非キリスト教徒の史的イエス論

史的イエス方面は面白い
人文 キリスト教 史的イエス
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後藤寿庵 @juangotoh
ところで僕はキリスト教が好きだが、全く信仰するつもりはない。僕の興味は主に「実際の歴史上のユダヤ民族はどうだったのか、実在のイエスはどんな人でどんなことをしたのか」という点で、信仰に基づく解釈には全くといっていいほど興味が無い
後藤寿庵 @juangotoh
イエスの実在については、まあ疑問を持たれることもあるけど、全く架空の人物をでっちあげたということはなさそうというのが定説だろう。ナザレにイエスという人物が存在し、なにがしかの活動を行い、若くして死んだのは事実らしい
後藤寿庵 @juangotoh
当然ながら僕はキリスト教徒ではないので、イエスが神の子であったとも、三位一体の教義から神とある意味同一の存在であったとも、水の上を歩き、パンを数百人に行き渡らせ、死者をよみがえらせたとも思ってない。
後藤寿庵 @juangotoh
宗教上は神の愛の顕現みたいな人なだけに、そうでない人間くさいイエスという表現があると惹かれる。「百億の昼と千億の夜」に出てくるチンピラ臭い田舎言葉で全然正義の味方じゃないイエスとか、特に大好きだw
後藤寿庵 @juangotoh
史的イエスに関する研究というのはすごくいっぱいあって、研究者によってさまざまなイエス像が描かれているのだけど、中にはマルキストみたいな民衆革命をもくろんだ革命家みたいのもあったりして、これも近代以降の「別の理想像」を当てはめてるみたいでなんだか納得いかないのである
後藤寿庵 @juangotoh
すごくおもしろいなあと思ったのが、新訳学者の「バートン・L・マック」が書いた「失われた福音書-Q資料と新しいイエス像」という本で描かれてるイエス。
後藤寿庵 @juangotoh
マックは、そもそもイエスの故郷、ガリヤラ地方は古代ユダヤの領域に固定されておらず、周辺国との関係からギリシャ的国際都市になってたというところからはじめ、福音書の中のイエスの申請の言葉とされる部分が犬儒派の言葉に似ているというところに着目する
後藤寿庵 @juangotoh
すなわちイエスは犬儒派の影響を受けた一種の哲学教師みたいな人だったと言ってるのね。ギリシャ語やギリシャ文化が飛び交うガリラヤで、ディオゲネスとかの知識に触れて感化された、常識を裏返してみせる面白い先生だったわけ
後藤寿庵 @juangotoh
もともと弟子達が収録したイエス語録は犬儒派的なアフォリズムの集積で、イエスの死後、弟子達が緊張深まるユダヤの中で、他の思想との対立や、黙示的文学的文言を追加していったと。
後藤寿庵 @juangotoh
Q資料というのは、新約聖書の福音書が書かれるときに参考にされたであろう語録集があったという仮説。マタイ、マルコ、ルカの三福音書の共通要素が、どうもそれ以前の共通資料があったことをうかがわせるというので提唱されてるのね
後藤寿庵 @juangotoh
そんで共通部分を取り出して比較すると、なんか性格の異なる三段階の文言が集まってるぞと。こういう研究って面白いよね
後藤寿庵 @juangotoh
んで、イエスの言行録である福音書の「行動」の部分、意図を解説した部分ってのは福音書ごとの作者の立場、意見が入ってるっぽい。もともとの資料はイエス語録集みたいなもんだったんじゃないかっていってたら、1945年に「トマス福音書」が見つかる。
後藤寿庵 @juangotoh
トマス福音書は、グノーシス文書の一種で、後に主流になる穏健派カトリックとはかなり違う思想を持ってるので、正当経典から排除された歴史があっるのだけど、これが語録集だったということで、Q資料の実在性を補強するものになった
後藤寿庵 @juangotoh
Q資料は現存する新約聖書の文言から想像される源資料なのだけど、弱点は聖書自体にも、古代の教父の文書にも一切その存在が語られてないこと。なので「そんなものはなかった」説も強い
後藤寿庵 @juangotoh
ところで、新約聖書で一番古い文書はなにかというと、パウロの手紙なんである。新約聖書の頭に置かれてるマルコ福音書より古いのだ
後藤寿庵 @juangotoh
パウロの手紙が書かれた当時、文書化されたイエスの言行録があったのかなかったのかわからないが、とにかく今に伝わっていないのだ。
後藤寿庵 @juangotoh
福音書が書かれた順番はマルコ、マタイ、ルカ。そしてルカ福音書と同じ作者によると思われる使徒言行録が続く。使徒言行録にパウロの伝記が登場する。そのあとにパウロ本人の手紙が続く形なのだ
後藤寿庵 @juangotoh
あ、ヨハネ福音書もあったね、あれは共観福音書に入らないんだよなあ
後藤寿庵 @juangotoh
共観福音書が出そろった後に、哲学的に、護教的にイエスの伝記を再構成したのがヨハネ福音書って感じだと思うんだけど、ちょっとあれグノーシス風味も混ざってる
後藤寿庵 @juangotoh
んで、イエス時代にきわめて近い資料としてはパウロの手紙が唯一無二なのね。パウロはイエスが「私たちの罪のために十字架にかかり」「三日後に生き返った」と証言してるわけだけど実はこれが最古の資料で、イエスの行動についてのちの福音書作者がパウロを参考にしたとすると
後藤寿庵 @juangotoh
どうもあやふやなことになる。「罪のために十字架にかかる」は犠牲になることのレトリックともとれる。イエスがローマ法上で十字架の死刑になったのかどうかもはっきりしない。死んだのは事実だろうけど
後藤寿庵 @juangotoh
だいたいパウロってイエスの直弟子じゃない。イエス死後、イエスを奉じる信者達をあやしいカルトと思って迫害してたけど「あれ?もしかしてイエスただしくね?」って転向した人なんだよね
後藤寿庵 @juangotoh
転向者が苛烈になるのはよくあることで、なにしろイエスの直弟子達がイエスに従ってないと激おこになったりしてる中二野郎なんですよパウロは。うっかりすると自分の中に勝手に作り上げたイエス像に従ってる
後藤寿庵 @juangotoh
なんとなーくだけど、パウロ、ペトロは好きだったっぽい。そんで異邦人と食事しないペトロに怒る。怒るってのはその前は仲良かったんじゃん。ペトロがアンティオキアに来る、やったーって思ってて、「やあペトロひさしぶりー」「パウロも元気そうだねー」とかやってたら
後藤寿庵 @juangotoh
ヤコブの手下がやってきて、急にペトロが「あ、割礼してない人と食事しちゃだめなんだよね」って身を引いたのでパウロ怒る怒る「お前なにそれ!ちんちん剥いてなきゃダメなの?お前そんな人だったの」
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