【シューニャリアーナ享受哲学】萌えについて
- L_O_Nihilum
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ってことは、《萌え》が、どこに萌えるのか、特徴か、って言うのに、ちょいと一個追加事項を与えることが出来る訳だ。つまり、その特徴って、中心点がない――つまり基軸がないわけだ。「属性」も、「性格」も、基軸ではないのだ。
2013-11-13 00:09:16ロールシャッハ…じゃないが、そのシミみたいなものということ。そのシミのようなほど曖昧なものが、萌えという自発の言語作用のお蔭で、分類可能になって、ただ、その分類が、ドゥルーズの言う生成変化論みたいな感じで、毎回毎回自己生成してくって言う事が出来る訳さ。
2013-11-13 00:10:19すると、「消費」の時には、消費の対象タームとして有効だった「データベース」的な、あらかじめ区別された記号論で考える、って発想が、萌えキャラに対して、出来なくなってくる。
2013-11-13 00:10:53そういう領域になると、まずただ《フィーナがいる》って事からしか、フィーナを考えることが出来ない…ような、要はキャラそれ自体…ていうのか、そういった認識が前提されないと、始まらない対象の扱い方が出てくるわけ。
2013-11-13 00:11:51これは前々から言ってるようにアニメなどの外世他者表象コンテンツに限らず、それ以外のジャンルに関しても言える事だ。鉄道の、列車の話も、ミリタリーの戦車や銃の話も、まずその対象とその特徴から始まり、それらを経由して更に広くその対象及び特徴を取り巻く世界へと広がっている。
2013-11-13 00:13:30そして、とりたててこれを外世他者的なキャラに介して扱うことが可能なわけで、そういうところからパーソナライゼーション(擬人化)も可能になる。
2013-11-13 00:14:15さてこういうところに至った時に、その享受対象となるキャラクターや、その世界の物語や、そのなかで起る現象や出来事への目線を、どう定義すればいいのか?
2013-11-13 00:14:48それは、まさに「何を享受してるか」という点での、まさにその萌えるポイントへの視座に―――いや、萌え以前のもろもろの感情や感傷、感動へも応用のきく、また新しいものの見方なのではないでしょーか。
2013-11-13 00:15:48それを、私の友人は、ゲシュタルトとしてのモジュールおよび、スタビライザーとしてのフィクションライン、と呼んでいました。 フィクションライン、という言葉からもわかるように、この話は僕の話と微妙に違う点として、外世他者表象を最初から表象として扱ってる。
2013-11-13 00:16:55しかし、「じじつ表象である」ことから出発して、最初の「実存の要請」としての認識を見ぬふりをするなら、この考えでも十分説明が可能なんじゃないか、って思うんだよね。だから、ここへのアプローチを、今度また友人に会ったりしたら学ぼうと思ってます。
2013-11-13 00:18:18伏線貼るようだけど、フィクションライン、というのは、もともとはホラー映画の文脈の用語らしい。ホラー映画の世界では、厳密に、「そのお話の世界ではある出来事が、どのように起るか」てことが、しっかり設定されていて、そうじゃない現象は起きないようにちゃんと線が引いてあるらしい。
2013-11-13 00:19:25そういう、「その話のフィクションのなかでの出来事の体系化」のような設定の事を、フィクション・ライン、って言うらしいよん。
2013-11-13 00:19:51それと、ゲシュタルトというのも、心理学…とりわけ認知心理学の用語。ド簡単に言えば「全体としてのまとまり」の事だ。
2013-11-13 00:21:05例えばこの字を見てほしい。 「森」 この字は、木という字が3つくっついて出来てる漢字。部首の組み合わせで出来てる漢字は、部分に分解してみることが出来る。
2013-11-13 00:21:58しかし、「森」って字を少なくとも読んだり、バッと見で見かけるときにゃ、「木が3つ」として見るよりも、まず最初っから「森」として見るでしょ?このバッと見のまとまりが、ドイツ語でGestalt(げしゅたると)って呼ばれてるのさ。
2013-11-13 00:22:55だから、それこそ、まさにさっきのフィーナ姫の例で言えば、フィーナ姫を「姫」や「クーデレ」や「凛デレ」のような、データベース的な記号的なもののあつまりとして見るのではなくて、まずバッと見でまず「フィーナ」を見てから、全てが始まるよね?って時、ゲシュタルトの出番なわけだ。
2013-11-13 00:24:15モジュールは工学用語で、スタビライザーは…と、ちょいとジャーゴン盛りになるけど、解りやすく解説しながら哲学したいと思うです。ハイ。
2013-11-13 00:26:22そうそう、ほらよーく、ずっと同じ文字を眺めてると、だんだん崩れてきちゃう変な現象あるでしょ。 アレが、「ゲシュタルト崩壊」て言われるところのモノなのです…w
2013-11-13 00:29:11(「しんふ」を横から見ると次元大介に見えるってのも一種のゲシュタルト崩壊でしょうな)
2013-11-13 00:29:35てかそのような「萌え以前」の段階から,
「特徴づけられた対象(≒キャラ)一般への享受」を探していくと,ただ単に外世他者じゃないものにも同じ目線を使っているといえることになるな…
なおっさら,そこでなおかつ「萌え」が使われる方向,ってものが余りとして要求されちゃうなあ…
でも,それでも残る「萌え」があるとしたら,なんなんだろうなあ…
2重の問題だなあ・・・