1/10世紀『I WANNA』『Shut Up And Sleep』
- atenthcentury
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いま、お芝居を作っていて、語りたくなさが腹の底に重く溜まって沈みがちだけれども、その度に、自分が語るとき、語ること自体に求めているものなどないに等しいということを思い出さなくてはいけないと、いまこうして語ることで思い出した。
2013-10-28 12:58:27よく覚えとけ。 現実は正解なんだ。 時代が悪いの、世の中がおかしいといったところで仕方ない。 現実は事実だ。
2013-08-02 23:11:14一般生活人は、言語の混乱というものには一向苦しまない。混乱した社会に生活するには、混乱した言語を使用するのが便利だからである。 (現代作家と文体)
2013-10-04 12:05:02生きていくのって、ただ生きていくだけでなんでこうもめんどくさいのかな。切ないのかな。そんなことを、考えていて、考え続けるために今回のお芝居を作っていて、だから安心のために答えなんて出しません。何度も問い直し、何度もうっちゃる。これらのお芝居は僕らが考え続けるための装置です。
2013-11-01 23:58:30笑いも睨みもせず、そいつは会ったことのない不安だった。不安はいつだって少々かわいげのあるものであるのにそいつの退屈な無表情さったら。ただそこに、ぼーっとおるだけであった。そして私は箸を持って茫然とすること少し、これからも人生が続いてゆくということに、心底ぞっとしたのだった。
2013-11-16 10:39:48あなたの人生はあなた一人の所有物じゃないんだよ。あなたの考えることは人間が綿々とつづけてきた考えの流れに還元され、あなたの肉体は生命の流れに還元され、あなたが喜ぶその顔は周囲の人たちに還元される。 「じゃあ、私はどうなるの?」かって。 その根性が、だから間違ってんだよ。
2013-11-01 08:09:29考えることを穴埋め式の試験問題を解いていくことだと信じている人たちには、このお芝居は向いていないかもしれません。僕にとって考えとは、考え続けるその運動の中にしか存在せず、そもそも答えを出すことを目指していないからです。
2013-11-02 00:00:54いつもお芝居は親しい友人だったり、憎いあの野郎だったり、大好きな家族だったり、ほんとうにごくごく一部の、届けたい人に届けばいい、贈り物のような気持ちで作っていて、だけども今回のお芝居は二作とも自分のために作ってみようと思いました。
2013-11-05 16:28:54そうしたら昔抱いていた「演劇なんて」という気持ちがむくむく立ち現れてきて、“誰か”を想定しないでものをつくるというのはしんどいだけで虚しいなあという思いばかりが募っています。けれども、だからこそ、ただただ苛々するしかなかったあの頃の自分を救うような気持ちで作っています。
2013-11-05 16:32:21ストレスとメランコリーに悩まされながらうんうん作っているこの作品が、わけも分からず苛々したり、悲しくなったり、誰かに唾を吐きたくなったり、死にたくないのに死にたくなったり、とにかく自分の気分の不安定さに振り回される人たちに、なんとなしに届けばいいと思います。
2013-11-05 16:35:461/10世紀「Shut Up And Sleep」 不思議な感覚だけど、今日観た回より明日以降に誰かが観るであろう回を同じ時間に遠くから想像することのほうが楽しみになるそんな演劇。大人になった子供たちによる、眠らないって決めた子供たちのエピソード。
2013-11-12 20:20:10要予約というシステム上不可能なのはわかってるんだけど、1/10世紀は「これから演劇観るぞ」的な意気込みを持たずにただふらふら迷い込むように入って観たかったし、今回にかぎっては丸見えのスタッフや菰田文体(文節を切る位置、とか)の作為がタイムスリップの妨げになってしまった。
2013-11-12 20:21:18とはいえこれはたぶん観る側のコンディションの問題。あと、演者/知人/こども、の垣根を意識しすぎるあまり“なにげない会話”を“演じて”しまって飛び越えきれなかった僕の落ち度でもある。
2013-11-12 20:24:33