永瀬唯氏が偲ぶ『GUNDAM CENTURY』と永井一郎さん

永瀬唯氏が永井一郎さんの告別式の日に語った『GUNDAM CENTURY』の思い出話をまとめさせていただきました。
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永瀬唯 @kakansaku

永井一郎さんには、『GUNDAM CENTURY』(1981、みのり書房)でお世話になった。ガンダム史の中では、ファンの設定遊び(原型は同人誌「Gun Sight」)が、のちのガンプラ展開や本編設定(特にメカ設定)に影響を与えたことで知られる。しかし、(続く)

2014-02-03 10:43:59
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』承前 しかし、スタッフの内部では、その辺りは、同人誌でやったことの、あくまでも集成だという共通認識があった。苦心し個人として思い入れがあったのはむしろ後半。白井佳夫さんと、富野さんを中心としたスタッフ座談会や安彦良和さんらのエッセイ、そして(続く)

2014-02-03 10:57:04
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』承前。 そして、永井一郎さんの声の演技論だった。 失礼ながら、最初の原稿は、書き直してくれないかと、お願いした。バリバリの演劇青年上がり、京大卒のインテリらしい演劇論であり、当時のアニメファンとの間には超え難いギャップがあると思ったからだ。(続く)

2014-02-03 11:02:52
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』承前。 では、どうしたら良いか。大徳哲夫編集長を混じえ三人で、えんえん数時間、こんなことをお書きいただきたいと再オーダーして何日のちか、確か渋谷の喫茶店で受けとったのが掲載された原稿だった。 それからしばらくたったある日、(続く)

2014-02-03 11:10:09
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』承前。 それからしばらくしたある日、毎日が修羅場の編集部に、永井一郎さんがアポ抜きで游びに来た。さすがに無制限の訪問OKは月一になってはいたが、当時の「OUT」(や「ALLAN」)編集部は読者に対しきわめて開放的だった。(続く)

2014-02-03 11:19:58
永瀬唯 @kakansaku

ファン上がりのライターや漫画家と編集者ごちゃまぜのその様子に、劇団活動の過去の体験を思い出していたのかも知れない。永井さんは終始ニコニコし、あげくは、「大竹しのぶのパンツならもう、喜んで頭にかぶる」とか言い出す始末。 結局、大徳さんとあと何人だったかで、(続く)

2014-02-03 11:27:36
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』承前。 結局、大徳さんとあと何人だったかで、ゴールデン街の柴田秀勝さんのお店「突風」へ繰り出し、タクシーに永井さんと同乗で帰ることに。 この後、僕はメカ雑誌「メカニックマガジン」を主要な媒体とすることになり、アニメからはしばらく遠ざかる。(続く)

2014-02-03 11:40:33
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』承前。 そのメカ雑誌の縁で『機動戦士Zガンダム』『ZZ』の「設定ベース」を担当したものの、アニメの仕事は関連本の原稿がもっぱらで、本編との関わりは最近の『MS IGLOO』まではなしというわけで、永井さんとは二度とお話しする機会がなかった。(続く)

2014-02-03 11:47:32
永瀬唯 @kakansaku

『GUNDAM CENTURY』と永井一郎さん承前。 というわけで、今日は永井さんさんの告別式。薄いお付き合いだったが、ファンのための献花台も設けられているとのこと。これから、青山斎場に出発し、せめて花束なりと捧げたいと思う。

2014-02-03 11:51:26
永瀬唯 @kakansaku

永井一郎さん、告別式、初七日すませ、お見送り。

2014-02-03 15:31:52