極めて当たり前な視点から享受論【外世他者認識論序論?】
- L_O_Nihilum
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クラウドがキャラの性質を変転させる事への可能性を描いたのが「ゴーストの条件」。でもゴーストゴースト以前にそこに「誰か」がいる、というところから出発するのが僕。ゴーストの条件=クラウド的N次創作、とすると原作の価値の意味追求をサボる。ああいうことするからキャラ=死みたいになる。
2012-10-08 19:13:52そのせいで「キャラとは何か」の精査が出来なくなっている。キャラは死だ、性的でない、だから領域侵犯的な拡張された現実として読み込むことで云々、っていう考え方から結局あの理論も抜け出せてない。
2012-10-08 19:14:57あのなあ。世の中の御宅の誰一人として、「今この現実世界(今風の言い方すれば三次元)にでじこがいる」なんて考えてない。同時に、言葉の上では「二次元」と言ってるが、物語の世界が二次元なんて考えている人もいない。
2012-10-08 19:15:56その世界をその世界だ、として受け取るときはそこの三次元をここと区別している、というだけのことだ。
2012-10-08 19:16:12「メタがどうこう」って言う批評もおかしい。そもそもそういう第四の壁の破壊が在る地点で、「現実と外世」を区別しているという前提を置いてけぼりにしている。だからキャラクターがただのキャラクターでなにかの記号だという考えに縛られると私たちの認識から限りなくずれていく。
2012-10-08 19:17:06というか、ずれて行ったそれを穴埋めするために「ゴースト」が用意されたと思うw。「拡張された現実」っていういい方、領域侵犯、っていういい方が生まれてるんだと思う。だからカオスラウン偽が暴れることが出来る。原作よりも二次創作という認識を批評家や芸術家がし始めるから。
2012-10-08 19:17:59ワガママでもなんでもいいから、批評の見方とは関係のない作品への人の迫り方をそのまま言う必要の方が重要なんでありまして。
2012-10-08 19:19:05まず、こうだ。「物語の世界はそのテクストの先にその世界がある前提で描かれている。つまりそこは”この世界ではない”という単純な点に於いて違う」。つまり、別の世界、この世界の外の世界の描写として扱っているのが作品だという認識。この認識対象となる世界を、「外世(がいせ)」と呼ぶ。
2012-10-08 19:22:49で、外世の存在は現世の存在ではないので、この世界には存在しない。が、しかし間違いなくその原作中で生きている。当然である。外世のこの「他者」を、外在他者、外世他者と呼んでみる。即ち、あらゆるキャラクターは本質的に外世の他者である。
2012-10-08 19:23:48なんとも単純な認識だと思わないか?というか、私たちが作品のキャラを見るときの次元はまず、この認識におかれうる。ところで、それよりむしろ「ゴースト」の定義に近しい、言語ゲームの構成の実在「のみ」に関わるキャラクターがいよう。即ち世界なくキャラのみの存在である。
2012-10-08 19:26:18寧ろこのようなキャラクター(2chのAAややる夫、イヴェールや初音ミク等)に着想を得てクラウド的二次創作と言ったのがあの条件だろう。この指摘は非常に面白い。が、疎外が多く残る。問題なのは、あのキャラクター肯定論の消費論的な悪さではない。
2012-10-08 19:27:22寧ろ、あの理論を以てしてキャラの根本肯定に至れなかった、という苦しみの方である。ゴーストの条件は良く考えられた条件だが、しかしゴーストの条件はまずクラスタのみならず、まず外世の可能性から来ているところが、疎外されてしまう。そこに弱点がある。
2012-10-08 19:28:20ある意味ではそれらゴースト的キャラクター、ゴースト的他者は、あの言う通りかもしれない。だが、それも外世他者論に持っていくことは可能である、と思う。なぜなら、彼らはキャラを見出したとたんに、そこに世界を与えるからだ。
2012-10-08 19:29:28どういうことかというと、彼らはキャラがいる=そのキャラが”どこかにいる”と着想するからだ。Vipの「バーボンハウス」から何から、そうした着想の連関によって外世からその発想を写像しているのだ、と考える事は何分悪くない。
2012-10-08 19:30:15「誰か」性を見出した途端に、その住所を求める。これが「どこ性」を産む。「誰か+何処」が出来ることで、「場所」ができ、「世界」ができ、そこでの「現象」が出来る。
2012-10-08 19:30:58「Who(誰)」+「Where(何処)」+「How(現象)」(+「What」、設定や物質、もの)…最低、これによって物語が出来ていくのではないか。(ちなみにこの図式はそのままZUNの世界観の発想のキャラ+場所+現象、ゲームのルールという構図に倣う)
2012-10-08 19:32:17そして、それゆえ、彼らは外世に生きているから、性的でもありうる。だから、物語のキャラクターの可愛らしさで萌えることができ、ヌく事も出来る。愛することもできる(届きはしないが)。ここまでは、享受者の、キャラ認識論の範囲だと思う。とっても単純。
2012-10-08 19:33:23さてキャラ認識はこんなところ。では、二次創作とはどのように位置づけられるのか。そもそも、原作とはいかであるか。
2012-10-08 19:56:24…ここで、二次創作の倫理に少し触れる。非常に単純なことに、ここにも私たちの認識がある。二次創作≠原作と言える理由は、エフヤマダがすでに触れている。
2012-10-08 19:57:09