中村元先生の思い出

衲僧 @busterbonze

中村元先生について、その教え子の老先生に色々聞かせて頂くなどしていた。なかなかに微笑ましいエピソードであった。

衲僧 @busterbonze

【中村元先生】　晩年までいつも本を抱えて歩いていた。後ろから見ると、まるで行商人のようだった。

衲僧 @busterbonze

【中村元先生】　奥さんになった女性は某士族の殿様筋の令嬢で、常々「私は帝大か一高を出た銀時計持ちの人としか結婚しません」と言っていた。そしてその通りになった。

衲僧 @busterbonze

【中村元先生】　大変な碩学だったが、日常のことは一切まるでできなかった。電気掃除機も使えなかった。電球の交換もできなかった。

衲僧 @busterbonze

【中村元先生】　子供が産まれたが、奥さんにあやしているよう言われると、腕に抱えるだけで、あとは普通に本を読んでいた。だから時々子供を落っことした。

衲僧 @busterbonze

【中村元先生】　電球の交換もできないのに、ナンデ子供ができたのかと周りで議論になった。「インドにはカーマスートラがあるだろ」ということで一同納得した。

衲僧 @busterbonze

いじょうです。

佐藤剛裕 @goyou

@busterbonze ええ話

衲僧 @busterbonze

@goyou 直弟子の話なので、まあ八割は本当だろうと。

KISO@与太郎気味 @kiso_machine

@busterbonze 佛教語大辞典は凄いけど、本人は残念な人だったんじゃね…

衲僧 @busterbonze

@kiso_machine 大辞典の原稿はいちど編集さんが紛失しちゃったんですが、それを聞いた先生は別段怒ることもなく、また一から編み始めたそうで。

池野賢士 @ikenokenji

「怒ったからといって失くなった原稿が戻ってくるわけでもないでしょう」と編纂し直したという有名な逸話ですな。俺は学者とりわけ日本のアカデミアにいる人間が大嫌いだが、中村元氏は素直にリスペクトするべきだと思っています。

見ちゃったら～RT @rtbot_rt

誤ってデータを消去してしまったときは、中村元『佛教語大辞典』の事を考えましょう。20年かけて書いた原稿を出版社が紛失し、８年かけて書き直したのです。yamauchitaiji　考えたくないと言うか、本当お疲れ様です。

岸本元 @bowwowolf

実は中村元先生は1986年に出した自伝『学問の開拓』でこの原稿紛失事件に触れ「無に帰した原稿のことをとやかくいうのは無意味であるが、まるで土足で顔を踏みつけられたような感じがしたのは確かである」と書いていいる。超然としつつもやっぱり多少は気にしてたみたいです。

D.OKANO @maajissukaa

目に涙を浮かべながら、叡尊・忍性の話をしている中村元先生をテレビで見て、涙が出た。

衲僧 @busterbonze

何の偶然か、ある論集を読んでいたら、ナンデこんなところにという感じで中村元先生が寄稿していた。「頼まれてしょうがなく」だったのかなあ、と思ったら何かマイペースに好きなこと書いていて、実にアレ。

kohaku @kohaku_nanamori

中村元「論理の構造（上）」（青土社）p.465は、数理論理学者の「Alonso Church」（ぼくは知らなかった人）という人名をアロンゾ教会と訳してしまったらしい。（校正で気づかない？　とは思うけど、ちょっとおもしろい） http://t.co/vnMxGNPvNk

てはぬ @tenuh2011

本や資料（とPCなども）をいっぱい詰めて重くなった鞄を持ち歩く、その体力を維持したいと常々思うのでした。少し下のICT世代には理解されないでしょうけれど。

筆硯独語(HikkenDokugo) @HikkenDokugo

@tenuh2011 中村元さんって、博士論文だかで、すんげえ分量になって、リアカーで宇井伯寿さんに提出されたんでしたっけ？？

ニー仏 @neetbuddhist

中村先生については、「みんな菩薩のような人だと言ってるけど、いやいや実に厳しい人でしたよ」という弟子の先生の言葉が印象に残ってますね。そうだったろうと思います。

衲僧 @busterbonze

中村元先生を主人公にドラマなど書いたら面白かろうなあ。

D.OKANO @maajissukaa

仲のいい、ちょっと斜に構えた編集者が、東方学院の中村先生の所に初めて原稿をもらいにいくと、「あなたのような若い方に私の論文を読んでもらえるなんてありがたいですね」と言われた、あのひと良い人だ、と言っていたのが、はや二十年も前の話しか。

D.OKANO @maajissukaa

思い出した。担当編集者の話だったと思うけど、出身地へ取材旅行の最中、通りが「中村通り」と命名されていることを知って、感涙していたとか。

D.OKANO @maajissukaa

バイシャリーを去る釈尊のシーンに、万感の思いをもってと脚注した中村元先生。いまだに、その眼差しに思いを馳せています。