- twnvday_bot
- 3791
- 0
- 0
- 0
望んではいけないと信じていた「始まり」が、超えられない沈黙の底に見えたような気がして埋めるため、甘過ぎて食べられない砂糖菓子のような言葉をひとつひとつ壊れないように置いてゆく。ここから始まる希望なんて本当は無いはずなのに、と思っているのに。 #twnovel
2013-10-19 13:16:19#twnovel 片想い路線に乗って旅に出たのはいつの頃だったろう、もうあの人は別の男と結ばれたというのに。すると急に速度が落ちて駅に止まった。車両間のドアから現れた恰幅のよい老車掌が僕に近寄ってくる。「あきらめたらここで下車ですよ」 #書き出し 片想い路線は諦める事を許さない。
2013-10-19 14:02:07秒針が揺れて音が跳ねる。それだけで僕らは何食わぬ顔で一日という区切りを更に細やかに切り刻み、明日に思いを馳せたり馳せなかったりして。結局、きっかり9時にベッドで目を閉じる僕は、彼が時計を踏みつけまくったあの日の、歯車が粉々になっていく光景が忘れらずにいる。 #twnovel
2013-10-19 14:55:19夜の散歩道寂しげな女性のコートから何かが落ちた。見ると好きと言う感情だった。家に持ち帰りボロボロになった感情を綺麗に洗い素敵な音楽を聞かせ素敵な絵を見せて大切に育てた。1年後落とし主の女性のコートに戻してあげた。今度は素敵な恋をして下さい。僕は星に願ってみた #twnovel
2013-10-19 15:03:11ハロウィン #twnovel 「仮面をつけたデモ隊はこちらに向かってきています」 「何だあれは!」 「ハロウィンですよ」 「子供のお祭りだろ、それは」 「元々は、悪霊を追い出す行事でもあったそうです。飢えた民衆は、大統領――あなたに要求しているのです。トリック・オア・トリートと」
2013-10-19 15:54:28【定期】ランダムに3つのキーワードから紡ぐ、超絶短編小説3wordtwnovel書いてます。感想・評価・お題まってます(・∀・)お題も毎日呟いているので、挑戦お待ちしていますヽ(^o^)丿 #3wordtwnovel #twnovel
2013-10-19 16:10:34その指に触れられるといつも、思考回路はマーブル模様を描いて甘く溶ける。ゆるやかにうねって流れて、その指の跡から沁み入り、呪縛に変容して拡散してゆく。毒しか感じないほどの甘味に絡め取られて浸かりきって、いつか朽ち滅びるときまで。 #twnovel
2013-10-19 16:16:18#dodoitsu #都々逸 #短歌 #twnovel 【定期post】Twitterに投稿したオリジナルの都々逸や短歌のまとめサイトです。都々逸と短歌の再録本(折り本)のPDFファイルも公開しています。 薊の森トップページ http://t.co/xrkyt3jK1I
2013-10-19 17:29:34装備よし。体調よし。コンディションは万全だ。「よしっ」入念な靴紐の結び直しを終えて、立ち上がる。今日こそは負けられない。これは、歴戦の勇者たちへの挑戦でもあるのだ。私はドアノブを捻った。 さあ、行こうか戦地ーーそう、開店セールへ。 #twnovel 〈バーゲンの日〉
2013-10-19 17:54:59#twnovel 会社に着くとユニフォームに着替えて、フォークのデザインをファイルに収めた。 #3wordtwnovel
2013-10-19 17:55:16壊れてしまったんだと、何処か遠くで思った。嗚咽とも哄笑ともつかない声を絶えず発しているそれは、確かに化け物で、血の繋がった、姉。潰された気管と、自由の利かない肢体で、希う。……嗚呼どうか壊さずに、貴女に触れる術を教えてください。 #twnovel
2013-10-19 18:40:17オオカミ少女は言いました。 今、貴方の部屋の前に居るの オオカミ少女は言いました。 今、貴方のバスルームに居るの オオカミ少女は言いました。 今、此処で死ぬの そして待って居るわ 貴方の帰りを (黒汐) #twnovel
2013-10-19 18:48:11ゲーセンに二人羽織りでゲームしてる男がいて、そいつと対戦して負けると本当に死ぬ。勝つと二人羽織りの中に入れられてしまうが、その中は天国みたいなところに繋がっているらしい。 #twnovel
2013-10-19 18:50:58確かにこの部屋からは無くなった。壊れた鞄、古い雑誌、着なくなった洋服たち。しかしまだどこかの集積場に存在し、灰に変わっても微粒子レベルで彼方を彷徨う。世界からみれば、右を左に動かしただけ。彼は今もどこかで恋をしているだろう、それでも彼は、ここにはいない。 #twnovel
2013-10-19 19:10:43私の肩からシルクのシャツを滑らせて落としたとき、あなたはきっと、気づかないうちに私の羽根までもぎとってしまったに違いない。あなたの腕に捕らわれているとは思えないけど、この暖かい場所から飛び立つことなんて、もう二度とできない。 #twnovel
2013-10-19 19:16:17わーい、一瞬だけど太宰の『人間失格』を越えた。お読みいただいた皆様ありがとうございます!『332のあとがき 〜ツイッター小説集〜』期間限定無料配布中です。#twnovel http://t.co/9WxUCFf3qA
2013-10-19 19:32:35秘密基地への道順は、いつも曖昧にしか説明しない。空地を猫の気分で四十歩進み、フェンスの扉をくぐり抜け南南東へ鳥になった気分でひとっ飛び、バッタならば楽々と坂道を登り、亀の十五歩、ようやく到着。何しろ秘密基地だからね。でも君ならばきっと辿り着けるって信じているよ。 #twnovel
2013-10-19 19:34:43猛暑だからと言い訳して、ずっと家に籠っていた夏。思い出すのはいつも、あの人のことばかりでうんざりした。ひと夏の思い出でも作りたかったのに、籠ってちゃそんなの出来るわけもなくて。季節が過ぎて秋が来ても、肌寒さが求めるのはあの人の体温。ああ、私はなんにも進んでない。 #twnovel
2013-10-19 19:39:08左手が、なんとなく痺れている。くい、と袖をひっぱった君と、僕の手は絡み合っている。少し、ねむい。汗をかかないかが、心配だった。 #twnovel 眠いなら、うつかっていいよ。君はそう言ったけど、意地でもそんなことしなかった。恥ずかしいだけだよ。それに僕、重たいからね?
2013-10-19 19:45:14魔の宙域 #twnovel ……問題の宙域に到着。警戒を強める。 この宙域で探索船が消息を絶った。当初は通信装置の故障だと思われた。だが、救助船も同様に消失。そこで、調査船の派遣となった。 計器を確認。値は正常……いや、なんだこれは―― ……問題の宙域に到着。警戒を強める。
2013-10-19 19:50:00酒が足りぬ。足りぬが家に酒はもうない。買いに行くにも近くのコンビニは自転車で15分ほどかかる。己の欲求は往復30分の労力に見合うほどのものでもなし。しかし酒は欲しい。やはり買いに行くかと思えど外は寒い。寒いが故に酔いに沈みたいが、寒いが故に酒を買いには行けぬ。 #twnovel
2013-10-19 19:58:27ブログ更新☆ 【140字小説】ついのべログ【20131013~1019】 [ことりり-鈴々のことのは-] http://t.co/HDnLm4WJg7 #blog #twnovel
2013-10-19 20:07:35#twnovel 世界はおよそ平凡なものではなく、退屈なものでもない。何故か?ある日突然搾取される者だと気付いたんだよ。お金の話じゃない、命の話。ほとんどの人が夜の闇に一握りの不安を感じたとき、気のせいではない事を知ってしまった。だから、私は抗う。自分が人間であると確認するために
2013-10-19 20:24:17