日本国憲法改憲が進まない理由

憲法解釈の変更で国民が望む変更を出してしまったがために改憲はなされなかった。
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Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

朝鮮戦争以降の日本では志願制の自衛隊支持が多数派だった。第二次大戦で国家総動員体制を敷いて敗北した人たちからすれば徴兵も徴用も懲り懲りだが中ソの脅威にも対抗すべきで軍事力は必要、と考えたのだろう。

2014-01-05 23:01:40
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

さて、この状態では元来憲法9条を改めるか、解釈を変える(前項の目的やら戦力やら)かのいずれかを迫られることになる。ここで吉田茂が後者を取ったことは以後の改憲議論自体に大きな影響をもたらした。

2014-01-05 23:05:28
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

吉田内閣の後、政界の再編を経て自民党政権が続くことになるのだが、自民党は党綱領に自主憲法制定(≒改憲)があるにも関わらず護憲派が大勢力を有していた。

2014-01-05 23:22:26
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

これは解釈変更で自衛隊を持てたのだから、改憲する必要はないという意見が多数を占めたからである。極論すれば改憲は票にも金にもならなかったのである。

2014-01-05 23:28:36
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

さて、こうなると勢い改憲を売りにした政治家は過激化して少数の過激票を取らざるを得ない。徴兵制復活、戦時体制への回帰など、明らかに世論で多数を占めえない意見ばかりになっていく。

2014-01-05 23:34:21
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

こうなると改憲関連の組織も過激派で占められることになり、自衛隊合憲化程度の改憲を唱える政治家が激減するという状態になってしまった。

2014-01-05 23:36:00
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

当然のことながら世論の多数は志願制自衛隊支持であり、保守勢力過激派が改憲を唱えるほど改憲が遠のくという事態になる。

2014-01-05 23:38:09
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

繰り返すが国民は志願制の軍隊として自衛隊が必要と感じ、また存在すべきと感じている。また、革新陣営の一部が言う非武装中立や外国軍・テロリストへの無条件降伏にも否定的である。しかし、保守陣営過激派のいう改憲案にも反対しているのである。

2014-01-05 23:46:52
Yoshiteru Kawai @yoshikun2009

もし改憲派として日本国憲法改憲の実績を出したいのであればまず戦力の保持一点に絞るべきであり、憲法案もその一点の改正のみ記載するべきだろう。

2014-01-05 23:49:06