世界敗血症デー関連敗血症セミナーまとめ (2ページ目)

【講演会Rev】「胆管炎では早期のERCPと胆道ドレナージの必要性が報告されているが，胆管炎を合併していない急性胆石性膵炎では死亡率や合併症を改善するとの根拠はない（CDSR 2012;5:CD009779）」

2013-09-09 12:56:47

【講演会Rev】講演5は敗血症における急性期リハビリテーションについて高橋紳一先生（武蔵野赤十字病院リハビリテーション科）が講演．武蔵野赤十字病院ではリハ科が急性期に特化した組織に改変され，診療・教育体制を組んでいる（持論展開主義のＰＴはお断りしているとのこと）

2013-09-09 13:01:23

⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【講演会Rev】敗血症患者ではリハ介入の遅延により肩甲帯，胸部の拘縮が完成したり，体位変換時の循環動態不安定（循環の廃用）が生じてきたりする．早期リハとして，腹臥位による体位排痰ドレナージや気管挿管中でも車椅子座位を行い，早期離床するプログラムを同院では実践している．

2013-09-09 13:07:34

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【講演会Rev】肺合併症に対しては体位排痰ドレナージが最も有効であるが，半腹臥位のドレナージについては看護師が行い，それでも不十分な症例がリハ科に紹介される．腹臥位で体位排痰ドレナージを優先し，痰が減少すればバイタルを見ながら車椅子座位やでの自力排痰訓練を進める．

2013-09-09 13:10:53

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【講演会Rev】車椅子座位で不顕性誤嚥を防ぎ，換気改善を促し，離床時間を増やす．これにより人工呼吸器離脱も促進される．勘違いされやすいが，ファーラー位はこの場合推奨されない．安定座位の車椅子座位と異なり，ファーラー位は安楽肢位であり，換気不良となる．

2013-09-09 13:13:48

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【講演会Rev】敗血症急性期リハではモニタリングを徹底し，吸引操作と接続機器の操作を行う．PTはPHS，聴診器，血圧計のセットを全員が所持する．1対1介入は危険なため絶対に行わず，複数のPTが介入する効率的アプローチを行う．

2013-09-09 13:16:49

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【講演会Rev】講演6は敗血症診療の今後の方向性について，行政と市民の診療連携に向けた取り組みの概説を松田直之先生（名古屋大学救急集中治療医学分野）．GSAの推進する5つのビジョンについて，行政と医療の連携，敗血症知識普及について解説

2013-09-09 13:21:43

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【講演会Rev】第2部はパネルディスカッション．大野博司先生（洛和会音羽病院ICU/CCU）が症例提示．コメンテーターは大曲貴夫先生（国立国際医療研究センター病院国際感染症センター），林淑朗先生（亀田総合病院集中治療科）

2013-09-09 13:25:05

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【講演会Rev】症例はＳ状結腸癌に伴う腹腔内膿瘍および細菌性腹膜炎による敗血症性ショックというよくあるケースで，敗血症治療の基本とエビデンスを確認して進めていくスタイル．難治例ではなかった．林先生のコメントはすべてがシステマティックレビューになってた．よくまああんなにすらすら…

2013-09-09 13:28:32

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【講演会Rev】ちょっと気になったのは，林先生はオーストラリアのクイーンズランド大学にいたせいか，海外エビデンスの際に日本と海外の製剤の違いをあまり考慮されてないような感があったこと．

2013-09-09 13:31:47

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【講演会Rev】まず鎮静薬としてプロポフォールの優先順位が高い．しかし日本のプロポフォールは海外と違い大豆油が使用されているため炎症増悪リスクがある．浅鎮静でいいのならばデクスメデトミジンよりも本当に優先されるべきか？

2013-09-09 13:34:02

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【講演会Rev】もう１つは筋弛緩薬．最重症ARDSでは投与するとのコメントだったが，海外エビデンスで有効と示された3報RCTの筋弛緩薬は日本にはない．一方，日本の筋弛緩薬はステロイド骨格を有し，ICUAWのリスクも指摘されている．日本では安全性は不明かと．

2013-09-09 13:37:06

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【講演会Rev】初期抗菌薬については大曲先生も林先生もTAZ/PIPCを選択．ただ，ESBL産生菌による敗血症性ショックだとどうなるか？という疑問は多少ある．感受性があっても菌血症で菌量が多い，あるいはESBL過剰産生ではTAZ/PIPCがESBLに勝てないことも想定されるから．

2013-09-09 13:44:45

⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【講演会Rev】たとえば北大阪地区では入院患者の起因菌分離で大腸菌に占めるESBL産生株は6割以上（積極サーベランスしたので高め）．健常者でも1-2割がESBL産生菌を保有していると言われている．その地域のサーベランス次第ではカルバペネムも第一選択に考慮してもいいかもとは思う

2013-09-09 13:51:05