転職の決意

こんな社員が嫌われる @kiraware

転職の決意１：数年前、会社でちょっとしたトラブルに巻き込まれた。メイン担当だった業務で無茶な指示を上司にされ、抵抗したのだが最後に従ってしまった。その後その件でトラブルが発生し、上司は自分にすべてを押しつけて知らんぷり。

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転職の決意２：社内であった糾弾会的な打ち合わせ。前もっての打ち合わせで、自分がすべて責任を取ると言うことはあらかじめ決められていたようであった。自分はまだその部署に来て数ヶ月、残りの人たちは皆仲良し。

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転職の決意３：元々、その部署にはなれ合い文化があり、それが新しいことにチャレンジできない気風を生んでいた。それを何とかしてほしいということで、畑違いから呼ばれた自分。でも今思うと、ちょっと急ぎすぎたんだ。それが人の反感を買った。

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転職の決意４：トラブルが最終的に片付く（＝自分が責任を取って顛末書を書く）直前、自分をその部署に呼んだ上司に呼ばれた。「本当にキミがやったのか？ここの文書をなぜこう修正した？誰かの指示があったのか？」。「それを指示したのはAさんです。でもやったのは自分なので･･･」

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転職の決意５：部長は黙って大きなため息をついた。そして何もなかったように物事は進められた。一つだけ違っていたのは、当初予定されていた処分が自分に課されなかったこと、そして上司が急に異動になったことだ。

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転職の決意６：中途半端な状況に、事情を知らない周囲からは残業時に「何かひどいことをしたんだって」「あなたが原因って聞いたよ、なんで処分されないの」といった話があり、事情を話せない自分には何もできない状況が続き、自分はどんどんすり減っていった。そしてあるとき何かが壊れた。

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転職の決意７：ちょうど転職する人が多い時期だった。転職サイトに登録してみたら、それなりにキャリアのある自分にはすぐに同業他社から面接の話が来て、話が決まりかけていた。退職時期の話もしないといけないので、新任の上司ではなく一つ上の上司に相談した。

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転職の決意８：「ちょっと来なさい」と言われて２時間話す。あのときはああするしかなかったこと。真実は上層部はみんな知っているということ。会社にはどうにもならないこともあること。そして最後に「ここで逃げたらそこまでの人間だと思われてしまう」と言われた。泣いた。

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転職の決意９：それから１年、地獄のような日々だったけれど、信頼回復するまではと思って努力を続けた。そして全く畑違いの部署に異動になった。どうやら「みそぎ」がすんだようだった。

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転職の決意10：新しい部署は楽しかった。数年経ち、大分成果をあげることができた。もう一生昇格はできないだろうと言われていたのに、昇格試験を受けないかと言われた。「あのときのトラブルの件は･･････」と事情を知っている上司に尋ねた。「あなた、何かした？」と、笑われた。

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転職の決意11：そしてあのとき転職を考えていた会社は今、業績が低迷して給料カットとなっているそうだ。反対に自分の会社では、ここ数年社内改革が進み、ずいぶん過ごしやすい環境になった。今はもう、あのときのことは自分を成長させてくれるチャンスだったと思っている。

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転職の決意12：転職を考える人へ。理解者が一人でもいるうちはできるだけ耐え抜いた方がいい。トラブルは、それを取り返せたと思うまで辞めない方がいい。最後に、自分にとっては大きなトラブルでも会社にとってはそうでもなかったりする。意外に忘れられるのは早い。簡単に辞めない方がいい（完）。