- windycatter
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自分の過去の仕事を徹底的にこきおろす作業中。ストレス発散になる上に、殴り返されることもないので実に気持ちイイ。なんというむせきにんなわしだ!
2013-12-02 20:45:07『ますらお』復活にこと寄せて……曲亭馬琴の稗史小説『俊寛僧都嶋物語』を引っ張り出してみる。 http://t.co/BEfEk0SJ3t
2013-12-03 03:46:40一条堀河の陰陽師法師(考えてみるとすげえ肩書だ)、鬼一法眼と鞍馬の大天狗僧正坊を結びつけたのみならず、鬼若丸伝説、喜三太不死伝説を全部まとめてしまったスーパー義経巷説大戦的な作品に人形浄瑠璃『鬼一法眼三略巻』があるわけですが--
2013-12-03 03:50:26--『俊寛僧都嶋物語』は、鹿ケ谷の陰謀に連座し、鬼界ヶ島へと配流された俊寛を鬼一法眼の前身に配した、ちょっと珍しい作品でした。馬琴作品なのにどうしてあまりメジャーじゃないのかと言いますれば、「未完だから」なのではないかと。
2013-12-03 03:52:20『朝夷巡嶋記』といい、馬琴の源平物は奇想奇抜共に『弓張月』『八犬傳』に決して劣らぬ意欲作ばかりなのだけれど、どれも未完。ア、なんだかどこかの先生みたいな話になってきたぞ。(・,,,・ )(危険球)
2013-12-03 03:56:03奇想奇抜で言えば、『日本伝奇伝説大事典』(角川書店)に紹介されている古浄瑠璃『常陸坊海尊』が物凄く。義経の遺児を報じた海尊(と、その息子)が東海道筋で幕府に反乱を起こすという、筋立てだけでもワクワクしてくる仮想戦記ですよ。京都大学の図書館に原書があると聞きます。残念ながら未読。
2013-12-03 04:01:34浄瑠璃・歌舞伎の『義経千本桜』に眼を向けますと「実は生き延びた平家の武将たち」「安徳帝実は女の子」「人間の姿に化けてヒロイン(静御前)を守る狐」などなど、これでもかという勢いでエンタメ要素がぶちこまれておりまして。「今日的娯楽作品のお約束」には、数百年前の歴史があるのです。
2013-12-03 04:07:15先の『俊寛僧都嶋物語』で俊寛が配流されたのは鬼界ヶ島。つまり「鬼ヶ島」なわけですが、御伽草紙に『御曹子島渡』というのがあります。こちらでは義経が「大日の法」という秘儀を求めて蝦夷地へと渡り、鬼が住むという千島の喜見城に向かい、かねひら大王の娘をたらしこんで--まあ平常運転ですね。
2013-12-03 04:15:19日本では古来、「喜」の字が「鬼」の字との置き換えに使われることが多く(その逆も然り)、喜見城とは即ち鬼見城でもあるわけです、という余談を挟みつつ。「鬼ヶ島」の住人である俊寛が、義経に兵法を授けるという構図は、パロディの鬼たる馬琴的には「正しい」換骨奪胎の形だったと思われます。
2013-12-03 04:17:48もう、義経に食われたヒロインだけ集めてキャットファイトでもさせればいいんじゃないか、などとヒドいことを時折思う。その辺、妻と愛人(しかも妻の叔母)を平等に可愛がっていたらしい義仲の懐の深さというかど田舎ハーレム万歳というか、そういったものと良い対比になって……は別にいないか。
2013-12-03 04:21:26@masyuuki 源氏の武将たちの「女性の扱い方」から人柄が色々透けて見えますね。義経、そっち方面では割とクズっぽくもあり、奥さんの名前が全然出てこないのはむしろ物凄く大事にしていたのかもというムリヤリ解釈が成り立たなくも……。
2013-12-03 04:26:29@takukitazaki ひええ、お恥ずかしい!(>,,,< ) ちなみに、義経伝承についてはいずれ本でも書きたかったのですが、昨年、すんごい本が出てしまいまして。こちら、お勧めであります。 http://t.co/gCGsuo75pq
2013-12-03 04:32:45自分で書いた「キャットファイトさせる」を「キャッキャウフフさせる」に空目する午前5時。似て非なるが、非なるも似る。
2013-12-03 04:59:30