『朝日新聞』（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

25（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 国の災害対策本部からの指示なのだから、当然受け手は福島県災害対策本部のはずだ。 しかし、福島県災害対策本部では、2回とも、安定ヨウ素剤服用に関する国からの指示が消えてなくなっている。

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26（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 この時期、福島県内各自治体には、住民、特に小中学生の保護者と乳幼児の親から、「安定ヨウ素剤を配布して欲しい」という要望が多数寄せられている。私の家族も、市役所にそのように掛け合っている。

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27（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 市役所にいかに懇願しても、担当者の答は変わらなかった。「福島県から、配布の指示が来ないと配布できません。指示が来たら配布できるように、既に準備して待っているのです。だけど、県から指示が来ないんです」」

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28（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 県からの指示を待たずに、住民への安定ヨウ素剤を配布した三春町が、県庁から居丈高に叱責され、ヨウ素剤の回収を命じられた事は、どのメディアも大きく報じていた。自治体が慎重になるのも当然だ。

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29（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 時間関係を確認。 原子力安全委員会が安定ヨウ素剤を取り残された住民に配布するよう指示する文書を出したのは、3月13日早朝。 その文書のＦＡＸが経済産業省経由で、県庁の国災害対策本部に届くのが15日深夜。

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30（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 その間、3月15日13時に三春町が独自判断で住民への安定ヨウ素剤配布を始めた。 そして同日夕方、福島県庁が三春町に「誰の指示で配布した？」と叱責し、ヨウ素剤回収を命じる。

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31（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 http://t.co/JOFUM9jwn8 でまとめたように、福島県立医大では3月15日から病院以外への職員にヨウ素剤の配布が始まった。 （注意！） 翌16日には職員家族分の配布も始まる。

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32（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 この（注意！）のタイミングで、国から、県庁の国災害対策本部に安定ヨウ素剤服用指示の文書が来ている。受け取ったのは、放医研職員。県立医大にも、放医研の人間が行っている。 一般住民への配布前提で動いている

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33（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 放医研から派遣された医師は、安定ヨウ素剤の一般住民への配布の段取りをつける。それと同時に、県立医大では職員家族への配布準備をしている。これは辻褄が合っているように、私には思える。

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34（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 しかし、県庁内部で、安定ヨウ素剤配布の指示文書が消失する。その直前に、福島県庁は、安定ヨウ素剤を住民に配布した三春町をつるし上げ、マスコミにもさらしている。

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35（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 3月15日に国の災害対策本部からの、安定ヨウ素剤配布指示文書は、福島県庁内で、「なぜか」消える。 その後、国の災害対策本部から出された安定ヨウ素剤の事前配布指示文書も「なぜか」県庁内で行方不明になる。

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36（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 その後、自治体に繰り返される住民からの安定ヨウ素剤配布要望は、自治体が何度県に要請しても、実現されない。市のＰＴＡが訴えても、配布は行われない。ヨウ素剤は、役場に運び込まれていた例も多数あったのに。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

37（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 補助線を、あと2本引こう。 1本目。テレビでは、どのチャンネルでも「解説者」や「科学者」が、日本では安定ヨウ素剤の服用は不必要だと繰り返していた。理由は山下俊一氏のこの記事の中の話と同じだった。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

38（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 補助線2本目。3月15日。福島県佐藤雄平知事が、菅直人首相（当時）と電話で会談し、「これ以上福島県民を避難で減らさないのが、私の仕事」と宣言している。 指示文書が消えた県庁の主は、勿論福島県知事だ。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

39（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 仮説を立てる。 安定ヨウ素剤の一般住民及び避難者全員への配布・服用の指示を止めたのは、福島県庁の中の誰か。その人物または組織は県知事の意向に沿って行動した。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

40（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 仮説の続き。 安定ヨウ素剤の配布指示が国から出ている、という報道があれば、県庁は大ピンチだが、そうはならなかった。逆にマスコミは、山下俊一氏の「理論」によって、ヨウ素剤服用不要論を展開した。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

41（プロメテウスの罠）医師、前線へ：２３　消えたファクス 感想等続。 仮説のまとめ。 安定ヨウ素剤配布を止めたのは、福島県庁と、 山下俊一氏ら一部の「専門家」と、 マスコミ記者クラブの共犯。 仮説の検証には、時間が必要だろう。