大罪戦闘企画

【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

《演者紹介：第二六公演》 【傲慢】イアシザリア (@hakujo_) vs 【傲慢】アロガンサ (@b7s_mt)

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《まもなく……12月17日21:00より……第二五公演、第二六公演、第二七公演、第二八公演が同時開演致します…… ご観覧の皆様はお席にお着きくださいますようお願い致します……》

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ああほら、もう時間だよ！公演を始めなくっちゃね！ 今度は誰が死ぬかな？ 誰が生き残ってくれるかな？ まあ誰でも良いけどね！ どうせ此処には本当のことなんて一つもないんだから！ あははははははははははははははっ！

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

足元、硬い音から一転、柔らかな感触へ。駆け抜けた石畳とは対照的に、辿り着いたのは砂地。遠く響いているのは潮騒だろうか。空は薄い色の雲が垂れ込め、鈍い風が潮の匂いを運ぶ。 立ち止まり息を整えがてら、広がる砂浜、遠く暗い海に目を瞠る。海を見たのは、そう幾度もない。

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

せいぜい一、二度程度。おそらく三度目だろう今回の海はしかし、過去とは違う意味を持つ。 すぅと目を細めて、砂浜へと踏み出した。剣と鞘は、手に提げたまま。 僅かに沈む様にして、足跡が刻まれていく。

紺青ものえ @almiyy

ノブにかけた指を離し、扉の向こうに空を覆う雲を見た。冷たい風が吹き込んで、薫るのは潮の匂いと、波の押し寄せ引いていくさざめき。海、か。そう思って一歩踏み出した先、 ――ばしゃり。 音を立てて、片足で波を踏みつけた。 「……お？」 それはブーツの切れ目からじんわりと流れ込んでくる。

紺青ものえ @almiyy

一瞬、冷たさに口角が上がって――しかしそれだけで。 波は返して白い泡をブーツへぶつける。片足だけ濡らしても変な気分だ、ともう片足でやってきた波を踏みつける。片足もびしょ濡れに。 「冷たいだけだな」 ゆっくりと歩き出す。漂流物がちらほらと落ちる白い砂浜へ。

紺青ものえ @almiyy

冷たい靴の紐を緩め、足をゆっくりと抜く。靴下も、一緒に。触れた場所から硝子へ変えて、手を離して、両足とも素足になって、やわらかな砂を踏みしめる。 波の音を聞きながら冷たい風に髪を流し、砂浜に足跡を点々と残して沿うように。

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

ざら、ざら、足音は柔らかく、しかし荒く。己とは逆方向、海の側、白い波打ち際を歩く人影を見止めてそのまま近寄り、距離を残して立ち止まる。 「おい、」 呼び掛けは尊大に。 「お前は、何だ」 声は届くだろうか。ざらざらと揺れる波の音。

紺青ものえ @almiyy

砂の感触を楽しみながら、羽織ったままのコートに袖を通す。ちゃらと金属が鳴る。 二色を遥か遠くの、海の向こうへ投げかけて、止まる。止めたのは尊大な声だ。流れるように視線は正面へ。海岸線をなぞり、見たのは濃紺の外套に赤鞘を持った男。 「私か？」 波に交じる声に応え、

紺青ものえ @almiyy

「私は、イアシザリア」 二色は緩やかに、弧を描き、柔らかな言葉を見送るように細められた。

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

声は届いたらしい、しかし返ってきた答は。 イアシザリア。聞き覚えのない響きだ。ならばこれは名だろうか。 「私は、アロガンサ。大罪の一、秩序たる傲慢」 名乗られたのだからと、己も名乗り返し、しかし聞きたいのはそれではないと、また問いかけた。 「再び問おう、お前の座は、何だ」

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

声と鈍い銀の目は鋭く。 薄茶と色の違えた目を見据え、問う。

紺青ものえ @almiyy

アロガンサ。傲慢の座と、秩序の罪科。 鋭い銀の眸を綺麗だと汚れた錆と紅の二色でもって見つめ返し、柔らかく口元を緩めて望んでいるのだろう答えを返す。 「私は、喜悦を罪科に傲慢の座を戴いているよ」 傲慢の座に当たるのはこれで四度目だなあ、と小さく、しかし喜悦を甘く含め、零して。

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

傲慢。ぎちりと、口の端を吊り上げる。 「そうか、傲慢か」 繰り返す呟きは小さく。ならば、と一つ前置いて。 「お前に何の恨みがあるわけでもないが、」 右手、握った剣の柄を一層強く握りしめる。 「お前が傲慢であるのならば、それは私の秩序を侵す」 それは、許せぬと。剣を緩やかに構え、

筋トレがんばりたい深海 @_dsea

「お前が傲慢を名乗るのならば、消えてもらうぞ、喜悦のイアシザリア」 宣言、同時に駆け出した。狙うは緩やかに笑むその顔。

【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

あははっ！あははっ！ さあ新しいお友達のご登場だよ！ この子も君らと遊ぶんだって！ 良かったね！たくさんの方が楽しいもんね！ あはははははははははははははっ！

【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

《ご来場の皆様に……演者の変更をお知らせ致します……》

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《演者変更：第二六公演》 【傲慢】イアシザリア (@hakujo_) vs 【傲慢】アロガンサ (@b7s_mt) vs 【傲慢】天眼天華姫 (@krwz_7ds)

エメロード @actKrwz

――しゃらん、しゃらん、しゃらん、しゃらん。 現れた門は鈍い音を立てて開きながら、鈴を携えた人形を先頭に、厳かと歩みを進める。日傘に遮られ、神輿の上の姿の全容は見えそうにない。愉しげな笑い声を小さく上げた後、視線の先、海の際で今まさに行われようとしている其れに声を上げる。

エメロード @actKrwz

「おや、これから始まるのかえ？」 愉しげな音を含んだ声は艶やかに、男たちへと向けられる。 「良い良い、なればわらわは此処で見ていようか」 何処までも、声は愉しげに。片側、見覚えのある顔に、より笑みを深め呟く。 「ついこの間のようであったが……まさか、再会出来ようとは。」

エメロード @actKrwz

僅かな驚きを含んだ、それでも楽しみが勝る声が空気を震わす。 不遜な態度は崩さず、しかし飽くまでも傍観者の体を崩そうとはせず。 「――続けよ。わらわが『許す』」 神輿の上、僅か姿勢を崩しながら、小さく小さく微笑んだ。

紺青ものえ @almiyy

ーー秩序を乱す、か。 剣を構える男の言葉にゆっくりと頷いて、声をあげて笑った。 「私を消すとは、ふふ……愉しそうだなあ！」 波の音に交じる宣言を聴きながら、二色は更に柔和に歪む。視線は真っ直ぐに、砂を踏み此方へ向かい走り出した男へ向かう。

紺青ものえ @almiyy

手繰るように青の装飾の施された銃を作り出し、ゆらりと構える。少し長い袖から銃口が覗く。 「私を喜悦に浸らせてくれるのなら、喜んで消えようじゃないか。なあ、秩序の」 愉しければ、それでいい。そう思った時だ。 しゃらん、という鈴の音。

紺青ものえ @almiyy

掛けられた声に、二色はぱちりと瞬いて、その方へ。 神輿が此方を観賞するように在り、そして聞き覚えのある言葉。 「ーー許容の姫か」 一人呟いて、お言葉に甘えようと笑い、向かう男へ定めずの初撃を一発撃ち込んだ。