2013年10-12月集中治療感染症文献

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エビデンスは限られているが，急性副鼻腔炎におけるステロイド鼻腔投与は症状を有意に改善させる．4報RCT，1943例のコクランメタ解析．（CDSR 2013;12:CD005149）

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敗血症でない重篤疾患患者でしばしば観察されるTregの増加はその後の感染症と関連しており，Tregは院内感染進展を補助するバイオマーカーとなりうるかもしれない．Tregはリンパ組織アポトーシスを引き起こす．マウスモデル研究．（CC 2013;17:R276）TregとCARS

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外傷重症度スコア≧16の外傷患者962例コホート研究．背景因子でマッチさせると有意ではないが女性は男性よりも死亡率が高い傾向がみられ（33%vs28%），死亡までの平均日数が短い（5.22日vs9.02日）（CC 2013;17:R277）でも敗血症とICU在室日数は女性が少ない

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敗血症性AKI患者はAKIのない患者と比較して平均血圧，ScvO2，心拍出量に有意差はないが，拡張期血圧は有意に低く，CVPは有意に高い．体液バランスとPEEPで調整しても，高いCVPはAKIリスクを1.22倍有意に増加させる．（CC 2013;17:R278）そりゃそうだろな

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重症患者における抗菌薬持続/長時間投与は臨床的治療失敗率を32%減少させ，ICU在室日数を1.5日短縮するが，死亡リスクは有意ではないが減少傾向．13報RCT（782例）と13報コホート研究（2117例）のメタ解析（CC 2013;17:R279）

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COPD患者の肺切除術後の早期予防的NPPV導入を評価した7施設共同360例RCTで，NPPVは急性呼吸器イベント発生率を減少させず，術後合併症，死亡率，ICU滞在日数，入院日数にも影響を与えなかった．（ICM 2013, 24292873）ハイリスク群ではどうだろう？

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EBMの6つの危険な言葉「There is no evidence to suggest...（～であることを示唆するエビデンスはない）」（JAMA 2013;310:2149-50）この言葉はいろいろな意味をもつのにその治療が選択できなくなることへの警告．コクランレビューは？

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成人の血球貪食症候群HPS，総説（Lancet 2013, PMID:24290661）HPS，DIC，ITP，TTP，HUS，HITは鑑別できるようにしておきましょー

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50歳以上の重症患者421例前向き観察研究．frailtyは32.8%にみられ，frailtyを有する患者は院内死亡リスク1.81倍，1年死亡リスク1.82倍，QOLが低く，1年以内の再入院リスク1.98倍．（CMAJ 2013, PMID:24277703）PICS関連論文

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フルオロキノロン使用患者748792例と非使用患者5520446例のレジストリデータベースのコホート研究．フルオロキノロンと網膜剥離に関連性は認められなかった（JAMA 2013;310:2184-90）キノロンと網膜剥離の関係を検討した３つ目の大規模コホートでは関連なしとの結果

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人工呼吸器関連肺傷害の総説．（NEJM 2013;369:2126-36）

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2011年3月11日に日本の東北地方をマグニチュード9.0の地震が襲った．地震から4週目までの間の院外心停止の数は2005-2010年の同時期よりも有意に増加していた．（NEJM 2013;369:2165-6）大阪大学から東日本大震災と院外心停止についての報告がNEJMに

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集中治療で鎮静が不十分と判断された14例に対する抑肝散2.5g投与前後を比較した観察研究．著効4例，有効8例，無効2例．平均作用発現時間27.6分，持続時間2-8時間以上．平均RASSは1.35から-0.57に有意に改善（Sci Kampo Med 2013;37:272-4）

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RCT2報の2128例二次解析．CVカテーテル挿入部位が内頸か鼠径かで比較するとCRBSIもコロニゼーションも有意差なし．ただし，女性，留置期間4日以上ではCRBSI，コロニゼーションは鼠径群で増加する．（AJRCCM 2013;188:1232-9）

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医療ケア関連肺炎（HCAP）の概念は主に低い質のエビデンスに基づいており，耐性菌を正確に検出していない．HCAPにおける死亡率は耐性菌の高い頻度を反映しない．24報22456例メタ解析．（CID 2013, PMID:24270053）いよいよ本格的にHCAPの概念が消滅方向に

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MDRABに対するPMX-BとTGCの併用はシナジー効果を有する．in vitro研究．（AAC 2013, PMID:24277022）

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鼻腔MRSA PCRのMRSA肺炎に対する陽性予測率は35.4%と低いが，陰性予測率は99.2%と非常に高く，培養陰性肺炎患者に対する抗MRSA薬を含む経験的治療において鼻腔MRSA PCR陰性はde-escalationに有用（AAC 2013, PMID:24277023）

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CDI治療の新薬Cadazolid（LZDと同じオキサゾリジノン系）の紹介．タンパク合成阻害作用が強く，LZD耐性株にも作用しうる．（AAC 2013, PMID:24277035）

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重症患者の血液培養で分離した20株のMRSAと4株のVISAでのin vitro研究．VCM＋TAZ/PIPC，VCM＋MPIPCはいずれもMRSAやVISAに対するシナジー効果を有する．（AAC 2013, PMID:24277036）

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妊婦におけるインフルエンザワクチンは急性呼吸器疾患リスクを約半分にまで減少させる．492例症例対象研究．（CID 2013, PMID:24280090）

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ハイリスク好中球減少患者における抗真菌薬先制攻撃的治療（preemptive therapy）のレビューと血液内科領域でどのようにそれが行われているか．総説．（CMI 2013, PMID:24283975）

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百日咳の弱毒生ワクチンはIL-17依存的機序によりRSウイルス感染症への保護的作用を有する．（AJRCCM 2013, PMID:24261996）何じゃそりゃ．百日咳ワクチンでRSVを防ぐってか

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Critical Care誌の2012年レビュー特集：腎臓(CC 2013;17:246)，心臓(CC 2013;17:247)，院外心停止と外傷(CC 2013;17:248)，呼吸器(CC 2013;17:249)

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AKIで透析を要する患者4008例においてHDとCRRTを比較した後ろ向きコホート研究．HDと比較してCRRTは慢性的透析リスクを25%有意に減少させた．この減少は特にCKDや心不全の既往のある患者でより顕著であった．（CCM 2013, PMID:24275513）

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精神疾患既往有無に関係なくカタトニア（緊張病）はICUの様々な機会において生じ，ICUの一般的介入により引き起こされる，または増悪するかもしれない．精神運動所見が重要．5例の後ろ向きケースシリーズ．（CCM 2013, PMID:24275514）ICUでカタトニアときたか…