Audacityの機能

レコーディング2 Audacityの機能
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF2h Audacityのあまり利用されていないかもしれない機能について少々。 様々なDAWを使用している人は薄々理解しているかもしれないが、「波形編集ソフト」というわりに、詳細な波形表示ができないソフトは多い。

2013-10-25 01:21:05
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF3h 例えば、音楽に使用する場合の、曲の終わり部分。 普通に波形表示するとこのように。 http://t.co/TlSYWoVbtc

2013-10-25 01:22:17
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF4h ここではわかりやすいように、MONO、曲の終端部分と、演奏終わり後のざわめきなども。 もちろん聴けばわかる。 6秒あたりに終端があるのだが・・。

2013-10-25 01:23:53
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF5h 波形表示編集なのだから、当たり前の表示ではないか、というツッコミもありそうだが、楽器や演奏の余韻や、リバーブの終端などの、「微小な音量部分」は全く表示できない。

2013-10-25 01:25:56
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF6h データが正規化されているとして、余韻を表示するには、最低でも-60dB(最大値の”1”に対して”1/1000”が表示できなければならない。 普通の波形編集ソフトではせいぜい1/20から良くて1/100。必要な描画能力には、全く不足で、⇒

2013-10-25 01:29:19
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF7h 何らかのアルゴリズムによる「自動」や使用者の「慣れ」で対応。 困ったものだ。 実際、未熟な操作者の作業では、頭切れや余韻切れや、編集痕ノイズはざら・・大手出版社のものでも。 まあ、表示が虚弱だから。

2013-10-25 01:31:27
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF8h Audacityの画面デザインはわりと地味だが、波形表示(拡大・縮小・・時間軸・レベルの両方について)機能がもっとも充実したソフトです。 同等の機能を持つソフトは少ないためか、使い方がよくわからないという声もよく聞く。

2013-10-25 01:34:00
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CF9h 代表的なのは、通常のリニア波形表示に加え、対数圧縮した波形表示がある。 ちょっと画像サイズがおおきいが、このように。 http://t.co/E1gvO7qU62

2013-10-25 01:36:23
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CFAh 先の音データを、各dB(表示ダイナミックレンジ設定ごとに並べた)表示は↓のようになる。 つまり表示幅を変えずに、広大なダイナミックレンジを詳細表示する機能。 6秒当たりに極の終端部分があるが、その余韻や、スタジオの残留ノイズがうまく表示できている。

2013-10-25 01:39:45
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CFBh 残響は、直接音からの余韻が-60dBになったところを残響時間としているため、もちろんカバー(-60dB=1/1000)。 これを直読するには、表示レンジを-60dBにセットするだけ。

2013-10-25 01:42:00
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CFCh 下の画像から、このスタジオでのダイナミックレンジや演奏を微小なレベルまで表示する適切なレンジ設定は、-60dBか-96dB。 まあ、マイクで録音した生演奏のダイナミックスはこの程度のものです。

2013-10-25 01:44:27
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CFDh 例えば、マスタリングなどで、曲間がきれいにデジタルゼロで、微小なスペクトラム拡散の要因になるような段差などがないかを確認するには、(CDが16bitフォーマットであるため)最小値は-96dBであり、それが表示できれば確実。

2013-10-25 01:47:36
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1CFEh 実際にホワイトノイズで、デジタルゼロ、-95dBp-p、-96dBp-pの信号を作成し、3段に並べてみたものがこちら。 http://t.co/NyEXTbJZ2B

2013-10-25 01:49:54
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D00h さてその設定は、、編集⇒設定⇒インターフェースの表示設定の中の一覧から選びます。 よく使うなら、ショートカットを覚えましょう。 http://t.co/XTMfXnMwC1

2013-10-25 01:53:03
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D01h もし24bit信号について同様の作業を行うなら、設定を-145dBにすれば、いとも簡単に作業可能。 逆にこの機能も無く、どうやって微小信号を取り扱おうと言うのだろう・・。

2013-10-25 01:55:26
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D02h ちなみに、この設定を変更しても動作負荷は通常のリニア波形のときと全く同じ。

2013-10-25 01:56:57
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D03h ちなみに時間軸方向の拡大表示は、1サンプル以上。オーバーサンプリングも可能なので、その場合、元データの1サンプル以下についても作業可能。 ん、音楽にはそんな作業は存在しないって!? それはあなたが知らないだけです(挑戦的!)。

2013-10-25 01:59:47
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D04h ちなみにdB圧縮波形、直流的に動作するため、オフセットの監視や除去、分析にも対応できます。 波形表示枠は任意サイズに拡大縮小できるので、より定量的に使用することも可能(ちょっと裏技になるが、定量数値化も可能)。 また、標準のプラグインにはオフセットを付加できるものも。

2013-10-25 02:03:44
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D05h このdB圧縮波形表示のレンジ設定、音楽分野や録音品位により最適値があります。 慣れない内は、設定を変えて試してみましょう。 一般的には-48~-60dBくらいと思うが、近年のポップスマスタリングの蛮行を見ると-36dBでも余裕がありそうに思えたりする。

2013-10-25 02:10:27
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D08h Audacityのようなニュアンスや音品位の、アッパーな有償のソフト・・Samplitudeくらいしか思い浮かばないが、これを有効に使うには、RMEのカード(9652)とか、それに見合うワードクロックジェネとかが必要(スッピンでも動作は可能)。

2013-10-25 02:18:16
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

1D09h 欧州では圧倒的シェア(非MAスタ)。しかし、下記のような機能は搭載されていない。 Audacityとの決定的な違いは、エフェクトやプラグインがリアルタイム操作(と発音)できること。 性能的にはほぼ同等。まあ、操作はしやすいだろう。

2013-10-25 02:21:04