『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに
- karitoshi2011
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0 『朝日新聞』 (プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 2013年11月12日 http://t.co/O5gn1eBXfX 紹介し、感想等を付してまとめる。
2013-11-12 20:19:221 (プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 長崎大から福島へ支援に入った医師、熊谷敦史助教がいま最も悔やんでいるのは、原発事故直後に住民たちの甲状腺被曝量を十分測れなかったことだ。
2013-11-12 20:21:162(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 2011年3月17、18の両日、熊谷氏ら長崎大のチームは、福島県立医大病院内で甲状腺の測定を行った。17日午後は院内の保育所「すぎのこ園」で園児6人、職員4人を、18日午後には新生児集中治療室などの職員24人を測定した
2013-11-12 20:28:013(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 国が初めて甲状腺測定を行ったのは24日のことだ。長崎大の測定は事故直後の貴重なデータとなった。高い数値は確認されなかったが、簡易な測定機を使ったので完璧ではない。詳細なデータを得るには「甲状腺モニター」が必要だった。
2013-11-12 20:30:494(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 熊谷氏は福島第一原発から5キロの大熊町内に甲状腺モニターがあることをつかんでいた。3月下旬から4月にかけてだ。熊谷氏はと同じく甲状腺を測定すべきだと考えていた県立医大病院の宮崎真放射線科医と関係機関へ何度も電話をかけた
2013-11-12 20:34:315(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 「急いで子どもたちの甲状腺を測定するべきではないですか」 ヨウ素131の半減期は約8日。ヨウ素132と133は1日以下だ。長崎大熊谷氏、福島県立医大宮崎氏、ふたりとも必死だった。
2013-11-12 20:36:146(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに だが甲状腺モニターの使用に協力する機関はなかった。県の職員には「文部科学省がやることだから」と一蹴された。別の県職員はこんなことも理由にあげた。「甲状腺モニターは重いので搬送に数人必要だが大熊町は線量も高いので危ない」
2013-11-12 20:39:387(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 福島県立医大宮崎医師はこのとき一種の極限状態だった。原発事故当時に妻は双子を妊娠しており、8週目をむかえたばかり。郡山市で生まれ育ったが、放射能の影響が心配で初めて福島を離れようかとも思った。
2013-11-12 21:04:078(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 福島県立医大宮崎医師は、一度は同僚に「病院を辞める」と宣言もした。しかし、誰かがやらないといけないと思い直した。
2013-11-12 21:08:229(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 長崎大熊谷氏の記憶では4月終わり、県の職員から電話がかかってきた。 「大熊の機械が更新期を迎えていたため、東京のメーカーに更新用の同じ機械が用意されていました」 熊谷氏は憤った。東京にあったなら測定できたじゃないか!
2013-11-12 21:09:4010(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに この件を経て福島県立医大宮崎医師はこう思うようになった。 甲状腺の測定すらまともにできなかったこの国に、原発のような巨大システムを動かす能力があるのだろうか――。 以上、紹介終了。
2013-11-12 21:10:5811(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等。 原発事故発生の2011年3月11日から2年8ヶ月が経過した今、 被災者も研究者も、 欲しいのに見つけることができないし、 おそらく今後とも見つかる可能性が低いのが 放射性ヨウ素の初期被ばくデータだ。
2013-11-12 21:16:1112(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 今回の記事では、 特に甲状腺に関する被曝データは 収集することが可能だったのに、 意図的に収集しなかったことを明らかにしている。 誰の意図か?それが問題だ。 福島県庁には収集を回避する意図があった。
2013-11-12 21:18:4113(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 県民の健康を守る義務を果たすつもりがあれば、何とかしてデータを集める姿勢があったはずなのに、計測を求める医師に対して、 県職員は責任を文部科学省に押し付け、 別の県職員は測定器の運搬が被曝を伴うと回避
2013-11-12 21:27:3214(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 福島県庁の他に、責任と能力があったのは、文部科学省。さまざまな計測を、住民に秘匿しながら行っていたことがわかっている文部科学省だが、一般住民の甲状腺被曝データを多数集めようとはしなかった。
2013-11-12 21:32:5915(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 記事には、重大な事実の暴露があった。甲状腺計測機械が、東京にあったのだ。 長崎大熊谷医師がそれを福島県職員から知らされたのは、2011年4月終り。 放射性ヨウ素を計測するのが困難になった頃。
2013-11-12 21:36:5816(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 機械を放置することを決定したのが誰なのかは、記事では書かれていない。 これは私の推測だが、自らの管轄、責任と認める人間がいなかったのではないだろうか? 日本の官界では、ありがちな風景だ。
2013-11-12 21:39:5917(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 おりしも今日、福島県民健康管理調査検討委員会が13回を迎えた。 初期被曝が分からない中、子どもたちの甲状腺異常が、新たに報告されている。 しかし、初期被曝が分からないため、原発事故の影響が不明だ。
2013-11-12 21:42:3418(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 原発事故の影響が不明な中、福島県立医大の鈴木眞一教授は、「子どもの甲状腺がんの多数発見には、原発事故との因果関係はない」と主張し続けている。 この記事で取り上げられている計測が、実施されていたら。
2013-11-12 21:44:2519(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 もし、2011年3月から4月に、甲状腺被曝の計測が行われていたら、 今頃、原発事故と甲状腺がんの因果関係を巡る議論は、様相を一変させていただろう。 福島県庁は、計測を回避した。事故の影響を否定している。
2013-11-12 21:46:5120(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 状況証拠をつなぎ合わせると、福島県側の主張は、いかにも不審に見える。 福島県は、原発事故で健康影響はないという論を磐石にするチャンスがあったのに、そのチャンスを手にする権限も能力も、使わなかった。
2013-11-12 21:49:2821(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 つなぎ合わせると、福島県の「原発事故と、福島県内の小児甲状腺癌は無関係」という主張は、つかめる証拠を意図的に集めなかった分、怪しく思える。 しかし、今「不審だ、怪しい」と言う事さえ悲しく辛い。
2013-11-12 21:52:1722(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 感想等続。 福島県検査で甲状腺がん58人~最年少は8歳 http://t.co/HwMXeIahOm なぜ、こんな検査を、治療をしなければならないのか? ちゃんと警告し、避難防護すれば、不必要だったはずなのに。
2013-11-12 21:55:13