続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』

宗教学者 島薗進氏による紹介と、コメントです。
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まとめ 『原発事故と科学的方法』 島薗進氏の紹介 『原発事故と科学的方法』(牧野 淳一郎著 岩波科学ライブラリー 216 2013年)に関して、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートで紹介しました。 1138 pv 14 2 users 1

島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3  第1章「原発事故の規模」副題は「自分で考えるための科学的方法」とされてる。この本は「自分で考える」「科学的方法」という点では自然科学と人文学・社会科学に同じ基盤があることを確認させてくれる。

2013-10-18 09:31:06
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学…http://t.co/JeWwO2u9c3 「私が3月11~15日にやったような見積もりをするのに、原子力工学とか放射線医学とか保健物理の専門家である必要はまったくなく、使っている知識は高校で習う程度の物理と」ネットで得られる程のデータp24-5

2013-10-18 09:32:44
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3 私のコメント。牧野氏は「原子力工学とか放射線医学とか保健物理の専門家」ではないが少しずれた専門領域で本格的な研究実績を積み「自分で考える」力を育ててきた科学者なので「専門家」の誤りを見破れるのだ。

2013-10-18 09:33:59
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3 「自分で考える」よりも「専門家仲間に従う」ことを優先する科学者・研究者がいる。これは想像できる。それが強大な力をもってしまう場合がある。科学の基礎にある「自分で考える」ことを避ける傾向が勝る場合。

2013-10-18 09:36:43
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『…科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3  第2章「事故のシミュレーションはなされていた」の副題は「まかり通った大嘘」、第3章「専門家も政府も、みんな間違えた?」の副題は「あるいは知っていて黙っていた」つまり専門家や当事者の知的誠実が問われてる。

2013-10-18 09:37:46
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3「重要なことは、私たちはこういう間違いをする、ということを認識し、それに対する対策を考えることではないかと思います」。1)間違いを探すこと、2)間違いをした状況を分析し参考にすること。P53

2013-10-18 09:38:10
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3 基礎的な知的誠実性・倫理性が疑われる事態は「過小評価」の語に集約される「今回の事故の後の数週間に起こったことが私たちに教えてくれることは、私たちも、専門家も、また政府や電力会社といった当事者も」

2013-10-18 09:38:49
島薗進 @Shimazono

続・牧野淳一郎『原発事故と科学的方法』http://t.co/JeWwO2u9c3 「事故の規模についてあとからみて極めて信じ難いようなとんでもない過小評価をした、ということであり、原発事故のたびにこのような過小評価が繰り返されてきた、ということです。」p53-4

2013-10-18 09:39:13