小説の中の捨てショット

小説の中の捨てショットの話。
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こうまんちきなむらむすめふたたび @rakanka

はじめて読んだ中村九郎は『樹海人魚』なんだけど、1ページ10行目の【野良猫が橋を渡る。】といういわゆる捨てショット的な短い一文で、ああ、この作家は信用できるかも、と思ってしまった。先のガタリにおける倫理的-美的構成というのを小説に見出すとするなら、こういう感じ。

2010-07-03 03:33:49
こうまんちきなむらむすめふたたび @rakanka

たとえば『サクラダリセット』でいうと、早朝のパン屋さんで張り込んでいるときに「世界中のパンは焼きたてならきっと十分においしい。何事もタイミングが大事なのだ云々」という雑感、瑣末な情報。こういったものが自分の場合は作品性と密接的に受容されるので。生活の知恵を小説で得る、みたいな。

2010-10-03 13:03:32