宮武外骨著『猥褻風俗史』電子版復刻中

まとめました。
人文 竹の子書房 宮武外骨
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加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
明治時代の総ルビ古書を電子化中なわけだが!底本(原本!)の状態がアレで、スキャンデータのOCR認識が困難なので全部手打ちになり、なおかつルビも全部手打ちになり、その手打ちがもう「呪いか!」「祟りか!」というほど読みにくいので、作者を呪い殺したいがもう故人である件。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
ルビを入れててつい現代語読みで入れそうになり「いやいや、これは明治の本」と言い聞かせて底本のルビを見ると、どうも当時は現代と結構違う発音であったように思えるなど。「願望」に「ぐわんばう」とルビを入れかけて、よく見たら「ぐわんまう」とある。当時は【がんぼう】じゃなくて【がんもう】
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
また、「陰茎」(当時の表記だと陰莖)は、現在だと【いんけい】だが、明治時代は【いんきょう(表記はいんきやう)】と読んでたっぽい。「生殖器」は当時も今も「せいしょくき」でしたヽ(´∇`)ノ
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
やってみないとわかんないことってあるもんだな(・ω・)
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
というわけで、願望だと陰茎だと生殖器だの、一体何の本の電子復刻作業をしているのかというと、宮武外骨の【猥褻風俗史】を作業中です。本文打込よりルビ入れが地獄。内容は「日本における猥褻風俗の歴史」を辿るものになっています。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
ざっくり言うと、「明治になってから猥褻と思しきものの陳列や販売が違法になったが、日本では元々、道祖神信仰や男女陰形、陰陽石、男根女陰の崇敬信仰が古くからあり、別にこれらは猥褻ではないのであるが、お上がうるさいので挿絵など一切なしでお送りしています」という本。(そう書いてあるw)
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
初版刊行は明治44年、もう100年じゃ利かないくらい昔の本であるわけなんだけど、昨今の「非実在青少年」とか「表現規制」とか「モザイク・薄消し表現と警察の解釈」とか、そこらへんの主題そのまんまの背景が、「猥褻という罪の概念」が法令化された当時からあった、というお話は興味深い。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
当時当初は、「それまで普通に売られていたエロい縁起物(張り子張り型や彫り物など)が、ある日突然警官がやってきて洗いざらい川に捨てられてしまって困った」というようなことがあったらしい。なんか、どっかで聞いた話でw明治も平成もそこらへんは変わってないw
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
また、「門前町の土産物としてエログッズ売ってた」という話が出て来るんだけど、今も温泉街の定番エロ土産wとか、粟島の泡姫とかに通じるアレやアレを感じる。日本人の歴史的大定番なんだなあww
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
編者の宮武外骨は「スコブル」「滑稽新聞」「面白半分」、あと「山東京伝」とかで著名な明治大正のジャーナリストっていうか、落選運動の開祖。まあ、「反骨のジャーナリスト」を気取ってる人は昨今多いけど、本物はひと味もふた味も違う。バカ過ぎて楽しい(ry
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
「猥褻風俗史」は、元々非売品で、同時発売の(というかそっちが本命の)【筆禍史】という本を売るために、「無料付録」として書店に配ったものらしい。でも、筆禍史が印刷部数の1/3しか売れてなかった時点で無料付録の「猥褻風俗史」がバカ売れ(書店が値段付けて勝手に売ってた)。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
「3カ月かけた筆禍史が1円50銭なのに、3週間で作った無料オマケの猥褻風俗史に2円の値が付いてるってどういうこったよ!」と宮武外骨大弱りというか大怒りw 筆禍史は筆禍史で面白い本らしいんだけど、やっぱ当時も今も「エロいもの」のほうが人気があった、と(ry
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
ただ当時は、先にも触れたように「猥褻なものを売っては罷り成らん」という法律が成立した後だったので、「これは学術書である」「猥褻な図画は入ってない」「これは無料で配ったのだ(筆禍史のオマケで)」で押し通そうとしたところが、如何にも宮武外骨らしいといえばらしい。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
大変面白い本なんだけど、如何せん、ほとんど出回ってない。古本のスキャンはネットで拾えるけど、スキャン品質が悪くて読めNEEEEE!ということで、竹の子書房では【猥褻風俗史】のリフロー化作業中です。宮武外骨研究者のみならず、表現規制に一家言ある人、単にエロが好きな人にもオヌヌメ。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
ちなみに今回の作業のために竹の子書房社員が底本として明治44年4月発行の原本を入手。和綴和装本をスキャンし直しています。国立国会図書館は、もうちょっと高画質でスキャンしてほしいと思う(・ω・)けど、実際スキャンしてあっても読めない本多いのよ。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
「ぐわんばう」「ぐわんまう」と書いてあっても、読みそのものは「がんぼう」「がんもう」なんですよ QT @mojipkpk: @azukiglg gwanとかmaouとか、今より発音多かったんですかね
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
宮武外骨、「崇高な理念があって」というよりは「余は売文家である。何か文句あっか」という開き直りがあるあたりが面白いです。投獄に関してはそのたびに巨額の罰金を払ったりしてますので、正義のために私財を(罰金に)擲ってる感じ QT @wildcatgin: @azukiglg 宮武外骨
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
本日も宮武外骨の「猥褻風俗史」の電子復刻に取組中だけど、「男根」って出てくると無意識に「だんこん」ってルビ入れそうになるな。原本では「なんこん」。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
今の所、「男女」は「だんじょ」でなく「なんにょ」でした QT @kojuroko: @azukiglg ほほう_φ(・_・ 「男色」を「だんしょく」と読むか「なんしょく」と読むか、ですな。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
「男女」が「なんにょ」、「男根」が「なんこん」なのに、「内務省」が「だいむしやう」なのは納得が(ry
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
なんであれは「おないりさま」ではないのか、と子供の頃から疑問でしたww QT @a_nightbreed: お内裏様の、だい、ですねえ "@azukiglg: 「男女」が「なんにょ」、「男根」が「なんこん」なのに、「内務省」が「だいむしやう」なのは納得が(ry"
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
「おないりさま」と「おいなりさま」は似てる。似てる。 (=゚ω゚)ノ ---===≡≡≡ ω
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
明治大正時代の古書の入力をやると、古文読解力が付くよ!本当だよ!受験生とかは積極的に古書の復刻とかやるべきだと思った! QT @nns_blackhand: 昔の日本語において、子音の「d」と「n」が同じモノとして扱われていた可能性は如何(当てずっぽう) RT
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
でも「法令」は「はふれい」なんだよヽ(´∇`)ノ
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
まあ、「境内」は「けいだい」だから、「内」を「だい」と読むのはありなんだろうけど、ではいつから「内務省」は「だいむしょう」から「ないむしょう」と読まれるように変わったのかは興味がある。
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コメント

加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg 2013年11月28日
初版は44年説と41年説が混在してるのは、判が異なる底本を参照しているせいで既に「版によってルビが違う!」という問題発生中w
arabiannightbreed @a_nightbreed 2013年12月25日
参照/【表現規制問題】 大正時代の猥褻考察の怪書『猥褻風俗史』について 【宮武外骨】 http://togetter.com/li/607283