補助試験で大変出来が悪かった問題について触れておく。ATPなどヌクレオシド三リン酸の高エネルギーリン酸結合の自由エネルギーを利用して新たな共有結合を作る反応は、代謝の過程でかなり重要な役割を果たしている。
2014-01-24 02:19:353つのカルボキシラーゼ(ピルビン酸、アセチルCoA、プロピオニルCoAをそれぞれ基質にするもの)はいずれも大変重要。どこに出てきたか分かるか?
2014-01-24 02:21:47ピルビン酸カルボキシラーゼはクエン酸回路の補充反応で、糖新生経路。アセチルCoAが活性化因子。デヒドロゲナーゼとカルボキシラーゼがピルビン酸の利用を決める。
2014-01-24 02:22:56アセチルCoAカルボキシラーゼはAMP活性化タンパク質キナーゼによる調節を受ける。脂肪酸合成の律速として大変重要。
2014-01-24 02:24:05プロピオニルCoAカルボキシラーゼは居スクシニルCoA経由で糖代謝経路に入る糖原性アミノ酸の代謝経路にある。いずれの「カルボキシラーゼ」もビオチンが補欠分子族でATPを1分子消費し、基質分子をカルボキシ化する。
2014-01-24 02:25:50他に、脂肪酸の異化(β酸化)の手前の活性化(アシルCoAシンテターゼ)や、尿素回路の入り口(カルバモイルリン酸合成)などなど、シンテターゼと名がつく反応は全部これ。リガーゼ反応とよばれるタイプ。
2014-01-24 02:28:03ジヒドロキシアセトンリン酸の還元反応というのは、グリセロール3-リン酸シャトルのこと。ジヒドロキシアセトンリン酸を還元すると、グリセロール3-リン酸ができるよ。ちょっと構造を考えてみて。
2014-01-24 02:36:02「高糖質食後、細胞へのグルコース取り込みにインスリン刺激が必要」というのは、GLUT4が働く組織を考えたら良いね。脂肪と骨格筋に決まっている。
2014-01-24 02:37:27ケトン体の利用、ケトン体は脂肪組織から遊離した脂肪酸をβ酸化して生じたアセチルCoAから肝臓で作る。肝臓は作るけれども自分では利用しない。
2014-01-24 02:38:52クエン酸回路の調節は、基質(アセチルCoA)の供給。(ピルビン酸デヒドロゲナーゼが促進される条件でクエン酸回路も促進される)
2014-01-24 10:20:15クエン酸回路の調節では、オキサロ酢酸の濃度、NAD+/NADHの比率、GDP/GTPの比率。GDP/GTP比はADP/ATP比と同じ意味を持ちますね。(ヌクレオシド二リン酸キナーゼ活性が高いので)
2014-01-24 10:22:06