ブブミツさんの謎解きロジック講義
「説得する」のは「物語」です。つまりこの場合、解釈の論理とは、いかに説得力のある物語をひねり出すか、なのですね。で、その説得力を生みだすきわめて特異な、限られた名探偵にしか使えない技術が、ミタライ・エフェクトなのであります(笑 https://t.co/8IXW5Yszlz
2013-12-03 23:12:38「解明の論理」とか「解釈の論理」というのは「論理」という語を広い意味に用いているので、あまりいい言葉ではないんですよね。「論理」は推論規則の体系を指すのに取っておきたい語です。でも「ほかに適切な語があるのか?」と訊かれても困ります(いい語があれば最初からそっちを使っています)。
2013-12-03 23:17:24前置きした上で「解明の論理」と「解釈の論理」の違いについて思いつきを呟いておきます。両者の違いは論理の展開の過程や結論にではなく、論理操作を行う者の意図や価値観にあるのではないか、というのが今の私の考えです。約5分前の思いつきなので10年前(!)とは考えが変わっています。
2013-12-03 23:24:25極論を言えば、緻密な論理が「解明の論理」で、粗雑な論理だけど面白いものが「解釈の論理」かと。粗雑かつ面白くない場合は単なる罵倒の対象であり、「○○の論理」という名を与えられることがないのです。あ、さっきと言ってることが違いますね。失礼しました。では、これにて退散。
2013-12-03 23:38:10明治初頭、logicの訳語として「論軸(ろじく)」が提唱されました。残念ながらこの訳語は今日、私が明らかにするまで誰も知らなかったので定着することはなく、かわりに「論理」が普及しました。
2013-12-04 12:47:43「説得のロジック」は「解釈のロジック」=「蓋然性の高い妄想」を根拠、証拠を引っ張り出し論理を構築することによって補強したものだよなぁ、と思った。
2013-12-04 15:40:58法月綸太郎先生が『烏丸ルヴォワール』の解説で「仮想推理の自走傾向」と言ったように、よりエンタメ的に外連味のある「解釈の論理」が増えつつある現状で、「解明の論理」による作品をぶちかました青崎先生はやはり「平成のエラリー・クイーン」と呼ばれるだけあるなぁ、と。
2013-12-04 15:44:16飯城勇三氏が『エラリー・クイーン論』で述べている「<意外な真相>派=詐欺/〈意外な推理〉派=試合」という主張を彷彿としました。RT @bubumitsu: ロジックの本格とプロットの本格は、伏線だけでいうと、案外逆ベクトルなのでは無いか
2013-12-04 18:51:03@bubumitsu 「読者は重要なデータを見落としたり忘れたりしたからではなく、探偵役のように論理的に思考できない自分の限界のため、事件の真相や真犯人に到達できなかったからと反省せざるをえない。こうした場合に読者が味わう衝撃こそ、論理的な謎解き小説がもたらす本物の驚きだろう。」
2013-12-04 18:57:05@bubumitsu これほど的確にロジック・ミステリの醍醐味を言い表した文章を僕は知りませんが、これを味わうためには手掛かりは完全に埋没してしまってはいけないのですよね。作者の手腕が問われるところです。
2013-12-04 18:58:53私が「ロジック」と言ったときに指し示すのは「解明の論理」だけだ。「解釈の論理」は「推理」や「推測」という言葉で語る。
2013-12-04 23:02:32やっぱり「解釈の論理」はおかしい。断固認めないぞ! ……まあ、ネーミングについてはともかくとして、そもそも、10に広げた後1まですぼめるというのがよくわからない。
2013-12-04 23:13:13@bubumitsu ブブミツさんのロジック講座、読了 普段、あまりこういう事は考えないので、楽しませて頂きました。 これを受けたanata takiさんのツイートも拝読。 https://t.co/RsV7SfSyGf 解釈のロジックを読み「虚無への供物」を思い出した。
2013-12-04 14:59:28@tumikikyousuke 自分はあまり、中井英夫派ではないのですが……『虚無への供物』は「解釈のロジックの暴走」と捉えております。 有名なあの犯人の動機も自分は「狂人の論理」の発展系じゃないかなぁと……。
2013-12-04 23:02:57@bubumitsu おおっ! ちょうどPC落とそうかと思ったところだったので、絶妙のタイミング♪ >……『虚無への供物』は「解釈のロジックの暴走」と捉えております。 はい、全く同感です。 事件の度、自称「探偵さん」が続々現れ、様々な推理を展開し、どんどん崩れていく様が→
2013-12-04 23:24:08@bubumitsu →ちょっとそれっぽいかな? と。 (あれはあれでもっと進化系があっていいと思う) そう言えばブブツミさんの「後期クイーン問題」、少し前に読了致しました。あまり難しい論理は分からなかったのですが(苦笑 ただ、積木が「天才的名探偵による事件解決」―― →
2013-12-04 23:26:48