍します。

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１９４１年１２月、五十鈴さんは香港攻略戦に参加。 主は陸軍が進めた戦いでしたが、五十鈴さんは第２遣支艦隊の旗艦として参加。海上から砲撃を行っています。 １９４２年４月、第2南遣艦隊第16戦隊に編入されます。 引き続き小スンダ列島攻略戦等の作戦に従事をします。

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その後ソロモン諸島方面に置いて米軍の反撃が開始されたので、五十鈴さんもソロモン方面に進出をして、臨時に第２水雷戦隊の旗艦を務めます。 １９４２年１０月、南太平洋海戦に参加。 この時五十鈴さんは水偵を飛ばして偵察活動を行っています。

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１９４２年１１月、第３次ソロモン海戦に参加。 この時は第８艦隊所属として参加をして居ますが、この海戦の中で空襲を受けた五十鈴さんは至近弾（命中弾とも云われています）を受け、罐室に進水。朝潮ちゃんの護衛でショートランドへ撤退をします。

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修理後はそのまま南洋方面で輸送・救援活動に従事をします。 １９４３年１２月、ルオットで空襲を受け損傷をし、修理の為日本に帰国をします。 その頃、海軍は対空砲火増強策として当時あった５５００トン軽巡の主砲を全て１２．７ｃｍ高角砲に換装をする事と決定をして居ました。

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その換装の第１弾として、五十鈴さんは主砲７門を全て撤去をして、１２．７ｃｍ連装高角砲３基６門に換装されました。 五十鈴さんを改造すると主砲が１２．７ｃｍ連装高角砲に変わるのは、ここに由来をして居ます。

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しかし、その後の戦局の悪化により、同じ様な改装を受ける艦は出現せず、五十鈴さんだけが防空軽巡洋艦として、５５００トン軽巡の中では異彩を放つ事になります。 また、対潜装備も充実されまして、改装中に対潜掃討部隊の第３１戦隊に、名取さんに変わって旗艦として編入をされます。

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しかし、１９４４年９月に改装を終えた五十鈴さんは、そのまま対潜任務に従事する事はなく、第３艦隊の一員としてレイテ沖海戦に参加をしています。 これは、当時水雷戦隊が不足していた為です。 また、その充実した対空装備のおかげで、海戦の中では航空機１３機を撃墜したとされています。

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しかしながら、レイテ沖海戦では五十鈴さんも米機動部隊からの空襲で操舵不能の被害を受けています。 応急修理後、五十鈴さんは日本へ帰国をします。 １９４４年１１月、フィリピン方面で輸送任務に従事します。 その輸送任務中、コレヒドール島沖において米潜の雷撃を艦尾に受け大破します。

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この時は駆逐艦・桃ちゃんの護衛でシンガポール、スラバヤで修理を行いました。 １９４５年４月、修理が完了。直後にティモール島を初めとしたスンダ列島の陸軍部隊撤退作戦に従事をします。 ４月４日にスラバヤを出撃、ティモール島・クーバンに入港。 陸軍部隊を乗せます。

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４月５日に出航をしますが、４月６日に空襲を受け至近弾数発、艦首に被弾（これは不発でした）を受けます。 回避運動をしながら対空戦闘で３機を撃墜し、スンバワ島・ビマに入港をします。 ４月７日早朝に出航をしますが、米潜２隻からの雷撃を受けてしまい、沈没をしてしまいました。

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これが五十鈴さんの戦歴ですが、五十鈴さんの戦歴にはもう少し変わった経歴もあります。 以前由良さんの講座を行った際に少し説明をしましたが、当時開発中だった水上機の射出機の実験が行われていました。 「萱場式艦発促進装置」と呼ばれるそれは、スプリング式の射出機です。

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この実験は１９２９年３月に設置をされて、射出実験に成功をして居ます。 １９２９年４月にはその射出機は由良さんに移されて引き続き実験が繰り返されましたが、火薬式の射出機実用化で撤去をされた、と云うのは以前説明したとおりでした。

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五十鈴さんの諸元ですが、新造時と改装後では大きく変わっています。最終形の防空巡洋艦としての諸元で説明しますね。 全長１６２．１５ｍ、全幅１４．１７ｍ、基準排水量５１７０トン、速力３６ノット。 １２．７ｃｍ連装高角砲３基６門、 ２５ｍｍ３連装機銃１１基３３門、

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２５ｍｍ単装機銃５基５門、 ４連装魚雷発射管２基８門（酸素魚雷発射可）、 水中探針儀、 水中聴音機、 爆雷投射機、 爆雷投下軌条２基、 ２１号電探、 ２２号電探、 １３号電探、 を装備していました。

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こうしてみると凄く充実した対潜・対空装備だったのがうかがえますね。 さて、五十鈴さんの名前は海上自衛隊さんの艦娘ちゃんに引き継がれて居ました。 いすず型護衛艦は、乙型（DE型）護衛艦として１９５９年に計画をされた護衛艦です。

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当時海上自衛隊では米軍から供与されていた第２次世界大戦型のフリゲートを運用していましたが、老朽化などからそれらの更新用として計画をされ、建造が開始されています。 このいすず型は、当時の色々な新機軸が採用をされ、後の護衛艦の基準となっていきます。

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なお、このいすず型は４人姉妹ですが、それぞれに於いて微妙に旗艦が違ったり、兵装が違ったりとなっていまして、全員が全く一緒の形にはなっていません。 この辺りも初代の五十鈴さんの姉妹さん達と似た様な状況ですよね。

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さて、２代目いすずさんですが。 １９６０年４月に起工、１９６１年１月に進水、１９６１年７月に就役をします。 就役後は舞鶴地方隊に所属。 １９６１年１２月に舞鶴地方隊第３１護衛隊に配属。 １９６２年１０月に第３護衛隊群第３１護衛隊に配属。

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１９６５年８月にソナーの改装が行われます。 １９６９年１０月に舞鶴地方隊第31護衛隊に配属。 １９７３年に兵装の改装が行われます。 １９８８年４月に特務艦に種別変更をされます。 １９９２年３月、任務を全うして、除籍となりました。 以上が、２代目いすずさんの経歴でした。

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いすずさんの諸元ですが。 全長９４ｍ、全幅１０．４ｍ、基準排水量１４９０トン、速力２５ノット。 ３インチ連装速射砲２基４門、 ５３３ｍｍ４連装魚雷発射管１基４門、 対潜ロケット発射機１基、 探魚雷落射機２基、 爆雷投射機Y砲１基、 爆雷投下軌条１条、 各種ソナー・レーダーを装備。

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では、続いて艦これでの五十鈴さんです。 と云いましても、提督さん達には改めて説明するまでもないとは思いますが。 長良型軽巡２番艦、兵器スロットは２、１４ｃｍ単装砲を装備。 速力は高速で射程は中。 軽巡の中では異例の早さのレベル１２で改造が可能です。