似非原路上日記。

路上生活者となった似非原くんの日記をまとめています。 続編「似非原施設日記」はこちら→http://togetter.com/li/69074
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似非原 @esehara

別の野宿者と仲良くなったとき「最初はいい印象無かったんだよー」って打ち明けられたんだけど、その理由が「あの女の子は寝転がっている人のポケットとか漁ってたりしていたんだよ。お前さんが連れてきたってことだからふざけんじゃねーよって思ってた」ということらしい。なんだこの巻き込まれ方。

2010-10-18 19:23:32
似非原 @esehara

今日の朝、早稲田あかねから帰ってきて、臨時荷物置き場を見てみると、衣服リュックサックなどが全部処分されていた。何時かはこういう目に合うだろうなーとは思ったが、実際に起きると少し唖然としてしまう。

2010-10-19 21:53:33
似非原 @esehara

最低限の貴重品は常に身に付けてはいるが、「まだ読んでいない本もあったのになー」と地味な後悔をする。

2010-10-19 21:56:01
似非原 @esehara

難しいのは、「モノ」の豊かさというものがあるのは確実だけど、「ヒト」の豊かさというのもあって、四日に一度だけパスタを食べて引きこもっていた一人暮らし時代と、仲良くなった野宿者の方に誘われて朝ご飯を食べる今の状態、どちらが豊かなのか?というのは秤にかけられない。

2010-10-20 08:41:27
似非原 @esehara

おとといから「『俺と一緒に来た』と勝手に名乗っていた女性」は着替えて何処かにいなくなったらしいけど、野宿者のお兄さんの一人が「何時か帰って来るときのために、食料と寝る道具はとっておいているんだよお」と言っている。ちょっと騒がしい人も、いなくなると寂しいのは何処の世界も一緒だ。

2010-10-20 08:55:03
似非原 @esehara

その野宿者のお兄ちゃんは、自分と仲良くしてくれたときから、ずっと酒をかっくらっていて、ちょっとアルコール依存っぽくなっていたけど、昨日にちょっとした揉め事があって「もうお酒をやめるよー、身体から酒を全部抜くよ」といって、布団の中で震えていた。

2010-10-20 08:57:23
似非原 @esehara

どんな場所も人が集まる以上関係が作られ、対立したりする。それは野宿者も例外ではない。関係が作られるならば、「権力」も発生する。公園に寝ていると若いのもあり、解体現場や土木作業への「手配師」に話しかけられたりする。その手配師に対して「俺の顔を通せ」という野宿者の「頭領」も存在する。

2010-10-20 09:01:49
似非原 @esehara

昨日は野宿者の兄ちゃんに連れられて、その野宿者の「頭領」みたいな人に挨拶をした。丁度スーツを着た「教会の人っぽい」手配師が通ったので、それに対して「紹介料をどれだけ出すんだ」と睨んだりしていた。手配師の人は「そこに上司がいるから相談します」と言ってそのまま帰ってこなかった。

2010-10-20 09:05:48
似非原 @esehara

当然、その「頭領」に対していい気持ちを覚える人だけではなく、普段仲良くして頂いてる四人グループの二人は、「頭領」が自分たちを揶揄・馬鹿にした発言を放ったことを言ったため、「なんだあいつ、いつかとっちめてやらないと!俺はやるときゃあやるんだよ」と怒ったりしていた。

2010-10-20 09:09:15
似非原 @esehara

野宿者のお兄ちゃんの一人は、自分に小金が入ったから、「夫婦は連れあってて大変だからお金分けないとね」といって、お金を渡したらしいけど、その「頭領」が「自分の身も不安定なのに馬鹿なことをして」と怒ったらしく、そのお兄ちゃんは「金溜めておいて、まだ金が欲しいのかよ」と怒っていた。

2010-10-20 09:12:26
似非原 @esehara

野宿者であっても、人が人として関わっている以上、何かしらの共同体が現れる。そして、その共同体の外側には、またその共同体のしがらみが苦手か、排斥された野宿者が薄く存在しているのだろう。やはり、新宿公園の外側近くで、一人で寝ている野宿者などはそういうことなのだろう、と思う。

2010-10-20 09:17:08
似非原 @esehara

また、とある手配師の人と話をする。「野宿者をすると、染まっちゃったり巻き込まれちゃったりするよ。いざとなったら仕事を見つけてそのままいなくなっちゃうというのも手だし手伝うよ」と言っていた。野宿者のお兄ちゃんはその手配師のことを「『頭領』にさんざん絞られてるからなー」と言っていた。

2010-10-20 09:20:30
似非原 @esehara

雨がぽつぽつと降りそうな天候のために、野宿者仲間が都庁下の通路に移動している。ガードマンが野宿者の数をカウントしたりしている。少なくない野宿者の人々が軒先でも傘を広げているが、傘は雨を凌ぐ道具だけでなく、人の視線を凌ぐためにもあると気が付き、はっとする。

2010-10-20 13:07:06
似非原 @esehara

さすがにそこそこいると、手配師から「携帯電話を契約してくれれば二万円」だとか「海外から『とあるもの』を手運びしてほしい」などのキナ臭い話もちらほらしてきたので、以前に炊き出しで貰った『路上からできる生活保護ガイド』を読んで、制度について、ちょっとだけでも学ぶようにしている。

2010-10-20 13:14:22
似非原 @esehara

多くのご厚意は感謝しかないのだけど、ある程度の生活を立て直すための長期的な滞在ならびにコスト負担という問題が解決出来ないと、友人宅に短期滞在するのは、単純に迷惑をかけて失敗して終わるという、どうしようもない結果になるような気はしている(つかルームシェアを何度か失敗している)。

2010-10-20 15:54:22
似非原 @esehara

問題は路上生活を続けることよりも、そこから抜け出すためには莫大なコスト(敷金/礼金/就職準備金/生活費ならびに生活に必要な道具を揃える費用)の間のほうがよほど敷居が高いということのほうが厳しいのかな、と思ったりします。

2010-10-20 15:58:51
似非原 @esehara

普通は「ホームレス」と呼ばれる野宿者/路上生活者だけとも、なにか用事に出掛けて、帰ってきたときに自分の顔を見ると、野宿者仲間が笑顔になったり、あるいは出掛けていった仲間に「おかえり」という声を掛け合ったりしているのを見ると、何が「ホーム」なのかということを考えたりもする。

2010-10-20 16:25:21
似非原 @esehara

今日はわざわざ新宿公園にまで、知人が拾いに来てくれたので、お言葉に甘えてお世話になる。あかね以外の、久しぶりの屋根の下で少し落ち着ける。

2010-10-21 02:10:33
似非原 @esehara

野宿者のきな臭い話としては、生活保護を習得したら勝手にその通帳を管理して、その人には生活費を二〇〇〇円程度しか渡さないという、悪徳NPOも存在はしている。

2010-10-21 02:12:59
似非原 @esehara

悪徳業者かは不明だが、とある施設を名乗る人が話しかけにきたことがある。「アルコール依存から立ち治るための施設の者です。酒は飲みますか?」「たしなむ程度には」「生活厳しいでしょ。アルコール依存と診断されたら生活保護が取れるよ!」直したいのか生活保護をとらせたいのかはっきりしろ。

2010-10-21 02:19:11
似非原 @esehara

「でも何時も呑んでいるわけじゃないから違いますよ」「いやいや、生活保護を受けるためにはアルコール依存と診断されたほうがいいんですって。そのかわり、アルコール依存と診断されると自由に行動出来なくなるし、履歴書にその旨を書かなきゃいけなくなりますけどね!」「はあ、お断りします」

2010-10-21 02:22:37
似非原 @esehara

おはよう。例によって知人の家の屋根の下で目が覚める。あと今日の夢が、不仲になった女性が現れてきたためか、若干震えたりした(わかりやすいね)。起きると雨が降っていて、おそらく東京都庁の第二庁舎下の通路に避難したであろう野宿仲間達のことを思ったりした。

2010-10-21 13:09:02
似非原 @esehara

野宿者でお酒を抜いているお兄ちゃんは、五年前にも新宿中央公園に来たことがあるらしい。以前は真面目で紳士なお兄ちゃんで、弁当を振舞ったりしたりして親しまれていたらしいが、久しぶりに来たと思ったら、朝昼晩に酒を飲みまくり、食べるものを食べないみたいなだらしさなさになったという。

2010-10-21 13:18:45
似非原 @esehara

予定であるならば、一週間前の月曜日に建設会社に派遣される予定だったが、常に酔っ払ってしまっていた為に、「こんなやつは使えない」と置いていかれたらしい。よく知っている野宿の人は「こんなだらしない奴じゃなかったんだよ、コイツは。なのにどうして」と怒りながら、涙を浮かべていた。

2010-10-21 13:21:25
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