『総統からの贈り物』から始まった日独上層部の土地所有の話
守屋純先生が翻訳した『総統からの贈り物 ヒトラーに買収されたナチス・エリート達』を読むと、ユンカーの伝統を汲むドイツの将軍たちの土地への執着ぶりが印象に残る。将軍たちに対する総統の「内緒のお小遣い」のほとんどが、農場購入費用として土地の斡旋とパッケージされている。
2013-10-05 01:14:31内密の下賜金(しかも免税)による農地の取得について、将軍たちは阿漕ぎであった。希望する農地の場所をさんざんゴネたり、前線を離れてあちこちの土地を下見して回ったり、グデーリアンは土地から追い出されたポーランド人の運命を気にもとめずマンシュタインを唖然とさせている。
2013-10-05 01:19:33将軍たちへの総統の下賜金は、明らかに土地取得とのパッケージにミソがあった。それこそがドイツの高級将官に効果的な報償だった。この土地への執着ぶりは、明治維新により形成された日本の将校団と明らかに異なる。
2013-10-05 01:23:29もっと昔の、鎌倉武士みたいですね QT @tsukasafumio 将軍たちへの総統の下賜金は、明らかに土地取得とのパッケージにミソがあった。それこそがドイツの高級将官に効果的な報償だった。この土地への執着ぶりは、明治維新により形成された日本の将校団と明らかに異なる。
2013-10-05 01:25:26@seibihei まさにそんな感じです。少なくとも、世襲俸禄に縛られ土地の所有に否定的ですらあった近世の日本の武士とは、全く異なっています。
2013-10-05 01:30:45@tsukasafumio 「経済的に」どうこうよりも、ステータス的な面も大きかったんでしょうか。「農地からのアガリで暮らすのがカコイイ!金融商品なんてなかったんや!」みたいな
2013-10-05 01:33:56@seibihei あの時代にはステータスの部分が大きかったと思います。すでに所有している農場の経営が上手くいかないために総統に金をおねだりしている例もありますので。
2013-10-05 01:36:55@tsukasafumio @seibihei ヒンデンブルグもヒトラーに土地を巡る脱税ネタ握られてましたね
2013-10-05 01:37:17@dragoner_JP @seibihei ヒンデンブルグやマッケンゼンの荘園問題にも一章が割かれてます。マッケンゼンとか、長いナイフの夜で旧友が殺されても自分の土地の件で沈黙しちゃったんですね。
2013-10-05 01:41:37@tsukasafumio 戦争が始まると食糧不足に陥り、農地を持っている将校はずいぶん助かったとは思いますが…労働力を確保するためにいろいろやらかしたかもですね
2013-10-05 01:40:11@seibihei 戦争後半になると東部占領地の土地を嫌がってドイツ国内それも西部の土地を欲しがったり、あからさますぎます。
2013-10-05 01:47:27王翦じゃないんだから…w QT @tsukasafumio seibihei 戦争後半になると東部占領地の土地を嫌がってドイツ国内それも西部の土地を欲しがったり、あからさますぎます。
2013-10-05 01:50:16ドイツの将官が示したあからさまな土地への執着を見る限り、ヒトラーへの服従は軍人としての職務的忠誠心のためであったという戦後の弁護は疑わしく思われる。少なくともユンカーにとって、ヒトラーの東方侵略政策は、彼らの土地への欲望をかなえるものであった。
2013-10-05 01:26:55総統から金をもらってない高級将官もいて、ロンメルについては下賜についての記録や証言がみられない。これはロンメルがユンカーではなく中産階級の出身で、元帥としての高級さえあれば土地所有への執着が薄かったからかもしれない。
2013-10-05 01:39:48ナチスドイツでも高級将官の荘園問題とかあるように、世界中で「土地持ち貴族」の問題はごく最近まで多いですが、日本は太閤検地ぐらいから国人とかの土地持ち貴族が発展的に絶滅してるような
2013-10-05 01:54:40@tsukasafumio WW1後のインフレや大恐慌でも、ドイツの荘園とかあまり潰れてないのは不思議です。生産農村物の販売とかは困ったらしいのですが
2013-10-05 01:57:50日本でも「昔は国人で、小作人大量に居る庄屋」とかGHQ土地解放まで居ましたが、彼らが世界的な基準で「土地持ち貴族」かと言うと、そんな感じしません
2013-10-05 02:02:47@murajidash ドイツ東部については、所有者がユンカーたちですから、裏表でワイマール共和国政府に補助金とかの圧力加えたんじゃないかと思います。
2013-10-05 02:00:32一般的にはユンカーの所有地は決して大きくなかったことが、プロイセン王国時代に彼らが俸給により扶持される職業軍人化した理由のひとつだとされますが、それだけに本来の所有地の保持と拡大の欲求は強烈だったのでしょう。
2013-10-05 02:07:55