【感想集】かぐや姫の物語(高畑勲)…感想、考察いろいろ

とても素直な感想と真直ぐな作品に対する態度に心打たれたので、残しておきたい我儘で編集してしまいました。 深入りも心身に毒だなあ、と思う今日この頃。 …批評がとやかく言わなきゃああはなんなかったのになー、なあんて、そんな戯言を垂れてみる。 続きを読む
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予感 @karasuz

せめぎ合う二つの視点の力、その斥力の和によって物語そのものが消失してしまう。『天の羽衣』によって。

2013-12-02 03:14:39
予感 @karasuz

当たり前を当たり前の様に深く提示する事によって、そこから得られる感想は鑑賞者それぞれの人生観が露呈する。そんな恐ろしい映画。

2013-12-02 03:18:11
予感 @karasuz

いや、概念、物語としてかぐや姫は永遠だが、圧倒的な個としては死んだ訳か……

2013-12-02 03:24:59
予感 @karasuz

ある人のポストに宮崎駿は物語重視の主観の人、高畑勲は演出重視の客観の人だという論があった。『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』では、ここに互いの歩み寄りがある様にも感じられた。

2013-12-02 03:38:53
予感 @karasuz

客観を突き詰めた主観(感情移入)の様なものをかぐや姫に感じた。

2013-12-02 03:46:45
予感 @karasuz

同時に物語の持つ主観(ご都合主義)への落としどころとしての風立ちぬは客観への歩み寄りがあった。

2013-12-02 03:49:36
予感 @karasuz

同じものを描きながら、そこに讃美歌とブルースを同時に聴く。

2013-12-02 03:51:46
予感 @karasuz

かぐや姫の物語の構造で面白いのは、ラストでアニメーション(霊魂)の消失を描くために最高峰のアニメーション技術を必要とした事。これはメメント・モリの逆説的構造に近い。

2013-12-02 04:10:50
予感 @karasuz

そして、鑑賞者がこうした考察に身を投じる事を実は『かぐや姫の物語』は嫌うのではないかとも思った……

2013-12-02 04:16:13
予感 @karasuz

かぐや姫の物語。山村の子ども達が歌っている童歌。「その歌知ってる」と言って幼きかぐや姫が重ねたその歌。昨晩『対旋律』として表現したそれは、長調に対する短調ではないか?そうだとしたらまさしく同じモチーフに対するゴスペルとブルースで間違いない。

2013-12-02 14:38:50
予感 @karasuz

同じ黒人音楽をルーツに持つゴスペルとブルース。ゴスペルが歓喜の歌なのに対し、ブルースは悲哀の歌。まったく同じ世界をゴスペルとブルースで歌ったのではないか?そうだとすれば、この印象的なシーンはかぐや姫の物語の構造を暗喩していると言えないだろうか。

2013-12-02 14:41:48
予感 @karasuz

かぐや姫の物語。ストーリーはシンプルでいて、まっさらな気持ちで観ても感動出来る。しかし、その作品は写し鏡の様に見る者の心を写す。そして、オンリーワンで一種異様とも言える不思議な肌触り。その正体、その秘密に付いて自分なりの考えを連投します。

2013-12-02 19:41:44
予感 @karasuz

村の子ども達が歌う童歌に対し、幼きかぐや姫が「その歌知ってる」と言って重ね歌った、明らかに異質で物悲しい歌。子どもらに「変なの」と言われたその歌は、童歌(ゴスペル)に対して同じモチーフを持つ(ブルース)だった。これが『鍵』だと思う。

2013-12-02 19:49:36
予感 @karasuz

つまり『この作品はゴスペルとブルースを同時進行させます』と言う意思表示だと感じた。かぐや姫の生命と躍動感を芯にしながら、この世界の美醜善悪についてジャッジがない。それらを分け隔てなく、境目もなく、更に言ってしまえば喜びと悲しみは同じものだとさえ言う視点で作品が貫かれている。

2013-12-02 19:54:47
予感 @karasuz

かぐや姫の生命感への強い拘り以外、意図的なジャッジがない。つまりそれはこの世界の現実に等しく、観ている『私』にジャッジが委ねられている。普通の映画で行われている誘導の様な物が極端に少ない。これがこの映画の写し鏡、異質な肌触りの正体ではないかと思う。

2013-12-02 20:02:00
予感 @karasuz

そして、これ程までに喜びと悲しみを同時進行させ、境目がなく、下手をすればそれさえ逆転する様な作品はなかなか無いとさえ思う。

2013-12-02 20:04:22
予感 @karasuz

うん、自分なりに腑に落ちたのがあんまり嬉しくて下手な文章だ。親切な鍵の置き方とかリンチの映画の様だ。

2013-12-02 20:13:58
予感 @karasuz

かなり頑張ったから頭から湯気が出てる。

2013-12-02 20:25:31
予感 @karasuz

でも、高畑監督には申し訳ないけど『かぐや姫の物語』を退屈だと言える人の方が却って幸せに暮らせてる様な気もする。この物語を注意深く観てしまう様な人は、往々にして生き辛い人なんじゃないかな……(失礼

2013-12-02 20:33:10
予感 @karasuz

『かぐや姫の物語』の、女の物語 - 戦場のガールズ・ライフ - http://t.co/lanfidmPTz 女性ならではの視点に強烈に刺激を受ける。

2013-12-02 20:45:23
リンク 戦場のガールズ・ライフ 『かぐや姫の物語』の、女の物語 - 戦場のガールズ・ライフ 『かぐや姫の物語』を観た。強い衝撃を受けた。昔話のあらすじそのままでありながら、昔話ではなかった。これは、あきらかに現代を生きる女の話だった。震えた。 思春期を迎える頃に、かぐや姫は生まれ育った山を離れ、都へと連れていかれる。この時点でいくつかの喪失がある。子供時代の喪失。野山を駆け巡る生活の喪失。遊び仲間の喪失。姫は、このときまだ自分が何を失ったのか理解していないが、「子供時代の喪失」は、女にとって、人間性を一度失うことと同じである。女にとって、大人になるということは、ただ子供から大人になるということで 729 users 3282
予感 @karasuz

かぐや姫の場合は命題が無いとまで言ってしまえる位に突き放されてしまい、混乱の中で僕らは考える羽目になる。ただし『ただ感じればいい』という逆説的な見方も成り立つから不思議。

2013-12-02 21:32:27
予感 @karasuz

ホントにこんな作り方のアニメーション作品ってなかなか無いよなぁ。これを作った人がいるって事を考えると鳥肌が立ってくる。

2013-12-02 21:36:32
予感 @karasuz

『かぐや姫の物語』解らないけど魅力的な女性の事を真剣に考える様な、そんな向き合い方をしてしまった。(そんな激しい経験あるのか?……

2013-12-02 21:46:54

悉若無の戯言+リプライ返答