- yoshikun2009
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東氏はインターネットの言論環境を理解できていないようだ。 http://t.co/zD595Fd32H
2014-01-02 20:05:18このモデルは 1)書籍の売上上位に入るor書籍や記事で賞を取る 2)該当分野の論者になる 3)該当分野の大御所になる という形であった。
2014-01-02 20:13:061)では自身が記者や編集者でない限り、記事や書籍を出すために出版社にコネを持つ必要がある。が、ある程度人的つながりがあり、専門性がある分野なら電話や手紙で作れるレベルのコネである。
2014-01-02 20:20:032)は新聞や雑誌などの記事で該当分野の話になると取材対象になる、あるいは執筆依頼が来るという状態。ある程度名が出ていると記者や編集者から声がかかるようになる。特に専門性が高いとかかりやすくなる。
2014-01-02 20:22:133)これは自説が該当分野の定説扱いされる状態。自身の文章や映像が黙ってても引用されるレベル。取材となるとまず声が掛かる、該当分野で他の言論人が出てくると批評を求められるなど。
2014-01-02 20:23:57カレーを例に取ると 1)カレーの歴史を雑誌に連載。連載後、単行本になる。本や記事が第○回××賞を受賞。 2)カレーの記事になると依頼される。聞いたこともない雑誌やテレビ局からも取材を受ける。 3)自身のカレーの歴史が新聞の社説に引用。新人カレー評論家が出ると採点を求められる。
2014-01-02 20:28:04なお3)には大学教授や公的機関委員などの役職に就く、テレビ番組のレギュラー出演者になるというのもある。
2014-01-02 20:30:15このビジネスモデルの肝というのはメディアに起用され続ける、というところである。それもお固い学術誌やNHK教育の教育番組ではなく、一般的な週刊誌/月刊誌やワイドショーで顔を売るところが肝要となってくる。
2014-01-02 20:32:47するとメディア側からすると A)ミスが少ない B)日常生活で気づかないようなことを教えてくれる 事が重要になる。カレーの例だと ・カレー発祥の地を間違えない ・レトルトカレーや固形カレーなど各種カレーの正確な歴史を知っている などとなる。
2014-01-02 20:37:58このミスというのは一般人が気づかないというレベルのミスであった。したがって実際にはどれだけ誤ったことを書こうとも一般人が知り難いミスであればメディア側は見て見ぬふりをしていた。
2014-01-02 20:45:13以前山崎豊子氏のまとめでも書いたが http://t.co/Lm8UJItZqh メディアが1人の人間を売り込むには相当な人と金がかかっている。非を認め続けると売上が下がるし、社内外の責任問題になる。
2014-01-02 20:47:53売りだした人間を外すとしても相手の知人に政財界の大物がいたり会社の上司がいると厄介な政治問題になる。もちろん細かいミス(計算ミスや誤字など)は訂正記事を出すとしても、本筋のミスを認めたがらなかったのはこうした理由がある。
2014-01-02 20:53:22言論人側もミスを認めない理由があった。ミスを認め続けると苦労して手にした地位を捨てることになりかねない。また、大学教授や先輩などの紹介を使った場合、そうした相手にもダメージを与えることになってしまう。
2014-01-02 20:55:47こうして該当分野の論者や大御所になるとミスをかばい合うようになった。たとえ政治的立場が異なり、議論になってもメディアや同業者がレフェリーのように振る舞ってとどめを刺す前に止めに入るようなヌルい世界になっていたのである。
2014-01-02 20:57:55インターネットの普及はこうしたビジネスモデルや世界を破壊した。 言動のミスは徹底的に批判されるようになった。相手の住所や勤務先、取引先が簡単に調べられるようになった。
2014-01-02 21:00:11メディアへの致命的な攻撃として、スポンサーへの抗議が行われるようになった。 こうなるとメディアはかばいきれなくなる。
2014-01-02 21:01:45ブログやツイッターなどを使っている言論人には直接批判ができるようになった。はるか昔の言説の欠陥を図書館で複写し、あるいはWeb上で検索して突きつけるようになった。
2014-01-02 21:03:41一部の愚かな言論人はこうした動きを黙殺し、あるいはコメント欄を閉鎖したりツイートをブロックするなどの対応に出た。しかし、インターネットではこうした対応自体が批判対象となるのである。
2014-01-02 21:05:42その場しのぎの弁明や恫喝に訴えたものもいた。かつて、イベントなどではこうした対応をオフレコで行ってもメディアが隠してくれた。だが、これもインターネットでは記録され、暴露される。「飯食うためにやってるんだ」「夜道に気をつけろ」などの主張が通用する時代ではない。
2014-01-02 21:09:18言論人はビジネスモデルを変える必要がある。 一言一句を考えて発言し、誠意を持って反論に応じる。これがインターネット時代の言論人に求められる態度だろう。
2014-01-02 21:10:35