閉鎖機小話～MBT70/KPz70の152mm XM150E5ガンランチャーの尾栓

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

名城さんのドイツ連邦戦車開発小史を読んでますが、MBT70の主砲152mm XM150E5が実際面白い http://t.co/qdscEo8oAn 戦車砲なのに閉鎖機が隔螺式、しかも直線引き出し。まるで昔の三動尾栓みたいです https://t.co/mYvng27jQC

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さて、Three Motion Breechは閉鎖・開放に独立した三挙動が必要でしたが、一つのハンドルを回し続けるだけで三挙動を連続して行うことができる閉鎖機も開発されます。Continuous Motion Breechです http://t.co/qe3U2Yk5Gu

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閉鎖解除・引き抜き・螺体退避の三挙動から成るThree Motion Breech（三動尾栓）は20世紀頭には廃れつつあった。それがMBT70のXM150E5で復活したのは焼尽薬莢の関係じゃないかしら。戦車で一般的な鎖栓式を採ると、ガス漏れを防ぐために金属薬莢が必要になるものの…

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XM150E5用の弾薬はこの通り http://t.co/gPVo4zR8XS 最近の戦車の焼尽薬莢は底部だけ金属の短薬莢がついててガス漏れ防止を担うんですが、この弾薬にはそれが無く全部焼尽素材みたいです。故に鎖栓式は使えず、ド・バンジュ緊塞が可能な三動尾栓が復活した、と

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こちらはXM150E5の兄弟砲、152mm M81ガンランチャー（M551シェリダンのですね）の尾栓ですが http://t.co/7URPJ2pVrV こんな感じで開く、と。弾薬もこの通り、薬莢底が金属って訳でもなく完全焼尽 http://t.co/eRdKl3hFA7

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してみると、MBT70/KPz70の自動装填装置に薬莢をゆがめてしまう不具合が多発した一因は、ひょっとすると、薬莢底に金属を用いず全体を焼尽薬莢としてしまった事なのかなあ（このあたりの経緯は今一つよく知らない）

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しかして、MBT70/KPz70の開発の20年程後には、金属薬莢不要の鎖栓式閉鎖機を発明しているわけで https://t.co/Md178pJJKO https://t.co/MyblrUtGxu もしMBT70でなく90であったなら、こいつが使われたかもと妄想 #ない

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苦心の末、鎖栓かつド・バンジュ緊塞の珍妙もといハイテクな閉鎖機「Split Block Breech」が誕生。Hogg先生が80年代の著書で「120mm戦車砲と155mm榴弾砲用に英国で開発された最新の技術革新」と紹介してます http://t.co/qbHKcirhUT

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Split Block Breechの動作原理は一目ではわかりづらいので絵を用意。全体に見て、緊塞具の付いたBlock Upperの前後動を許すために鎖栓が2分割されているようです。自動開放・閉鎖とも組み合わせ可能だとか http://t.co/9fEQoUHHVY

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でもSplit Block Breechの特許はイギリスが握ってるから、仮にMBT70がMBT90だったとしても、さらに開発に英国を噛ませない限りは、こいつが使われる可能性も無さそうかなあ

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

そういや、Split Block Breechも日本語の定訳た（私の知る限りでは）無いみたいですけど、「分割鎖栓」なんて呼ぶのはどうでしょ？