塩原良和「ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学」(シノドス)をめぐって
「日本ではエスニック・マイノリティの社会的承認・包摂がいまだに進んでいないことが議論の前提とされるべき…エスニック・マイノリティの存在自体がじゅうぶんに知られていなかったり…自分のアイデンティティを表明したまま対等で自由な言論をたたかわせることができる状況が確立していない…」
2013-10-15 12:14:05@frroots 「ヴァルネラビリティ」という語の意味曖昧だけど、いずれにしても重要なのは傷それ自体より傷を生じさせるものの性質のほう。 ヘイトスピーチ規制問題で重要なのも「その発言はなぜ悪いのか」なのであって、「傷」の質を対称化する問題設定ではその問題には迫れないと思う。
2013-10-15 12:15:57自分と違いの多い相手であればあるほど、理解や共感には限界が強く立ちふさがるわけだけど、だからといって理解や共感をあきらめるわけではない的なスタンス
2013-10-15 12:29:56どんなに異質な対象であろうと、人間扱いしないようなあり方には疑問。人類の歴史の逆行だと思う。もちろん現代も人類の歴史の途中であるから、キレイごとでは済まされない部分も多いが、必要ではない必要悪を振りかざすのは…
2013-10-15 12:34:25傷つきやすさ(vulnerability)を鍵にして差別問題を考える、というのは悪くないと思うんだけど、この論旨は・・・うーん。そもそも「傷つきやすさ」というのは「配分」という概念にそぐわないのでは? / “ヘイトスピーチと「傷つ…” http://t.co/n0iXzGuenr
2013-10-15 12:36:00【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 http://t.co/lfkq1OkjDh 「傷つきやすさ」が飽和している社会においては、マイノリティに対する優遇措置はマジョリティ側の相対的剥奪感を強化しがちである(ヤング2008: 247-279)。
2013-10-15 13:19:16んー自分はこの議論、割とすんなり受け入れられるけどな。 「傷つきやすさ」を自己愛と置き換えれば、わかりやすいのではないか。
2013-10-15 13:19:45ちなみに自分は明らかに、反「自己愛的傷つきやすさ文明」論者。 そのあたりが、シバキ主義と言われたり反俗流若者論の人たちと衝突しがちな所以だろうね。
2013-10-15 13:22:54Vulnerability(犠牲になりやすさ)概念はたぶんリスク研究由来ですよね。マイノリティ集住地域は自然災害で犠牲になりやすい、みたいな。東日本大震災で平均的に貧困な地域ほどひどい津波被害にあったというのもヴァルネラビリティの問題。
2013-10-15 13:36:35「貧困者ほどHIV感染のVulnerabilityが高い」 「社会的弱者ほど犯罪の被害にあうVulnerabilityが高い」 「ひとり親家庭の子どもほど虐待にあうVulnerabilityが高い」 「マイノリティほど自殺に追い込まれるVulnerabilityが高い」
2013-10-15 13:37:11「致命的な被害を回避するためにあらかじめVulnerabilityを低下させる法制度が必要だ」 「マイノリティのVulnerabilityを低下させることが社会全体の統合コストを低下させるにもつながる」 「貧困者のVulnerabilityを引き下げ、社会的に包摂する必要がある」
2013-10-15 13:39:42いまゆっくり読む時間がないのでメモ。興味深そう。 -ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学 - 塩原良和 / 社会学 #BLOGOS http://t.co/1lk1vivgQJ
2013-10-15 14:37:34【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学:ヘイトスピーチはなぜ許容されるのか http://t.co/c2MM5gUeuO
2013-10-15 17:44:51【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/Pnp6IQLgML あまり知らない&滅多に読まないけど、シノドスという半?学術的グループがネット上でこれだけ読ませるに足る文章を発表している事実自体が良いことだと思う。
2013-10-15 18:21:00言葉が人を傷つけるとき、それが可能になるのは、まさに人を傷つける力を蓄積し、かつ隠蔽しているからである。だから人種差別的な誹謗をする人は、そういった誹謗を引用し、言語を介してそのような発言をしてきた人たちの仲間になっていく。(J・バトラー著、竹村和子訳『触発する言葉』岩波書店)
2013-10-15 18:28:16一億総表現者社会にあって必要だと思われるのは、反動的なのかもしれないが、一つの言葉でもって万人を黙らせること、ざわめきを静まらせ、耳を澄まさせることだと(未だ)思う。言葉で以て言葉を殺す。批評の内にはそのような、言葉への愛と同時の言葉への憎しみが込められているようだ。
2013-10-15 18:28:17塩原論文は、「弱者」の偏在化がマジョリティからマイノリティへの安易な共感とその反動としての「私だって弱者なのに」的不平等感を招くものだと指摘して、そこから三点提案している。1)マジョリティの意識に対して、マイノリティの置かれた歴史社会的特殊性を納得させること、
2013-10-15 19:04:312)マイノリティの立場に対しては法制化も含む差別の規制/禁止的保護政策を施すこと、そして3)そのことがさらなる不平等感を生まないために、社会全体の根本的な貧困問題の解消に向けて取り組むこと、が挙げられる。
2013-10-15 19:07:21制度としての貧困の問題から眼を逸らせて他者の排除によって自らの取り分を相対的に増やそうとする行動する保守の哀しい事情については『ネットと愛国』に詳しかったが、じっさい、貧困の解消はパイの物量的な稀少性によっては何らなされない(制度に訴えねばならない)ことを自覚するのは難しい。
2013-10-15 19:15:16しかし三つの提言だが、なぜマジョリティには意識に対して働きかけ、マイノリティには法制度を介して働きかけるのだろうか。それはただでさえ「傷つきやすさ」において過負荷をかけられているマイノリティにこれ以上の意識課題を負わせまいとする配慮によるのかもしれないけど、
2013-10-15 19:24:34マイノリティに関してしっかり考察されているように思います>【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/o87rZGeliJ
2013-10-15 21:33:12「傷つきやすさ」ねぇ。なるほどと思ったがもうちいと易しく書いてくれんかのう。【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/fCMem5Jqlb
2013-10-15 22:05:07増悪発言、人種差別を存続させ、増幅させる社会的土壌があることとその社会をどう変化させるのかについて示唆に富む話です。 →ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/FvCz5TuRkR
2013-10-15 22:05:52【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/Owx3l54g12 これはよくわかる… なるほど…
2013-10-15 22:09:54