大罪戦闘企画

第三十四公演《その舞台は人知れず、》
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【魔王】 @Tokimine_Seo

――天から石を穿つ水滴の如く。 『彼』は、降ってきた。

2014-01-04 17:39:07
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

ふふふっあははっ! みーんな仲良く死のうね!

2014-01-04 17:38:49
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

《ご来場の皆様に……演者の変更をお知らせ致します……》

2014-01-04 17:39:08
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

《演者紹介:第三四公演》 【暴食】ブランカ (@ktmyng) vs 【正義】Noah=Claudio (@battle_atom) vs 【嫉妬】 (@Tokimine_Seo)

2014-01-04 17:39:27
【魔王】 @Tokimine_Seo

ただでさえ古びた教会の屋根を突き破り、その破片と轟音と共に降り立った。 獣じみた、青い眼光を持った男。2メートルはあろうかという長身。銀灰の長髪は揺れる。 「……愉しそうじゃあないか」 長い犬歯を剥いて、老若男女の入り雑じる耳障りな声で、わらう。 「私も混ぜてくれよ?」

2014-01-04 17:44:35
グラナート @ktmyng

“これから行う正義”。その言葉が妙に引っかかって顔を上げれば、手元には銃。 青年は爽やかな笑みのまま、銃は頭へと突きつけられて。 乾いた音。直後、金属音。 彼と自分との間、銃弾を遮るべくフォークの柄もとい銀の壁が現れる。 フォークは銜えていたもの、それを壁としたのは自分の能力だ。

2014-01-04 18:17:42
グラナート @ktmyng

とはいえ、銃弾は突き抜けそうな程の凹みを作っていた。小型でなかったら貫通していたかもしれない。 「ハッ、そーゆーことかよ」 投げやりな口調。口には笑みを浮かべ、しかし眼光は鋭く。銀の脇から青年を睨んだ。 ――すると突然の、轟音。 「わ、っぶ!」 落ちてくる瓦礫を避けつつ後退する。

2014-01-04 18:19:55
グラナート @ktmyng

轟音が収まり、埃立つ余韻の中笑い声が聞こえて。 「っぶねーなぺしゃんこになるところだったろ!!」 声の方向にがなる。ピザ生地になるにはまだ早い。あ、ピザ食いたい。 こんだけ派手な登場で混ぜろ? こういう奴はいいと言わなくたって混ざるに決まってるんだ。 肯定の代わりに舌打ちをした。

2014-01-04 18:22:40
華夏の勇者 @battle_atom

金属音が響いて。 その瞬間、【彼女】の姿は消えた。…いや、消えたというのでは語弊がある。 正確には、青年と彼女とを隔てる【何か】が現れ、彼女の姿が見えなくなってしまったのだ。 【何か】が何かは、すぐに分かった。…フォークだ。 彼女が先程まで加えていた、フォーク。

2014-01-04 19:27:04
華夏の勇者 @battle_atom

それが巨大化し、青年の視界を遮っている。 先程も菓子を巨大化させていた事から、やはり彼女の【罪科】は【これ】か、と青年は小さく口角を上げた。 「勘違いしないでほしいのはさぁ、僕は別に君が大罪だからこんな事するわけじゃないんだ。」

2014-01-04 19:27:27
華夏の勇者 @battle_atom

――でもほら、此処は舞台だろ? 「俺は勿論ヒーロー役だから、悪役は君。ヒーローであるこの俺が、君を恰好良くやっつける!!DDDDDDD!!…とか、そんな展開を観客も期待してると思うんだよね」 嘲笑うかのように手を広げた青年、始まる演説に、一層声を張り上げる… ………筈だった。

2014-01-04 19:28:22
華夏の勇者 @battle_atom

「だからほら、もの食べて満腹な所でさ!潔く死んで貰お……ふぎゃっ!」 全てを言い終わる前に、天から降って来た何かによって青年の言葉は遮られた。 どうやら天井が抜け、その瓦礫の一部が頭を直撃したらしい。 情けない声を上げた彼は、頭を押さえながら、降って来た『何者か』を睨みつけた。

2014-01-04 19:28:53
【魔王】 @Tokimine_Seo

「ん?そんなところにいるのが悪いぞ。大丈夫か」 瓦礫を直撃させた青年に、悪びれずしれっと言い放つ。二人のちょうど間に立っていることに気づくと、大きく跳躍して二人が見える位置に移動した。 いつの間に手にしたのか、細身のレイピアを弄びながら犬歯を剥いてまた哂う。

2014-01-04 22:27:07
グラナート @ktmyng

轟音の前の、青年の言葉を反芻。それを鼻で笑う。 大罪は関係ない、それは珍しい事ではあるが正直どうだっていい。結局悪者にされるなら変わらない。 「観客(ヒト)も居ねえ舞台(ばしょ)で? ヒーローごっこか!」 笑い声は大きくなる。フォークを元に戻して放り投げれば、高い金属音が響いた。

2014-01-04 23:45:39
グラナート @ktmyng

「一つ言うとな。俺は潔くなんか死んでやらねーから」 自分は大罪だ、正義を気取るつもりはない。悪役上等。悪役は、展開を引っ掻き回してこそだろうと。 「お前のシナリオ、壊させてもらうぜ。その方が面白い」 にやり。口角を上げて言い放つ。手に新しくナイフとフォークを取り出しながら、

2014-01-04 23:45:56
グラナート @ktmyng

その瞳の金は、青年から新たに現れた――犬歯を覗かせ哂う男へと移る。 「なぁ、そこの『悪役』さんもそう思わねェ?」 自分がそうなら、彼もそうだろうと推測して。けらけらと笑い、そう呼びかけた。

2014-01-04 23:46:31
華夏の勇者 @battle_atom

「いったいなぁ…これは訴訟しても良いレベルだよ。どの位かっていうと一昔前に起こったトマトは野菜なのか果物なのか裁判並の大問題だ」 痛む頭を擦りつつ、青年はまたもよく分からない愚痴を零す。 落ちてきた男は、それなりに背が高い方である青年よりも更に高く、尚更青年の苛立ちを加速させた。

2014-01-05 00:12:54
華夏の勇者 @battle_atom

「ああでも、これって中々面白いんじゃないかな?演者は増えて、そこのメシアも、簡単には滅びてくれないんだろう?いいねいいね!それって最高にCoolだよ!!!」 演者が三人。これは確かに、青年にとっては予想外の展開だ。 ――けれど、これならば、飽きる事はないかもしれない。

2014-01-05 00:13:27
華夏の勇者 @battle_atom

「悪を苦しめて、苦しめて、苦しめて苦しめて苦しめて、それでこそ正義は完璧たり得る。君達はその余地を俺に与えてくれるって言うんだから!!最高だ!」 再び形を変え、長く伸びた銃口。 その向きは、勿論【悪】へ。 「有難う君達!この恩は忘れるまで忘れないよ!!」

2014-01-05 00:14:28
【魔王】 @Tokimine_Seo

「私を『悪役』と評するか、ならば私は悪なのだろう」 自覚があるのは自身が『嫉妬』であるということのみ。その他の認識は他者に任せきりだ。 肩をすくめて、レイピアをくるりと回転させる。 青年のよくわからない例えは、よくわからないまま流して。 小首を傾げつつ、ぼやく。

2014-01-05 04:18:47
【魔王】 @Tokimine_Seo

「……果たして、」 「果たして『嫉妬の概念体(わたし)』に、苦しむという概念はあるのだろうか」 真にわからない、という風に。銃口がこちらへ向いても、臆することもなく、ただ不思議そうに首を傾げたまま。

2014-01-05 04:18:52
グラナート @ktmyng

「あァ。ヒーローが楽しめそうなら悪役冥利に尽きるねェ」 自嘲的に、けれど如何でも良さ気に、笑って。 「ま、お前の正義観とか俺にはどーーーっでもいいけどな」 一度は助けられた。しかしだからと言って自分の生を脅かされて、従うまま死んでいくイイコには成れない。 俺を殺そうとするなら、

2014-01-05 17:08:06
グラナート @ktmyng

俺もその気で相手へ向かう。それだけだ。 心で三度、『肥大』と唱える。それに呼応して、両手の銀は身長を超して、大きく大きく体積を広げた。 正義を見据えていた金を長身の男へ。何か言っているのは解っても、自分には難しい話のようだった。 男は手でレイピアを弄ぶだけで、特に動く気配はない。

2014-01-05 17:08:30
グラナート @ktmyng

ならば今はまだ、刃を向ける必要はなさそうだ。――今は、この目先の銃口に。 「忘れる前に!ブッ倒す!!!!」 だん、と地を蹴り、青年へと肉薄。 形を変えた銃。それから銃弾が発射される前に攻撃すべく、伸びたナイフを大きく横に薙いだ。

2014-01-05 17:10:43
華夏の勇者 @battle_atom

大きく横へと振られたナイフのようなそれ。 避けるためにしゃがみ込みながら、青年は地面に手を翳した。 現れたのは、重機関銃。 先程までもう片方の手で握っていた小銃も、いつの間にかそれと全く同じモノに姿を変えていた。

2014-01-05 17:46:27
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