木曽崇氏(国際カジノ研究所・所長)の福島第一原発観光地化計画の採算性に対する疑問 ~東浩紀氏は返答できず逆ギレ→津田大介氏がとりなして終了~
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東氏の進めている福島の観光地化計画も、例えばガンの高度放射線治療(重粒子線治療)など医療ツーリズムを組み合わせて「正しい放射線の使い方」も合わせて福島に持って行きますって話なら、もうちょっと「消費」がイメージできるものになるのだけれどね。ま、それはそれでまた叩かれるのだろうが
2013-11-20 16:34:26そうですね。いわゆる公共事業としてのモニュメントのようなものではなく、参加や売買を前提としたものであればサービスツーリズムです。 RT: @tyk97 アートフェアとかはまさにサービスツーリズムかもしれない。参加でお金がおちるし、アートを買えばさらにお金が落ちる。
2013-11-20 16:41:40というか、そんなに大上段に構えなくったって、毎月やっているノミの市をより大きく観光資源化しましょうとか、農家が集まって毎週末にやっている青空市場をより広く広報しましょうとか、地域の規模や特色に合わせて色々やりようはあるのだよね。>サービスツーリズムの振興
2013-11-20 16:44:31重粒子線治療は、認可にメチャメチャ時間と手間がかかる、初期投資が果てしなくデカイなどがあって、日本が世界に先進しているにも関わらず、未だ市場が上手に形成されていない医療分野。こういう分野こそ「放射線の平和利用」の象徴として福島に持っていって医療ツーリズムの原資とすべきだ。
2013-11-20 17:05:43産業観光の失敗例:代表格として挙げられるのが川崎の「大人の社会見学」ツアーかな。川崎市は首都内で最も工場が集積するエリアの一つで、それを産業観光資源化しようと行政主導で大きくキャンペーンを打った事がある。
2013-11-21 13:09:50産業観光の失敗例2:その試みはある意味成功して、ハトバスが東京駅から産業観光ツアーを企画するなど、大手旅行業者を巻き込んでスマッシュヒット。お客様の反応も、まずまず良好であった…が、結果論として行政の観光振興施策としては失敗に終わったという評価が主流。なぜか??
2013-11-21 13:13:05産業観光の失敗例3:だって、多くの観光客は首都圏の主要駅からバスで直接工場に乗り入れるワケさ。で、1,2時間ほど工場内見学をして、工場内ショップで限定グッズなんかを購入して帰るというコースなのだが、その間に川崎の街そのものに落ちる消費なんて皆無なんだよね。
2013-11-21 13:15:04産業観光の失敗例4:言っちゃ悪いけど、首都圏観光に来て川崎なんかにワザワザ宿泊する人は皆無であって、工場見学が終わればすぐに東京側に舞い戻る。儲かるのはツアーを出す東京のバス会社だけ。ワザワザ川崎市側が予算組んでキャンペーン打ったのは何のため?って話になる。
2013-11-21 13:18:30産業観光の失敗例5:最終的には市側がツアー会社に対して「せめて昼飯だけでも市内で喰って帰らせてくれ」と泣きついたって逸話が業界内では残っている。消費を念頭に置かない観光政策の失敗の象徴ともいえる現象だね。
2013-11-21 13:21:03産業観光の失敗6:ただその後、川崎の産業振興は「工場見学」から「工場夜景」へとその「売り」をグッとシフトした。夜景ってのは夜の観光資源だから宿泊が前提となる。また、ただ工場見学をしに来る層と違って、個人客が主体になるのでバスでダーっと来て、ダーっと去って行く形にはなりにくい。
2013-11-21 13:25:19産業観光の失敗7:すなわち、街に観光消費が落ちる形の振興政策に徐々に移行することが出来て、何とか面目躍如って状態まで至ったのが川崎の産業観光の現状。結果論としては「めでたしめでたし」であると言える。
2013-11-21 13:26:44今日は東浩紀さんによる福島第一原発観光地化計画の特別レクチャー。会場ほぼ満席で大変盛況でした。ややオーガナイズがぐずついてご迷惑をおかけしましたが、大変素晴らしいレクチャーになったと思います。
2013-11-25 23:11:04で隈さんから電話がかかって来て、要約をすぐに送れと言われて(そういうことはかなり稀)少し整理したので、せっかくなのでツイートします。時間差ツダリ的な。でも正確ではないと思います。全て「文責中村」です。
2013-11-25 23:13:32東1(文責中村): 例えば世界中のショッピングモールがほとんど同じような構造をしているように、ツーリズムやショッピングが持つ公共的役割は、新しいグローバリズムと言える。
2013-11-25 23:17:38東2(文責中村): ツーリズムやショッピングモールといった「浅さ」こそがグローバルに理解されるには重要である。だからその「浅さ」を福島再生のきっかけとして導入することを考えた。
2013-11-25 23:17:47東3(文責中村): チェルノブイリでもツーリズム(ダークツーリズム)が確立されているが、それはもともと草の根/ボランティアのツアーガイドが案内し始めたのがきっかけだった。それが制度化されて現在のシステムとなっている。
2013-11-25 23:18:08東4(文責中村): 福島でも実は草の根レベルでは既に始まっている。両都市とも国に先駆けて始まっていることは必然。つまり国家が安全と言い切るのは難しい時期(つまりまだ人々の関心の高い時期)に運動を始めることが重要。被災地のツアーをどう制度化したらよいか。
2013-11-25 23:18:32東5(文責中村): 浜通り地区は基本的に人が来ないエリアだった。災害が起きなければいまでもそうだったはず。しかし(廃炉作業中の)原発というコンテンツができてしまった。
2013-11-25 23:19:00東6(文責中村): そこにどう人を動員するか。地元だけの力ではどうにもならない。ある種のシンボル的なものを外部の力で設立する必要がある。
2013-11-25 23:19:11東7(文責中村): 東京は世界最大の災害リスクを抱えている。と同時に世界最大の人口を擁する都市でもある。そのパラドックスが東京のアイデンティティである。言うなれば文明と災害の衝突。
2013-11-25 23:19:27東8(文責中村): なぜあそこで事故が起きたのか、それは単純にユーラシアプレートのはじっこだから。日本の東海岸に都市が集中しているのは、陸続きだったユーラシア大陸(プレート)の最東端、その先は海だったからという地理的な理由。
2013-11-25 23:20:01東9(文責中村): そこに文明がたどりついて都市が発展した。そしてそこは地形的(プレート的)に災害が多かった。文明が発展し、かつ災害が多いということは地理的に説明がつく必然。
2013-11-25 23:21:22東10(文責中村): 日本では1000年に1度の地震であっても、アジア全体では1000年に数回起こる。災害はグローバルで考えなければいけない。
2013-11-25 23:22:03東11(文責中村): フクシマの事故は都市とエネルギーの観点では東京の事故でもある。フクシマについて考える=日本のあり方を考えるのと同義。
2013-11-25 23:22:44東12(文責中村): 東京はグローバル社会の中で、「災害と文明」の共存がもっとも洗練された都市としての立ち位置を確保しなければならない。災害が少ない地域に都市が発展してきたヨーロッパにはない強みである。
2013-11-25 23:23:10