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生物の高次分類群は必要?: 魚類の新規分類群「ペラジア」からはじまる系統と分類の話
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Takashirouzu
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[欹耳袋](承前)「分岐学者は人間が持つ環世界センスと分類学との最後のつながりを後腐れなく切ってしまった.その結果,分岐学派は分類学にある種の自由を保証した」(p. 310)
2013-09-05 14:58:30![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)「それは,人間のもつ感覚とは完全に手を切って,望むならば,直感的にどんなに奇妙であろうともおかまいなしに,ある群がたどった進化史を忠実にたどる自由である」(p. 310)
2013-09-05 14:58:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)ここまでは「科学としての系統学」が進んできた現代史の記述と見ればいいのですが,問題はそれがもたらした波及効果ね.
2013-09-05 15:00:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)「科学が生物の世界のもつ広大さに初めて瞠目し,狭い範囲の生物相だけ相手にしていればすんだ原始時代に適応し脳内で継承されてきた環世界センスではとても対処しきれない生物多様性を目の当たりにしたリンネの時代がそもそもの始まりだった」(pp. 313-4)
2013-09-05 15:01:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)「その後,ダーウィンが進化という啓示を受けて進化する世界という観念を広めたが,それは私たちのこれまでの視点とは似ても似つかない世界観だった」(p. 314)
2013-09-05 15:01:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)「進化分類学者は懸命になって私たち自身のもつ視点で何も問題はないのだととりつくろったが,結果的に破綻した」(p. 314)
2013-09-05 15:02:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)「数量分類学者,分子生物学者,そして分岐学者はそれぞれ自分たちの立場から戦いを挑み,環世界センスをどんどん脇に押しやって,最終的に生物界に関する私たちの感覚は何の役にも立たないという結論に達した」(p. 314)
2013-09-05 15:02:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)「こうなってしまえば,生物の美しさや存在そのものを見誤ってきた一般人である私たちはもはや生物の世界に関して何も見通せないのだから,生物多様性が消滅しようが知ったことではないとみなすのも当然の結末ではないだろうか」(p. 314)
2013-09-05 15:03:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
[欹耳袋](承前)ということで,著者のスタンスでは,「分類と系統」の関わりは,「直感(=環世界センス)」と「論理(=科学的研究)」との根本的矛盾とみなしているわけ.
2013-09-05 15:04:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「直感(=環世界センス)」と「論理(=科学的研究)」との矛盾というよりは、認知と進化系統の矛盾と言ったほうが良いと思いますけども。認知は直感だけではなく論理性もあるわけですし。
2013-09-05 15:08:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@yokuyama 真摯な「科学的研究」が皮肉にも一般人の自然に対するナチュラルな関心を断ち切ってしまったと著者は言いたいんですね.
2013-09-05 15:07:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@leeswijzer ううむ。そうなのでしょうか。個人的な見解ではAPG後の植物学では「直感」の再構築を目指しているように思います。
2013-09-05 15:08:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@leeswijzer 個人的には死んだ母(完全にシロウト)が飼っていた文鳥の足を見て、「あんたかわいいけど足は恐竜そのものやねえ」と言っていたのを良く思い出します。これこそ直感の再構築ではないかと。
2013-09-05 15:11:00まとめ後の散発的ツイート
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「本研究は、魚類の形態に基づく伝統的な分類体系に対して、大幅な書き換えをせまる成果です。」とドヤ顔で書き換えをせまるんじゃなくて、やるなら最後まできちんと書き換えろよってだけのハナシなんですけどね。
2013-09-05 21:22:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
めんどくさいから記載には手を出さないけどとりあえず名前だけつけとくからあと整理しとけよ、っつーのは研究者の態度としてどうなの、と。
2013-09-05 21:23:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
研究グループの誰か魚屋さんが別の論文で記載も進めているのかもしれないけど、それならその論文できちんと記載して今回の系統解析論文の結果を引用すればいいだけのハナシで、分子系統解析論文の中で命名行為に手を出すべきではないのです。
2013-09-05 21:25:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そうなんだよな。あとは形態屋さん定義よろしく、っていう感じの論文もある。で、そのあと分子と形態のチームがタッグを組んで見直すと、また全然違う体系が提出されたり。
2013-09-05 21:27:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
分類学の議論を聞いていると(分類学のラボにいたので)、法学部の友人たちの会話を聞いているようだと思いました。分類学は法学なのでしょう。系統学は疑いなく歴史学。そうすると進化学は文学に該当するんですかね。 http://t.co/4ECJklb1ij
2013-09-05 20:54:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
あのまとめには、分類命名規約とPhyloCodeそれぞれについて140字程度で軽く説明、オフィシャルじゃなくていいけど、各生物学者が抱いているイメージを、書いてあると良かったと思う。なんか院試問題とその回答みたいなってきたな。
2013-09-05 21:44:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
論文のウラを看破すれば「『PhyloCode』しか使ってないですよ、『国際命名規約』でなんとかこれに合致する説が出てくると自然分類〈教〉の教義上では非常にウツクシイに違いないですね」ということになり.. http://t.co/BEa0kjHUeD
2013-09-05 21:57:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「すべからく分類体系は進化の系統を反映すべし:進化→系統→分類」。これが、紛れも無く自然分類の「セントラルドグマ」なのでしょう。分子生物学の「セントラルドグマ」が「DNA→RNA→タンパク質」である.. http://t.co/ihKYeJCku0
2013-09-05 22:10:10