SecretLover5【R-18】

secretloverシリーズその5(・ε・) 【1】⇒http://togetter.com/li/605940 【2】⇒http://togetter.com/li/605940 【3】⇒http://togetter.com/li/607648 続きを読む
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橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

26)再び溜息をついてからシャワーを浴びて浴室を出ると、彼はソファで寛いでいた。 「…ごめんね、お待たせ」 「ん?…あぁおかえり」 バスローブで彼の隣に腰を下ろすとバスタオルをとられて頭をわしゃわしゃと拭かれて、グラグラと揺れる。 慌ててその手から逃げると彼は楽しそうに笑っていた

2014-01-02 18:08:59
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

27)「っもう!何するの!」 「ははは、髪の毛、ちゃんと乾かさねぇと風邪引くぞ」 「…わかってるわよ…っ」 楽しそうに笑いながら彼はそう言って、ソファから立ち上がる。 シャワーを浴びるんだろう、グシャグシャになってしまった髪の毛を整えながらその背中を見送って、ソファに倒れ込んだ。

2014-01-02 18:17:09
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

28)全然ダメだ、子供扱いされてる事が伝わってきて、その事が切なくて堪らない。 これでももう27なのに、やっぱり37歳の大人の男の人から見たらどれだけ取り繕っても子供にしか見えないんだろうか。 彼はいつだって、私に触れてる時でさえ、余裕で、その余裕が消えた所なんて見た事ない。

2014-01-02 18:20:07
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

29)それは、彼の立場からすれば、「プロ」なのだから当たり前の事なのかもしれない。けれど私からしてみれば悔しくて堪らない。 好きな男に欲情されないって、結構なダメージを食らうのだというのはもうだいぶ前に学んだ。 オプションでそういう事があるのは知っているけれど、試した事はない。

2014-01-02 18:21:56
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

30)いつもいつも、私だけが高みに登らされて、彼が熱を持っていない事に気がつくと、言い出せなかった。 身体で誘惑できてないのに他にどうやって誘惑すればいいのか、口淫だけでそれが成せる自信なんて一つもない。 溜息をついて瞼を閉じた。 傷つくのが嫌なら、この関係を止めればいいのに。

2014-01-02 18:24:35
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

31)わかっているのに、毎回会うたびに傷ついている癖に、気がつけばあのHPを見てしまっている。 正直なところをいえば、大人の男の人相手に、恋をすべきじゃないプロの人に心を奪われて、どうすればいいのか、どう諦めればいいのかがわからなくて、ただ彼の時間を買うことしか思いつかなかった。

2014-01-02 18:26:30
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

32)ふわふわと揺れる感覚に、沈んでいた意識が浮上する。 どうやら眠ってしまっていたようで、瞼を開けると彼が私の身体をベッドに下ろしてくれているところだった。 「…お?起きた?」 「…ごめん…寝ちゃって…」 「いいよ別に、疲れてるんだろ?」 その大きな掌が私の頭を優しく撫でた。

2014-01-02 18:29:03
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

33)身体に布団をかけられて、彼も私の隣に寝そべって、腕を頭の下に差し込んだ。 俗にいう腕枕だ、筋肉質の腕が頭の下にある。 その温もりが心地よくて、寝ぼけた頭で彼に擦り寄ると背中に回った腕に抱き締められた。 「時間あるし、もう一眠りするか?」 「…ううん、寝ないけど、こうしてて」

2014-01-02 18:32:23
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

34)「…なんだ?今日ヤケに素直」 「…どういう意味」 頭の上で、彼の笑う声が聞こえる。 甘えたくなったのを気付かれたような気が少し悔しかった。 ズボンだけ身につけてバスローブを纏った私を彼の手が優しく撫でていく。 頬に当たる素肌が気持いい。 ほうっと息を吐くと、頬に掌が触れた。

2014-01-02 18:44:40
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

35)その手が、顎に触れて、指に上を向くように促される。 キスの予感にそっと瞼を閉じると、そっと彼の唇が触れた。 「…ん…」 「…口、開けって」 「…ぁ…っ」 触れるだけでも充分気持いいのに。 深く探られたらすぐに思考が溶けてしまうのに、彼はお構いなしに舌を口内に滑り込ませた。

2014-01-02 18:47:35
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

36)「…ん、んんっ…」 舌を嬲られて堪らず彼の腕を掴むと、その身体が私の上にのしかかってくる。 背中をベッドに付けられて、緩やかに身体を拘束されて、その濃厚で執拗なキスから逃げられなくなってしまう。 舌が絡む音が聞こえて頬が熱い。 それだけじゃなく、唇まで吸われてゾワゾワする。

2014-01-02 18:50:47
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

37)縋るように彼の胸に指を這わせて、その首に腕を回した。 「…ん、ん…ぁ…」 「…もっと?」 「…ふ、ん…」 親指が下唇に触れて、微かに開いた口に、彼は返事を待たずに再びキスをする。 何度も繰り返されるその口づけを受け止めて、追い立てられるように身体に火をつけられていく。

2014-01-02 20:30:34
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

38)彼の掌が肩を撫でて、バスローブの腰紐を解いている。 口づけは続けられたままだ。 無意識にその手を止めようと押さえても、濃厚なキスのせいで身体にはろくに力がはいらない。 紐を解いたその手に指を絡め取られて抵抗さえできない。 繋いでない方の手が、バスローブの前をはだけさせた。

2014-01-02 20:43:28
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

39)「寒い?」 「…へ、いき…」 「ん、きつかったらすぐ言えよ?」 「…うん…っ」 彼の唇がこめかみに触れて、繋いでいない方の掌が胸の膨らみを覆う。 ゆっくり指がその形をなぞって、強弱をつけて揉みしだき始めた。 同時に皮膚にキスを何度も落とされて、ビクビクと身体が跳ねてしまう。

2014-01-02 20:47:11
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

40)口から溢れる、自分の吐息が熱い。 肌に口付けを落としていた彼の唇が、胸の膨らみを撫でて、その頂きを赤い舌が捉えた。 間を入れずに口に含まれてその刺激の強さに身体が跳ねた。 「…ぁ…っあ…っ!」 「…ん…」 握られていた筈の掌はいつの間にか開放されていた。

2014-01-02 20:51:50
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

41)手と口が私の胸を弄っていて視界に入る扇情的な光景に思わず目をつぶってしまう。 視界を塞いだ事でより鮮明になったその刺激にシーツを握り締めて唇を噛み締めてしまう。 彼の舌が、掌が、いつもより熱い気がするのは気のせいだろうか。 性急に熱を高められているような気がして仕方ない。

2014-01-02 20:55:23
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

43)指でその頂きを摘まれて、舌で捏ねられて、唇に吸われて、ビリビリと身体を甘い疼きと痺れが走る。 眦に涙が浮かんで、胸から離れた彼の唇がそれを吸い取ってから噛み締めている唇を解くように舌を絡めるキスをしてきた。 「…ん、ぁ、ふ…」 「…噛むなよ、切れたらどうすんの」

2014-01-02 21:01:39
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

44)その余裕の笑顔が悔しい。 なのに、私の身体は完全に彼に降伏していて、やり返すこともできない。 肌を伝い降りる手が太ももを撫でて、もうすっかり潤んでしまっているであろうその場所をじれったいほどのゆっくりさでなぞる。 くちゅっとその音が響いたような気がして、羞恥心がこみ上げる。

2014-01-02 21:03:52
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

45)思わず伸ばした手を宥めるように顔中にキスを落とされて、何度も唇を塞がれた。 その間に滑り込んだ指が、その粒を弾いて、腰が大げさなほど跳ね上がってしまう。 上げた声は、全部彼の口の中に吸い込まれた。 「んんーっ!ん、んん、ふ…っ」 「…は…っもう、解れてんのな、気持いいい?」

2014-01-02 21:06:51
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

46)「…ぁ…あ、ぅん…っ」 もう意地も建前も取り繕えない。 素直に何度も頷いて、彼の身体に手を伸ばすときゅっと抱き寄せられた。 「あ、あ…ったく、拓哉…っ」 「…かっわいいなぁ、お前。どうしちゃったの、今日」 「んん…っ!」 そんなのこっちが聞きたい。 違うのはあんたじゃない。

2014-01-02 21:09:39
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

47)そう言い返してやりたかったのに、入口を開いて、ゆっくりと入り込んできたその長くて骨ばった指に言葉を奪われた。 「あぁ…っ、あ、あんっ、や、ぁ…っ」 最初から遠慮なく、私のその一番反応する場所を指の腹が強く擦り上げて、意思に反して身体がビクビクと跳ねる。

2014-01-02 21:23:22
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

48)彼の肌に爪を立ててしまっている自覚はあったけれど、離せない。 強くて、強すぎて、今彼から離れたらどこかに飛んでいってしまいそうな恐怖に駆られていて、どうしても離れられない。 ナカに埋められた指が、ずっとその場所に刺激を与えていて、親指が粒を嬲って、声が止まらない。

2014-01-02 21:26:15
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

49)身体の震えも大きくなって、ぎゅっと彼肩に額を押し付けると、頭を彼の腕に抱えられた。 彼の顔を見たいのに、もう限界に近かった身体を一気に押し上げられて、目の前で火花が何度も散っていく。 耳に、掠れた、彼の熱くて、酷く艶めいた溜息が聞こえた。 「…は…ぁ…、ぁ…」

2014-01-02 21:28:50
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

50)「…気持ちよかった?」 「…は…ぅ…ん」 身体のナカから指を引き抜かれてその刺激にすら達したばかりの身体には強すぎる。 荒い呼吸をすぐには整えられなくて、彼の問いかけに答えた声は情けないことに枯れていた。 彼が額に唇を押し付けられて、ぼんやりと視線を向けると彼は笑っていた。

2014-01-02 21:31:35
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

51)「どうする?もっかい?」 「…ま、まだいいっ…」 「なんで?今日めちゃくちゃ敏感じゃん。もっと気持ちよくなれると思うぞ」 妙に弾んだ声が私の耳にキスをしながら言葉を紡ぐ。 冗談じゃない今だって充分激しかった、私の身体はもう満足してる。 音を立ててキスを続ける彼は嬉しそうだ。

2014-01-02 21:40:32