(元)名古屋大学工学研究科(旧)助教授 玉置 昌義( @Dr_Head_TMI )さんの呟き2013年12月分( for #genpatsu #原発 )

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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)そして外部境界条件。大気圧推移と原子炉建屋地下室水位の変動が、格納容器・圧力容器内水位より高い箇所の開口部ではでは大気圧支配、水面より下なら地下室水位支配と云うことになる。以上10月の天気が示す境界条件の変動に着目して整理した。 http://t.co/lqQXMftVkz

2013-12-24 12:12:13
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_18 原発プラントの入力条件は、原子炉の冷却状態を監視しながら、東電が調整しています。冷却水注入流量と窒素封入流量、そして格納容器内ガスの排気速度調整とで行っています。その結果のパラメータデータから状態を探りました。 http://t.co/GGzsTUfrku

2013-12-24 12:31:52
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)手法はアナログ隠居老人でもできる初歩的はパソコン利用で。東電HPの原発パラメータデジタル数値データをワードに移し、エクセルに張り付けて加減乗除。結果をグラフ化してイメージチェック。数回繰り返して何とか見られる図に加工して、パワーポイントに張り付け、あれこれ注釈を入れて完成。

2013-12-24 12:37:04
玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_19 事故原発1-3号機の第一の監視は、冷却水注入で崩壊燃料による温度上昇を抑える温度管理。注水は給水系とスプレー系から行われている。給水総流量は10月の間は概ね一定値。3号機の流量配分調整の効果は今回は議論せず。 http://t.co/tsPWcvADXm

2013-12-24 12:44:50
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_20 窒素封入は事故原発体系把握の要。圧力容器に封入で水素濃度が上がれば、水素発生個所は圧力容器内、燃料と水素の元の水が大量に共存していることを意味する。圧力抑制室でそうなら燃料デブリがここまで流れ着いたことを示唆。 http://t.co/3aWe7Q5MIG

2013-12-24 13:45:13
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)1号機では圧力容器、2号機では圧力抑制室への窒素封入試験が行われた。その際、給排気の不釣合いを発生させたのは不可解で、給排気システムの健全性さえ疑われた。また、調整タイミングが大気圧の変動時期と重なった場合が生じ、系を支配する自然と人工の変動項の競合を暗示することになった。

2013-12-24 15:14:57
玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)左に1号機の圧力容器への窒素封入流量調整と格納容器圧力、右に2号機の圧力抑制室への窒素封入調整と格納容器圧力をそれぞれ対比して示した。1・2号機で大気圧変動の影響の仕方が異なるものの、流量調整による圧力変動への影響が読み取れる。 http://t.co/uZZpofNpf9

2013-12-24 15:49:48
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_21 10月の大気圧と格納容器圧変動の対応。絶対圧で変動が大きく、大気圧に追従するのは、格納容器に開口部があり、大気への開放系になっていることを意味する。概ね、1・3号機が開放系、2号機は閉鎖系と看做すことが出来る。 http://t.co/Lv8g94GYiv

2013-12-24 16:26:55
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)圧力抑制室圧は格納容器の水位を反映し、現状は概ねS/Cゲージ圧の値に対応する。2号機については、窒素吹込み試験の際の圧力抑制室吹込みゲージ圧データから借用した。その結果、1-3号機の格納容器水位が導かれ、東電資料とほぼ対応する。 http://t.co/QdY6U8btlv

2013-12-24 16:33:40
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)格納容器内圧の変動特性および水位から総合的に判断すると、2号機は大気圧変動への依存性が弱く、格納容器には開口部はなく、1・3号機は大気圧変動に強く依存し、給排気バランスとゲージ圧の大きさから判断すると、3号機はかなり大きな開口部、1号機は小さな開口部があると看做される。

2013-12-24 16:41:23
玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_22 1-3号機の格納容器・ベント管・圧力抑制室の壁を境界とするPCV系にはたくさんの開口部の存在可能性が提示されている。議論を単純化するために一個だけの開口部を仮定すると、系内水面位置に開口部が対応することになる。 http://t.co/8RQdu1nCzw

2013-12-24 18:02:52
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)繰り返しの引用。今年の6月頃に作成した図。必要最小限の機能構造を描きこんだモデルTMI_model_2013Jvに1-3号機の推定開口部をまとめて描きこんだ図である。格納容器開口部を一つで代表させればこの図中の水面に対応となる。 http://t.co/WaXWU9OCh8

2013-12-24 18:11:18
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)1号機格納容器内水位面は、ベント管の付け根上端辺り。圧力抑制室外側の地下室水位が10月中に1m前後変動するも、格納容器内の水位変動はなく、地下室水面下に開口部はないと判断した。ベント管付け根辺りに開口部、水・気体漏れを設定した。 http://t.co/x09KwwrSlD

2013-12-24 18:21:04
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)2号機水漏れヶ所の設定経緯。外気圧の変動に依存せず、PCV系気相部に開口部は無しと看做した。S/Cに窒素封入してもPCVに水素を追い出せず。格納容器内に水位なし。水・気体漏れは地下水面下のS/C壁開口部からと看做すしか道はない。 http://t.co/yJd3lxUc94

2013-12-24 18:30:49
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)3号機の水・気体漏れは、前から格納容器扉の隙間として扱ってきた。その高さ・開口の大きさも仮評価した。水の放射線分解で水素が発生する場所との関係。メルトスルー量次第で水素発生個所が変わるはず。現状ではRPV内とし、水位も仮定した。 http://t.co/eSIQ9i7xEU

2013-12-24 18:44:13
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_23 1-3号機の水素濃度推移。2・3号機の水素濃度は大気圧の変動に支配されている。特に3号機は依存性が強く、開口部が大きく、漏れが濃度変化に効いていることを示す。1号機は開口部があるものの大気圧に殆んど依存しない。 http://t.co/E8xq8WDz1S

2013-12-24 21:03:26
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)1号機水素濃度推移の背景。圧力抑制室への窒素封入は一定に保たれ、格納容器への水素供給量はほぼ一定値。圧力容器への窒素封入流量調整が試験され、給排気バランスが崩れた所に大気圧変動が重なった結果、水素濃度推移に異常過渡。議論は保留。 http://t.co/QkELDpvcVp

2013-12-24 21:10:36
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)2号機では圧力抑制室への窒素封入過渡試験。給排気バランスが負から正に転換。更に殆んど同時期に台風26号の低気圧の過渡変化。水素濃度変化は大気圧変化に依存するも窒素封入に感度無し。封入窒素はすべて地下水面下の開口部から漏れ出した? http://t.co/gCqn17QXYZ

2013-12-24 21:18:38
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)以上の議論からの水素発生個所の総合的判断。窒素封入調整試験・大気圧変動に誘導された格納容器内の水素濃度推移の元である水素発生場所は、見かけ上、1号機は圧力抑制室、2・3号機は圧力容器、或いは格納容器であることが示唆されている。 http://t.co/sCR2d0T5Yw

2013-12-24 21:25:09
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

20131224_24 以上「福島事故原発の現状 10月編、台風26号が教ええくれたもの」。原発外部境界条件に誘導された内部パラメータ過渡変化から、格納容器系開口・水素発生の位置を従来の知見に重ね、データに基づいて検証・特定を試みました。水素・温度の過渡変化では議論を一部保留中。

2013-12-24 23:31:39
玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)特に温度の過渡変化は、今回の講演の筋書きを易しくするために保留しました。まだ十分踏み込めてはいいませんが、11-12月にかけての幾つかの調査・試験結果と合わせて議論してみたい。年が明け、蓄積した11-12月のデータを整理したところで、3・11の3周年記念として纏めてみたい。

2013-12-24 23:37:49
玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)今回10月パラメータ推移からの議論をまとめた段階で、11-12月にかけて、東電から幾つかの特異的な報告がありました。1・2号機排気塔・配管の高線量率、1号機格納容器底部の水漏れ個所の確認、及び3号機圧力容器からの燃料メルトスルー量評価の訂正。これらは10月データ_その後編。

2013-12-24 23:44:19
玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)「台風26号が教えてくれたもの」その後編_その1。「1・2号機排気塔・配管の高線量率」をどう見るか? 排気塔へ放射能物質を運んだのは1・2号機S/C中の事故直後の高圧・高放射能含有気体のベント操作。配管を遡れば、発生元はS/C。 http://t.co/h5b2xaM8SQ

2013-12-24 23:53:14
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)1号機水素濃度推移と関連付けるの議論。S/Cへの窒素封入停止で、格納容器水素濃度は間もなくゼロになる。見かけ上圧力容器・格納容器での水素発生はない。窒素封入再開で高濃度水素が観測され、圧力抑制室での水素生成・蓄積が確認される。 http://t.co/JAx6E5HOY1

2013-12-25 00:05:07
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玉置 昌義 @Dr_Head_TMI

(続)このことは圧力抑制室で水素が発生、そのメカニズムは、水の放射線分解による。放射線線源はいわゆる死の灰・核分裂生成物を含んだメルトスルー燃料のデブリか水溶性物質。圧力容器から格納容器を経て圧力抑制室へと燃料デブリの流れ込み。ベント操作が排気塔とS/Cの放射能汚染を結びつけた。

2013-12-25 00:13:11
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